たとえ番でないとしても

「ディアナ王女、私が君を愛することはない。私の番は彼女、サギニなのだから」
「違います!」

私は叫ばずにはいられませんでした。

「その方ではありません! 竜王ニコラオス陛下の番は私です!」

──番だと叫ぶ言葉を聞いてもらえなかった花嫁の話です。

※1/4、短編→長編に変更しました。
24h.ポイント 191pt
1,412
小説 6,235 位 / 185,387件 恋愛 3,004 位 / 56,244件