上 下
305 / 340

太郎の処遇

しおりを挟む
 グレ子さんが食堂の自動ドアを開けて入って来た。トレイを片手にビュッフェスタイルのご馳走を目移りしながらチョイスして行く夜はラーメンねと言う声が此処まで聞こえて来た。

「おー!ヒマリにミズホ、アキコにユウコココにいましたか?ここに座ってもいいべか?」

「何か日本語がメチャクチャね」

「あっ!原因はこのアプリだよ」

「どれどれ、はっ?よく見つけたね裕子」

「さっき迄キレイな銀河帝国語で話していたのに急にコレだと疑うべきはアプリでしょう」

「だな!これか?超簡単直ぐに使える日本語はアニメキャラになり切ってチョベリバだにゃあ!」

「はあ!誰が出したぁ?あ、い、か、わ?オメェか!瑞穂!!」

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
ほふへひふんなへいへや!
(ほっぺひっぱんないでよ!)
はへろへはり!
(止めろヒマリ!)」

「ブァハハハやっぱおめえ達オモロいなぁ」

腰に手を当て大笑いするグレ子さん。

「瑞穂!性格も変わってるじゃんか!」

「知るか宇宙人だからだろ!!」

「アンタらいつ見ても仲良いよな」

「「なにをー!」」

 突然背後から声を掛けられて振り向くと白虎のレオナが昼食のトレイを持っていた。

「あ~!レオナ御免なさい!ウチの兄ちゃんあそこまで馬鹿で変態だとは思わなかって最悪なお願いして申し訳ございませんでした」

 深々とレオナに頭を下げる瑞穂本当に迷惑をかけたと思っている。

「あの馬鹿に精子掛けられなかった?」

「あー何回も避けたから大丈夫だ」

「うっひょっ~!!トレビアンですわ!
トレビアンな馬鹿がいますうねえ~!
狂ったワンちゃんみたいに先っぽから液が垂れてましゅう……半立ち……」

 グレ子はタブレットでレオナと太郎の記念デートの動画を鑑賞しているのだ。

「ねぇ裕子グレ子態とやってんじゃ無い」

「偶然ね私も今思ったわ亜希子……でも
面白いからいいじゃない?」

「だよねグレイなんだから馬鹿じゃ無いよね宇宙船に乗って来たし……何故月に?」

「でさあ、スライム一匹に足を折られて泣き叫んでいたのよ。このままじゃすぐに死ぬと思い魔力を与えたのさそしたら何か覚醒した様でそこそこ闘えるんだけどパワーの源がアイツのチンコらしんだよチンコから陽炎の様にオーラが立ち登っているのさチンコ故に」

 ぶっ!近くで昼食をかき込んでいたグレ子さんが吹いてしまった。
レオナのオチがツボにハマってしまった様だ宇宙人なのに……

「うお!汚ねぇ瑞穂結界!」

「何で私よ!」

「聖女様は結界が得意でしょうが!」

「それはラノベのテンプレでしょう私達に優劣は存在しません!」

 学校の先生の事を言う瑞穂、嫌な人間になった者だとヒマリは思った。

 睨みつける瑞穂、口に出さないのは瑞穂もテンプレは嫌っているのだろう。

「で、魔力を枯渇させれば元に戻るだろうと奴に闘わさせたのさ」

「それってレオナが雑にやったから太郎に膨大な魔力が行っちゃた訳ね」

「ぐっ何故それを……」

 見れば分かるわよと大きな双山を揺らすヒマリ。

「それで魔力を使い切れなかったのね」

「いや、良いとこまで行ったんだけどあの馬鹿が自分で魔力を吸収し出したんだよあのチンコからな」

グレ子意外が壮大な溜息を吐いた。

「チンコさえ出さなければマトモな好青年なんだけどな」

「えっ?本当にアイツ馬鹿だよ変態だよ」

「うー!言い過ぎよヒマリ」

「見ただろうチンコにモザイク掛ければ少しはカッコイイと見える様な言動だぞ」

確かに……

黙り込む面々。

「トレビアンな方ですね!妾が解決して進ぜよう簡単ではないか。そのチンコを切り落とすか焼き尽くすかもぎ取れば済む事だろう」

お、その通りと何人かの脳筋が思った。

「駄目ですよ!そんな事したら、最近自衛隊の中で異能に目覚めた人達を集めてダンジョン攻略に向けて準備をしてるそうですが、そこで太郎さんを活躍させましょうよ」

「おお、いい考えだ裕子、太郎を自衛隊に丸投げするのだないいよな」

いえ、そこ迄はと歯切れが悪い裕子。

「瑞穂もこのままではお前の兄貴は檻の中か処刑もあり得るぞ」

「ぐぬぬ、あり得る……」

「じゃそう言う事でロロお願いね!」

「お任せを!」

「えっー!デフォルトのロロじゃ無い!
等身大のエロロロじゃね!」

「へへ、私も進化し続けているのですよ
今も高次元スーパーコンピューターの電脳部の開発を進めています後二、三日で
銀河帝国以上の能力になるでしょう!
この宇宙を我らの手中に収めるのも時間の問題です!ヒマリ宇宙の覇者に成りましょう!」

えー!めんどい……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります

まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。 そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。 選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。 あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。 鈴木のハーレム生活が始まる!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る

電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。 女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。 「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」 純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。 「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」

男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」 このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。 「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。 男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。 「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。 青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。 ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。 「カクヨム」さんが先行投稿になります。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

処理中です...