魔法使いとJK〜魔法使いになって女の子達を助けたら嫁候補が増えました。JKとか王女とか元盗賊の女とかまだまだ増えそうなんですけど。

2nd kanta

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召喚の事実

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「お待ち下さい」

「ピス殿下やっと出る気になりましたか?」

 ケイトが周りを押さえつけていた魔力を抜くとガシャガシャと倒れていた騎士達と貴族達が何とか立ち上がり始めた。

 口上もなく姿を現した国王達は漸く玉座に座りつくその横には宰相らしき人物も立っていた。

「あらためまして、ローベル王国第三王女ケイトフォンローベルで御座います」

 以後お見知り置きをと軽くカーテシーを決めるその美しさに驚き目を見開く王子らしい優男。

「さて、陛下何故誘拐拉致召喚を行ったのですか?」

 ケイトは相手の紹介をもぶっ飛ばして話始めた無駄な時間など必要無いかのように。

「其れについては私宰相を務めさせて頂いているベチトが答えよう今この国が未曾有の危機に陥っているのだ。魔族の侵攻だ!このままでは魔族共にこの国は蹂躙されてしまう!」

「魔族?」

「左様!だから勇者様を召喚したのだ女神様のお力添えを得てな」

「つまり貴方方の力だけでは召喚ができないと、魔族に対抗する為に女神様が人に力を貸したと……ピス殿下召喚はいつから、いや何回行いましたか?」

 何故コイツに聞くのだ生まれだけの能無しに、ああそうか昨日の食事で顔見知りになったからか私では簡単に論破させられると思っているのだろう所詮はただの小娘だ。

「其れについては早急に調べさせる。すこし」

「ピス殿下答えてください宰相の言葉には虚偽と隠蔽が含まれています」

「何を言うか!この小娘が!」

「あっ、ひぃ!!」

 ケイトに睨まれた宰相ベチトは腰を抜かし尻餅をついた小便を漏らしながら
徐々に後退り陛下達を置き去りにして
一人逃げ出した。

「ベチト!貴様!」

 王子らしき優男の顔が歪む握り締めた拳が怒りで小刻みに震えてる。

陛下は不満げな無表情を通している。

ピス殿下、ケイトの冷たい声が響く。

「あ、はい!」

 ピスは資料の中から該当する項目を抜きだした。質問自体は事前にケイトから貰っていたのだ。

「一番初めは五十年前からです学者が古文書から見つけた物でした」

「先代の国王陛下か協力し成功させましたその時は黒髪黒目の男性でした。
その後は失敗が続き十年前からです術式が完成したのは召喚は二年に一度の頻度で行っていましたその都度召喚する人数が少しづつ増え前回が三十人今回が四十五人です」

「そうですか……では召喚された者達は今どうしていますか?」

 それは……何故か言い淀むピス殿下、陛下と隣の優男を気にし出した。

「ピス殿下、ハッキリ言いますが尋問されている立場なのは理解出来ていますよね貴方達の未来は嘘偽り無く事実だけを述べれば良いのです」

は、はい!ピスは素直に応じる。

 優男は舌打ちし陛下は苦虫を何匹も噛み潰した顔をしている。

「最初の男性はその年に戦死。
十年前の男性も戦死。
八年前は男女二人で男性は戦死女性は不明です。
六年前、男性一人女性二人の召喚でした男性は戦死女性一人も戦死残った女性は我が国の貴族へ輿入れいました子供も一人います。
四年前男性二人女性二人でパーティを組み頭角を表した魔王を討伐に向かいましたが男女関係のもつれから奇襲を受けて全滅しました。
二年前はクラス?の召喚に成功してそれぞれの能力事に選別し戦闘とサポートに分かれ訓練をされてから魔王の討伐に向かいましたが敵の四天王の罠にハマり四人を残して全滅しました。
後続のサポート組も待機していた村が襲撃をうけ男性は皆殺し女性は屈辱を受けて行方不明です……」

「ピス殿下!」

「はいっ!」

「私は嘘偽り無くと申した筈ですが」

「……お父様、ビオお兄様申し訳ございません、わたくしピスは事実をのべます」

「ピス正気か!」
国王陛下が思わず玉座から立ち上がる。

「ピス貴様身の程をわきまえないか!」
横に座る義妹を殺意を込めて睨みつける王太子ビオ。

しかしピスは淡々と話し始めた。

「後続でサポートは事実ではありません
男性は即奴隷として売られ他国に渡しました追跡は出来ませんでした。
 女性は陛下と王太子の二人から毎日手籠にされていました。飽きると家臣の者に払い下げた様です。
 屈辱だけでは物足らず折檻から拷問身体の損壊最後には殺していたそうです。
 今確認が取れるのはただ一人だけです
地方の娼館にいるようです」

「アンタ達やっと現実が理解出来たようねあんなクズ王子にときめいていたらどっかの地下牢で分解されて死んでいたわよ誰にも知られずにね」

 ニコッと笑う亜希子にクラスの女子達が震え上がる。

「私……強姦されオモチャにされ最後には切り刻まれて死んでいた……」

 女子達はお互いに抱きつき声になら無い嗚咽をもらして泣いていた。

「所でピス殿下」

 は、はい!真っ青な顔で震えていたピスはケイトに呼ばれて飛び跳ねた。物凄速さで心臓が鼓動している。

「召喚者達の選別はどの様に行ったの」

「そ、それは女神様からの信託で古代遺跡より発掘いました」

「ほう、アーティファクトか面白いそれを使ってクラスの者達を見て貰おうか直ぐに出来るのだろう?」

 ケイトはラノベを思い出して少し浮かれていた。



高城!お前から行けよ
良し俺に任せろ?
お前テンション高いなぁ異世界転移期待していた?現実じゃ一つもいい事無かったもんな。良かったな誉!

 高城が前に出ると台に乗ったバレーボールくらいのキレイに透き通る水晶のような宝玉があって後ろには黒のローブを羽織ったゆるふわ金髪のお姉さんが立っていた。

それを見た高城も立っていた……

 まじヤバいってツルツルムチムチの素足にギリギリの皮のミニ、胸の谷間もハッキリ見える露出の高い皮服を着ている
エロいお姉さんだ!

「ぼく、この玉に触れてごらん」

 高城はフラフラとお姉さんのバレーボール級のオッパイに手が伸びた。

 あと少しの所で電撃に弾かれてしまった悔しそうに下唇を噛む誉
高城を見る皆んなの目が冷たかった。

「こっちはまた後でねでは改めてね。
こっちの球よ」

 はい、高城の手が触れるとほんのりと玉が光を放す

「出ました
レベルは1魔力とHPは高めの10ね
おお凄いわ貴方頑張れば勇者になれるわ努力次第よ!」

なんか曖昧だな。

「良し!コピったぞアプリにアップデートするわでも、もう少し詳しくするね」

「流石タマちゃん優等生!」

「あ、き、こ!」

「すんまへん裕子サマ」

 しかし裕子は変身を解除しなかった本人も満更でもなかったのだ。

「凄いわねまるでゲームのステータスと同じね。でも基準がわから無いわ」

「エヘッお褒めに預かり光栄でございます殿下」

「何よイキナリ裕子ったら」

「すみませ~ん!あっちの壁にめり込んでいる赤髪の団長ぽい人のレベルは幾つですか?」

「え?ひぃ!騎士団長が死んでいる!」

「いや、まだ死んで無いよ」

 エロお姉さんの顔が見る見る青くなるのが手を取る様に分かった。

「団長は確かレベル50だったかしら」

「50ね有難う御座いますお姉さん」

「いや……次の人……」

 アイツで50かそしたら私の100は少な過ぎるから1000か10000だな私達は無限大だからあのレベル測定器は最高999か9999だね

「実証実験が必要だね」

「それさえ分かればレベル測定は完成ね」

「私が鑑定を受けようか?」

「壊れちゃうよ亜希子」

「本当にラノベの様なお話ねヒマリとグレ子は大喜びだよ」

「そだね」

 鑑定の結果、また一つの勇者パーティが誕生したのだ。









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