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自宅警備組

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「えっ?ウッソ!夏休み後二週間しかないの?……マジか」

 自宅警備組水島ヒマリ十七歳は驚愕した自宅警備組とは実家で暮らし実家から学校に通い進化前のように親元で普通の生活を送り親達を安心させる者達の事を言う。

「夏休み期間中何もしてないじゃん!」

 何処にも行かず引き篭もっていた今更になって焦りだしたのだった。

 その時ピコ~ンと机の上のスマホの通知音が鳴った亜希子からのナインだ。

:お~い!生きてるか~?どうせ暇だ   ろ買物に付き合え!

 なんじゃい!決めつけやがって亜希子の奴、私だって忙しいんじゃい!

:はい!喜んでいつもの時間にいつもの 場所ですね!

「あっ!クソ指が勝手に動きやがる!」

笑顔でブー垂れるヒマリだった。

「飯でも食ってシャワー浴びるか」

 二階の自室からリビングに降りると小六の妹美海が大画面のテレビでゲームをしている姑息にもテーブルの上には夏休みの宿題のテキストが開かれて置いてあった。あざとい奴め!

「あー!お姉ちゃんまたブラして無い乳首丸見えだよ!」

 誰も観てないから良いんだよ!とヒマリは美海の頭を押さえて自分の胸の谷間に包み込む息苦しさに暴れる妹に愛しさを感じる今日この頃の夏休み。

 ちなみにヒマリは短パンにカーキ色のタンクトップ以前洋一から貰った物だ。

「はぁ、はぁ、このビッチ姉貴!
片乳でてるぞ!」

「あら本当ね」

「あと、パパがお姉ちゃんの事チラチラみてママに焼き入れられてんの知ってる?」

「え~!あのパパが娘の身体を見て欲情しているの?今度ママと一緒に焼きいれなきゃ」

 あれ?指輪の効果は、あ、バイトに行った時距離ゼロにしたんだ。
パパごめんねエヘッ。

 冷蔵庫を開けてじっくりと物色中するヒマリ。

「あ、冷やし中華みっけ!」

 早速テーブルに着きズズズチュルンと中華を啜りだした。

「あ~あ夏を感じるわ~って美海ママは」

「近所の小田さんちに行っているよお姉ちゃんさマサル君ともう遊ばないの?」

「ん?マサル君か高校入学の時は色々と教えて貰ったなあ。
今じゃ住む次元が違うしマサル君受験あるじゃん勉強大変なんだろうな」

「住む次元?」

「ああ、美海は気にしなくても良いから」

「また、子供扱いして」

「子供じゃん小六じゃん」

「ふふふ、お姉ちゃん今時の小学生舐めんなよエッチな事している子も居るんだぞ私だって彼氏の一人や二人どうって事もないよ」

 えっ?ジィーと美海を見つめるヒマリ
そして大きな溜息をつく。

「あんた、ソイツ相当なクズだよもう近づくのは辞めなさい!
あ、クズの方から来るかそしたらコレだねジャジャ~ン!呪いの指輪~!
効果は知っているよね有名なアイテムだもの」

 ヒマリは美海に手渡した可愛い妹の為だ寄ってくる虫は駆除するとヒマリは決意したのだ。

「あっ待ってお姉ちゃんが着けてあげる」

「え、いいよ自分で出来るから」

「良いから良いから私以外には外せなくなるから任せなさい」

「えっ?私彼ピー出来ないじゃない
ってアイツやっぱりクズだったのか」

 美海の表情が消え真顔になる可愛い妹がいた。

「ドンマイ!」

 姉ヒマリの一言にイラッとする美海だった。




「私出掛けてくるから遅くなりそうになったら連絡するから」

「分かったママに言っておく」



「うわー!あちぃや真夏の太陽舐めてた」

 もう一層魔力を纏いその中間に冷風を循環させての体温調節は最高!

 ヒマリはポニテに白のキャップ、雄犬ブランドの白のTシャツだ。
 だぼっとした紺のハーフパンツに白のスニーカー姿サングラスに斜め掛けの黒のポシェットを装備している為凶悪な胸が強調されていた勿論貴重品は亜空間収納してあるのだ。

近くの駅に向かって住宅街を歩き進む。

 ん?あれはヒマリちゃんかメッチャ綺麗になってるじゃん!

 早歩きで近づく同年代の男が声をかけて来た。

「久しぶりだねヒマリちゃん!」

「えっ?マサル君?」

 サングラスで驚いた表情は窺えないが
ちょっと焦ったヒマリが可愛いく思え少しドキッとしたマサルだった。

 ふう、アサシンか暴漢と思ったがマサル君か……もう少しで衛星軌道に飛ばすとこだったわ私も結構染まって来ていると思う。

「ウチの母がお邪魔してご迷惑をお掛けしてませんか?」

「いえいえ、おばさんは親戚というか家族みたいもんだから気にして無いよ
それにしてもヒマリちゃんすっかり素敵な大人の女性だね」

「ええ!そうありがとう。
それじゃ人を待たせているので」

「えっ!彼氏かな?」

「ふふ、お友達よ」

 ポニテを揺らして颯爽と歩き出すヒマリを見送るマサル。

「男か女かどっちだ!」

何故かモヤっとするマサルだった。
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