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訓練開始

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 プンァーン!山間のトンネルを抜けて新幹線が走りぬける。

「お嬢様!今の見ました!巨大な魔物が山から飛び出してまた山の中に入っていきましたよ!」

「物凄い速さです名のある騎士団でも討伐は絶望だと思います!」

 ヒルナは悔しそうに両手を握りしめて魔物が潜り込んだ山を睨んでいた。
流石は武闘会優勝者とメメスはヒルナを見て感心する。

「まあまあ、慌てるなアレはただ馬鹿速い乗り物だぶっちゃけ我らの世界の馬車みたいもんだ」

「あれが馬車ですか!」

「みたいもんだ!薄々感じているだろうが此処は我々が生まれた世界ではない
文明が発達した異世界なのだ!」

「「「い、異世界!!」」」

驚愕し狼狽える五人の少女達。

「お前達タブレットとスマホ渡されているだろう?何見ていたんだ」

「はい!皆さんは男女の交尾を朝まで観ていました教官!」

 流石委員長躊躇もなく告げ口を出来る女なのだ。

「なっ?なんで言うのよメメス!
モーリア羽交締め!」

「はい!」

「はっ!何をするんですか!」

「行くわよメメス覚悟しなさい!」

「駄目駄目駄目ラーチ乳首こねくり回してはいけません!あっあっ駄目ラーチ……」

 トトリに次いでメメスも弱点を晒してしまったようだ。

整列!番号!
はっ!いち!にい!さん!よん!ご!
以上です!
宜しい直れ!
はっ!

 トトリ達はヒマリの命を受けダンジョンクラブひのきの棒で一週間ダンジョン攻略で度胸と技術を学ぶのだ。

「これからは私タニラとマキナの二人が付添い一人でダンジョンを攻略して貰う」

「えーー!一人で聞いてないよ!」

ラーチを無視するタニラ。

「それじゃ武器を渡しておこうマキナ」

「はい」

 空間からひのきの棒を取り出してトトリ達に一人ずつ渡していく。

「木のボッコ……で攻略かい!」

「諸君このままでは直ぐに折れてしまう
よってひのきの棒と自身の身体を魔力で覆ってしまうのだ。
そうする事によってひのきの棒の強化と自身の防御力がアップするのだ!
ただし!適当に魔力を使うと簡単に斬撃が飛び簡単に魔物を倒せるがそれでは我々の目指している最強の戦士にはなれない!」

「えっ?私達戦士になるの?何処と戦うのよ!」

 トトリの言い分も分かるが自分達には
もう如何にも出来ないのだ。

「それと一週間ダンジョンで寝泊りする
心しておけ!」

「えー!一週間ダンジョンに篭りぱなしになるの?」

「そうだ!風呂と飯は王宮で取るが時間になったらダンジョンに戻る」

「それなら自分の部屋で寝て朝にダンジョンにいけば宜しくて」

「そうもいかないのだ!各自トレーラーハウスを支給されているだろうそこで寝泊りするのだ」

「厳しいのか甘々なのか判断がつきませんねお嬢様」

「うむ、王宮の大浴場と食堂が使えて更に快適装備満載のトレーラーハウスとは」

「では散!」

 トトリとタニラマキナを残して転移して行った。



「洋一君ここが有名なデスランドのデスシー死の海ね案外素敵な所ね」

「でしょう夜景も綺麗で楽しみだね
でもかなえの方が綺麗だから我慢できないかも」

「ふふ、私もよ洋一君」

「かなえ……」

「あーそこ!立ち止まらないでください」

 メガホンで注意される男女二人がいた
がゴンドラにのって非日常の街並みを見ながら運河を進むのだ。

「まるで異世界だね」

「そうね行ってみたいわとても楽しいでしょうねれ

 所構わずイチャつくバカップル。勿論指輪の効果は五メートルからデフォで百メートルにアップデートされている。



 ヨーロッパ旅行に行っているお姉様方は指輪の効果を五百メートルに伸ばしている効果は指輪の持ち主限定だ近くのカップルを邪魔をしないためなのだ。全ての指輪もそうしたのは変なのに付き纏われない為だ。

 ロロとひなこが精力的に動いてくれているので助かるわねと三代子。

各国との入国の交渉や転移場所の位置決め各種予約取り観光案内もやってくれてますよとかなえ。

 移動時間が短くてとても助かりますわ
今更馬車移動なんて十分でも無理ね
とマリーナ。

 ですよね、何でもヒマリちゃんに釘を刺された様で洋一君禁止令をチラつかせたようですよとかなえ。

 ああ、なるほどそれは私も辛いわ
とマリーナとマミナと三代子。

「ひなこコレはどの様にするの?」

「ミランドさんコレはですね」
懇切丁寧に使い方を教えるひなこ。

「ひなこは優秀だなヒマリちゃんのスカウトらしいけど良い子をとったな」

 ご満悦のカラドナはひなこを気に入ったようだ。
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