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第三話 血縁ではない
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子爵令息ピラールとロコの息子の血を入れた魔道具は光らなかった。
ピラールとその父の血を入れたときには光ったのに。
光らない理由はひとつしか無い。ふたりに血縁関係がないからだ。
「え? 嘘、どうして……?」
ピラールはロコを見た。
別れて九年経っても明るく陽気で華やかで、昔捧げた赤い薔薇のような彼女は、近々結婚する予定だという下町の衛兵隊長に支えられている。
その顔は真っ青で、血縁を偽って子爵家を乗っ取ろうとしたとは考えられない。
ピラールは病から回復した最初の数年で、ロコを探すことを諦めてしまった。
そもそも献身的な看病に報いろと言われて、マルガリータと結婚させられてしまっていた。
ロコと子どもを支えてくれていたのは、自分ではなく衛兵隊長なのだとわかっている。
だから彼女との復縁までは望んでいなかった。
ふたりの愛の結晶である子どもさえ引き取れればそれで良かった。
引き取れなくても子爵家の財で支援したかった。
「父上、この魔道具には細工がしてあるのではないですか?」
ロコの子どもはピラールと同じ、黒い髪と暗い色の青い瞳を持っていた。
色が浅黒いのは平民として育ったからだろう。
ふたりはよく似ている。接客したメイドもそっくりで驚いたと言っていた。
睨みつけたピラールを父である子爵は睨み返す。
彼の隣に立つ母も息子を睨みつけていた。
ふたりとも親友夫婦の忘れ形見であるマルガリータを可愛がっていたのだ。しかし孫のほうが大切だろう、とピラールは思う。
「お前の息子なら、もう半年は年嵩のはずだ」
「貴方が病で寝込んでいたとき、私達はその女を見つけていたのよ。跡取りになる子どもを身籠っていないかと思って探していたの。貴方はあのまま死ぬかも知れなかったから」
「見つけていたのに、どうして保護しなかったのです! そうしていれば、私はあんな女と結婚して無為な八年間を過ごすこともなかったのに!」
「莫迦者っ!」
子爵は持っていた杖でピラールの足を打った。
いつの間に杖など使い始めたのかと、ピラールは父の老いに驚愕する。
普段は子爵領で暮らしていて、たまに王都の子爵邸を訪れる両親と話すのが嫌で、そのときのピラールはマルガリータにふたりを任せて外出していた。仕事のときもあったし、仕事の振りをして飲み歩いているときもあった。
「わしらがその女を保護しなかったのは、その女がほかの男と暮らしていたからだ! そこの衛兵隊長とも違う船乗りとだ。病で稼げなくなったお前のことをわしらに押し付けて、すぐに付き合い始めたらしい。……その少年は船乗りの息子だろう」
「……母ちゃん?」
「ち、違うわっ! アタシは嘘なんかついてない! この子はピラールの子よ! ピラールが海で行方不明になった後で妊娠に気づいたの」
今にも泣き出しそうな息子に見上げられて、ロコは不安げに言葉を紡ぐ。
言いながら自分の言葉の矛盾に気づいたのか、唇を閉ざす。
彼女を支えていた衛兵隊長が、深い溜息を漏らした。
「前からおかしいと感じることがあったのです。子どもの父親は港で荷運びをしていたと言ったり、船に乗っていたと言ったり……病に倒れたので会えなくなったとも乗っていた船が嵐で沈んで帰ってこなかったとも……愛した男ふたりを続けざまに失った衝撃で記憶が混乱しているのだと思います」
「な、なに言ってるの? アタシは混乱なんかしていないわ。ピラールが病で倒れて、アタシにはなにも出来ないから子爵家に連絡して、寂しくて悲しくて働いてた隣町の酒場で……船乗りだったあの人と……」
ロコの顔から色が失われていく。
自分の記憶が混乱していたことに気づいたようだ。
「違う、違うのよ。嘘をつくつもりじゃなかったの。本当にピラールの子どもだと信じていたの。アタシは幸せになるから、ピラールも幸せになってって言いたくて子爵家に……」
「そのせいでマルガリータさんは死んだ」
「あの女は病で死んだのです。ロコのせいではない!」
子爵は首を横に振る。
「その女のせいだ。その女は衛兵詰所で料理人をしているのだろう? 衛兵詰所では赤炎豆を粉にしたものをパンに混ぜて量を増やすと聞く」
「は、はい。栄養もあって腹が膨れるので……」
衛兵隊長の言葉に、子爵が頷く。
「この国ではまだ知られていないが、帝国では周知の事実となっている。貧者の救いとして知られる赤炎豆には毒がある。十歳以下のときに食べていれば耐性が付くけれど、成人してからでは毒にやられて病になってしまう。大切に育てられた貴族子女ほど死ぬ可能性が高い。体を鍛えた男で、心からの看護を受けられたなら生き残れるかもしれないがな」
どんなに気をつけていても、ロコの服や髪には赤炎豆の粉がついていたのだろう。
今日は子爵夫婦が直々に三人に服を贈り、風呂に入ってからこの服を着て来いと告げていた。
ピラールは初めて会う孫への気配りだと思っていたのだが。
「マルガリータさんの症状は、九年前のピラールと同じだったんだ。……ピラール」
「……はい」
「お前はおそらく子種がない。赤炎豆による病だろうとそうでなかろうと、高熱は往々にして男の子種を奪う」
「こんなことになるのなら、もっと早く調べてマルガリータさんを解放してあげれば良かった。あのとき絶対に助からないと言われたピラールが助かったように、あの子なら奇跡を起こしてくれると期待してしまったのよ。ピラールを正気に戻して、私達に可愛い孫を授けてくれるのではないかと……八年も縛り付けて、なんて、なんて酷いことを私達は……」
子爵が泣き崩れる妻を抱き締める。
子爵夫人が握り締めたハンカチには雛菊と、暗い青色の鳥が刺しゅうされていた。
私も同じ意匠のハンカチを持っている、とピラールはぼんやり思った。遠い昔にマルガリータから贈られたものだ。一方ピラールはロコと会ってから、雑草一本マルガリータに贈ったことはない。
ピラールとその父の血を入れたときには光ったのに。
光らない理由はひとつしか無い。ふたりに血縁関係がないからだ。
「え? 嘘、どうして……?」
ピラールはロコを見た。
別れて九年経っても明るく陽気で華やかで、昔捧げた赤い薔薇のような彼女は、近々結婚する予定だという下町の衛兵隊長に支えられている。
その顔は真っ青で、血縁を偽って子爵家を乗っ取ろうとしたとは考えられない。
ピラールは病から回復した最初の数年で、ロコを探すことを諦めてしまった。
そもそも献身的な看病に報いろと言われて、マルガリータと結婚させられてしまっていた。
ロコと子どもを支えてくれていたのは、自分ではなく衛兵隊長なのだとわかっている。
だから彼女との復縁までは望んでいなかった。
ふたりの愛の結晶である子どもさえ引き取れればそれで良かった。
引き取れなくても子爵家の財で支援したかった。
「父上、この魔道具には細工がしてあるのではないですか?」
ロコの子どもはピラールと同じ、黒い髪と暗い色の青い瞳を持っていた。
色が浅黒いのは平民として育ったからだろう。
ふたりはよく似ている。接客したメイドもそっくりで驚いたと言っていた。
睨みつけたピラールを父である子爵は睨み返す。
彼の隣に立つ母も息子を睨みつけていた。
ふたりとも親友夫婦の忘れ形見であるマルガリータを可愛がっていたのだ。しかし孫のほうが大切だろう、とピラールは思う。
「お前の息子なら、もう半年は年嵩のはずだ」
「貴方が病で寝込んでいたとき、私達はその女を見つけていたのよ。跡取りになる子どもを身籠っていないかと思って探していたの。貴方はあのまま死ぬかも知れなかったから」
「見つけていたのに、どうして保護しなかったのです! そうしていれば、私はあんな女と結婚して無為な八年間を過ごすこともなかったのに!」
「莫迦者っ!」
子爵は持っていた杖でピラールの足を打った。
いつの間に杖など使い始めたのかと、ピラールは父の老いに驚愕する。
普段は子爵領で暮らしていて、たまに王都の子爵邸を訪れる両親と話すのが嫌で、そのときのピラールはマルガリータにふたりを任せて外出していた。仕事のときもあったし、仕事の振りをして飲み歩いているときもあった。
「わしらがその女を保護しなかったのは、その女がほかの男と暮らしていたからだ! そこの衛兵隊長とも違う船乗りとだ。病で稼げなくなったお前のことをわしらに押し付けて、すぐに付き合い始めたらしい。……その少年は船乗りの息子だろう」
「……母ちゃん?」
「ち、違うわっ! アタシは嘘なんかついてない! この子はピラールの子よ! ピラールが海で行方不明になった後で妊娠に気づいたの」
今にも泣き出しそうな息子に見上げられて、ロコは不安げに言葉を紡ぐ。
言いながら自分の言葉の矛盾に気づいたのか、唇を閉ざす。
彼女を支えていた衛兵隊長が、深い溜息を漏らした。
「前からおかしいと感じることがあったのです。子どもの父親は港で荷運びをしていたと言ったり、船に乗っていたと言ったり……病に倒れたので会えなくなったとも乗っていた船が嵐で沈んで帰ってこなかったとも……愛した男ふたりを続けざまに失った衝撃で記憶が混乱しているのだと思います」
「な、なに言ってるの? アタシは混乱なんかしていないわ。ピラールが病で倒れて、アタシにはなにも出来ないから子爵家に連絡して、寂しくて悲しくて働いてた隣町の酒場で……船乗りだったあの人と……」
ロコの顔から色が失われていく。
自分の記憶が混乱していたことに気づいたようだ。
「違う、違うのよ。嘘をつくつもりじゃなかったの。本当にピラールの子どもだと信じていたの。アタシは幸せになるから、ピラールも幸せになってって言いたくて子爵家に……」
「そのせいでマルガリータさんは死んだ」
「あの女は病で死んだのです。ロコのせいではない!」
子爵は首を横に振る。
「その女のせいだ。その女は衛兵詰所で料理人をしているのだろう? 衛兵詰所では赤炎豆を粉にしたものをパンに混ぜて量を増やすと聞く」
「は、はい。栄養もあって腹が膨れるので……」
衛兵隊長の言葉に、子爵が頷く。
「この国ではまだ知られていないが、帝国では周知の事実となっている。貧者の救いとして知られる赤炎豆には毒がある。十歳以下のときに食べていれば耐性が付くけれど、成人してからでは毒にやられて病になってしまう。大切に育てられた貴族子女ほど死ぬ可能性が高い。体を鍛えた男で、心からの看護を受けられたなら生き残れるかもしれないがな」
どんなに気をつけていても、ロコの服や髪には赤炎豆の粉がついていたのだろう。
今日は子爵夫婦が直々に三人に服を贈り、風呂に入ってからこの服を着て来いと告げていた。
ピラールは初めて会う孫への気配りだと思っていたのだが。
「マルガリータさんの症状は、九年前のピラールと同じだったんだ。……ピラール」
「……はい」
「お前はおそらく子種がない。赤炎豆による病だろうとそうでなかろうと、高熱は往々にして男の子種を奪う」
「こんなことになるのなら、もっと早く調べてマルガリータさんを解放してあげれば良かった。あのとき絶対に助からないと言われたピラールが助かったように、あの子なら奇跡を起こしてくれると期待してしまったのよ。ピラールを正気に戻して、私達に可愛い孫を授けてくれるのではないかと……八年も縛り付けて、なんて、なんて酷いことを私達は……」
子爵が泣き崩れる妻を抱き締める。
子爵夫人が握り締めたハンカチには雛菊と、暗い青色の鳥が刺しゅうされていた。
私も同じ意匠のハンカチを持っている、とピラールはぼんやり思った。遠い昔にマルガリータから贈られたものだ。一方ピラールはロコと会ってから、雑草一本マルガリータに贈ったことはない。
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