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女神様に挨拶

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「はぁ はぁやっとドラゴンを倒したわ」

「やりましたねトトリでも食材をこんなにもグチャグチャにするとシーナがブチキレます。正座からの小一時間の説教は覚悟しておいて下さい」

「えっ?ラスボスのドラゴンを倒したのに……」

「シーナは結果重視です次は綺麗に倒しましょうね。
それじゃ汗を流しに行きましょう」

「はい、タニラさんマキナさん」



オーリ王国王宮の大浴場

 トトリ達五人がシャワーの前に並んで座っている

「このボディーソープと洗髪用シャンプーとリンスはもう手放せないわね」

 体中泡だらけにしてシャカシャカ洗うモーリアとヒルナ。

「ヒルナ、ちゃんと耳の後ろも洗うんですよ」

「アンタは私のお母さんか!ラーチ」

「ズボラな貴方を心配するのは当たり前でしょうヒルナ」

「ぐっ」

何も言い返せなかったヒルナ。

「お風呂と食事は王宮って分かるわ私
こんなの知ったら何処にも行きたく無いでしょう」

「確かにトトリの言う通りだと思います
食後にまたダンジョンに戻ってあの快適な部屋で寝るなんて意味があるのでしょうか?」

「メメスもそう思う……オスリーちゃん?」

 えっ?横を見ると妹オスリーとエリスちゃんがシャワーを浴びてるがあっと言う間に泡だらけになりシャワーも三本になり一気に泡を洗い流していた。

何をした?

「あっ!お姉ちゃんお帰りなさい皆さんもお帰りなさい!」

 初々しくお辞儀をするオスリーのその後ろではエルフのエリスがボ~ッとツルペタを晒していた。

「オスリーさっきのは何なの?」

「えっ?アレですか見えませんでした?
魔力の手です魔手、カッコつけていえば
マジックハンドですねマジハです。
最近のお風呂場でのトレンディですよ
皆んな使っていますよ」

 そんなの知らないとそれぞれ五人が顔を見合わせる。

そこへエリスが前に出てきた。

「皆さんは触りたく無いものやもう一本手があったら良かったのにとか思う事ありませんか?」

 怪しいセミナーの謳い文句のように語りかけるエリス巧者だ。

「確かにそりゃ便利だわ」

「そんな時に生まれたのが魔手今はマジハと呼ばれている技です。
オスリーちゃんのお姉ちゃんがオシッコとウンコを同時に漏らした時ヒマリ姉ちゃんが触りたく無いと生み出した技です
私が見た時はメメスお姉ちゃんの両足が思っ切り開かれお尻を抱えられていて
またぐらを洗われている時でした」

「ひゃー!辞めてくださいエリスちゃん!」

 メメスの顔が真っ赤になり両手で顔を覆って足をバタバタさせている。

「お、お姉ちゃん……」

オスリーが心配してくれている。

「誰でも使える技ですアプリに上がっていると筈ですけど使う時は見えない様にして下さい」

「如何して?」

「まあ、見た目がキモいんです」

 ほらとオスリーの体中に黒いマジハを出してモゾモゾさせてみせるエリス。

「ひゃー!辞めてくださいエリスちゃん!」

うわー!気色悪い!
鳥肌が立った!
何か吐きそう!
キモいキモいよ!

ふっ、Gの恐怖よりずっとマシね。

 一人余裕がある雰囲気を出して私は貴方達と違うんだからを醸し出すメメス。

 風呂から上がり各種瓶入り牛乳を一気飲みして食堂に向かった。

「おー!今日はバイキングだぜ!
やったー!」

「ヒルナ両手を上げて喜ぶのは辞めてください恥ずかしいですわ」

 ラーチお母さんの苦言が入る横を見るとメメスも両手を上げていた。
深い溜め息をつき席に座るトトリ一行。

「エリスちゃんあそこの一段高い席のお方はどなたですか?」

「あそこね女神様と大天使様の席だよ」

「女神様!!」

「あー、石化しちゃたメンタル弱わ
マキナ姉ちゃんに言ってもっと厳しくして貰おうと」

「そ、それには及びませんわ」

復活したかトトリ。

「女神様は皆と同じでいいとおっしゃっていましたがお付きの大天使様が如何してもと言う事でこの様になったんです」

「女神様に挨拶しますか?」

「女神様は大変フレンドリーですだから大丈夫なはずです」

「エリスちゃんはずですって」

「行きますよヒルナさん全部飲み込んで」

「ふはぁい!」



「女神様今晩は」

「お、エリスがお主の活躍は良く聞いておるぞ頑張っているな」

「ありがとうございます女神様。
女神様今度新しくメンバーになった者達です」

「おお、そうかまた賑やかになるなぁ」

トトリと申します
ラーチです
ヒルナです
モーリアです
メメスです
メメスの妹オスリーです

わしが女神じゃ
カブリラですよ
サラだ
ミカですもう一人イグネと言う大天使がいるがいまは天界で女神様の留守を預かっている所だ

 チラッと女神様を見るが目を逸らせれたまだまだ下界で過ごされる様だ。
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