魔法使いとJK〜魔法使いになって女の子達を助けたら嫁候補が増えました。JKとか王女とか元盗賊の女とかまだまだ増えそうなんですけど。

2nd kanta

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騎士団長プチ

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 次の日

 学園に行くとトトリが取り巻き達と揉めていた。

 トトリはトリマ公爵家令嬢なので門限破りも外泊も一切認められていないので分身を送っておいたのだ。

「姫様!我らは生涯姫様に忠誠を誓っています。しかしこのままではこの忠誠が中途半端になりかねません!
是非ともご再考願います姫様!!」

「いやぁ、お主らの気持ちも分からんでも無いがコレばっかりは私の一存では決められないのだ」

 チラチラとヒマリ達をみるトトリのすがるような眼差しが鬱陶しい。

「かなこ、デメリットをしっかり伝えて
受け入れられる人だけ連れて行って」

「はい、ヒマリさん」


 お、三人とも行ったね、どうしてバレたのかしらとチラッとトトリを見るが彼女は目を合わせない。

「お前か?」

「ち違うわ!ヒルナもよ!」

「うわーコイツ仲間を売ったぞ酷い女だなぁ」

 ニヤニヤ見つめるヒマリと瑞穂の視線にトトリは唸るしかなかった。

「ぐぬぬ……」

「あ、先生が来たよ」

 その一声で慌てて席に着く生徒たち、引き戸がゆっくり開けられて教師が入って来た。

「皆さんおはようございます!
いよいよ明後日から武闘会が開催されます。皆さんの事ですのですでに準備は終えていると私は心得ています」

 チラッとトトリを見て一瞬目を見開くが呼吸を整える。

「それと貴族のお方は武闘会を辞退出来ませんので悪しからず願います」

「えーそうなん?良かったねトトリ楽しみでしょう私もよ」

 教壇上の教師の背中から冷や汗が流れ落ち出してシャツに張り付いて気持ち悪かったがそれどころじゃ無い!
教師は強く願った!
誰も死にませんようにと……

 カシャガシャカシャガシャと廊下から聞こえてくるのは昨日の何ちゃて騎士団のお方だろうとヒマリは察知した。

 失礼する!ガラッと大男が教室に入って来た。男の風貌自体が歴戦の戦士其の者だった。

 その暴挙に教師のみならず生徒達にも動揺が広がった。

「ここにヒマリと言う平民の女がいるはずだ!調べはついているぞ!」

「は~い、可愛いヒマリちゃんは私で~すヨロピ~!でオッサンは誰?」

「なっ!オッサンだと我はまだ二十代だ
お兄ちゃんと……イヤ!
お兄さんと呼べ可愛い女よ!」

「えー!嫌だわ私口説かれている~う!」

「ちゃうわ!我々はかの最強騎士団!
ゴミーズ侯爵家騎士団ドラゴンナイツである。そして我こそがドラゴンナイツ騎士団団長のプチであ~る!」

「ぷっ!プチだってかわいい名前!」

 吹き出す瑞穂にびびりまくるメメスに睨みつけるトトリ対抗心か?

「女!今すぐ我のデカチンをぶち込まれたいか!」

「え~何か童貞臭いからイヤ!」

中々心を抉る瑞穂の一言だ。

「グァハハハ、我のデカチンに恐怖して相手がにげるのじゃグァハハハ!」

やっぱり童貞じゃん皆が思った。

「チンカスたんまりと溜まっていそうで臭そうだからイヤ!病気になりそう!」

「この尼が!いい気になりおって!」

「ねぇ、この学園は王立だよそこらの木端貴族の雑魚私兵が乗り込んで良い所では無いはずアナタ達の所属する侯爵家が王家につぶされても良いのかしら?」

「雑魚私兵だと!」

 余りの怒りに顔から血が噴き出しそうな怒髪天のプチ団長!

「良し!分かった私がお前たち全てをプチのめす!表に出ろ!」

「ぷっ!ヒマリったらブチをプチに変えて言ったけど滑ったようね。ヒヒヒ!」

 プチ団長以下騎士団の全員の姿が消えたすると外の修練場の中央に騎士の連中が倒れ込んでいる。
その横にはヒマリの姿もある。

「うわー!エゲツない!流石鬼畜様!」

 えっ?どうしたんですか?マジで理解できないトトリとメメスに偉そうな瑞穂が教えてあげると。

「アイツはね騎士団を地面の上に転移させていないのよ三メートル上空に転移させたのよ!」

「えっ?それじゃ」

「そういきなり三メートル落下」

 その話を聞かされた教師や生徒が震え出した。

「げっ立ち上がった騎士をまた上空へ転移させています!しかもチョット上空ですよ!」

 トトリにしがみ付いているメメスが叫んだ。

 ヒマリの嬉しそうな顔が目に浮かぶわだから日に日に目付きが悪くなるのよ!

「あっ!最後の一人が倒れました。
えっ?拘束して収納しています!
やっぱり本当だったんですね男をコレクションしている話は……」

「メメス……」

「ひぇ!すみませんヒマリさん!」

 メメスはヒマリに両乳首を摘まれて激しく揺さぶられていた。

「ひぃーー!御免なさいーー!!」

 メメスの切なそうな声と激しく揺れる巨乳に耐えられない純情無垢の男子生徒が先生の静止も聞かず飛び出して行った勿論トイレにだ。

「あの騎士団は武闘会の余興に使うのよ
だからゴミーズはまだ健在でしょう
昨日美希さんに待って貰ったのよ」

「ぷっ!コレクション……」

「ムキー!違うわよ!」

「まあまあムキになるなよ分かっているからな」

「ムキー!」

「痛い痛い痛い痛い痛いゴメン悪かったってだから乳首つねるなーー!!」


「それとメメス何でもビビり過ぎ武闘会が終わったら一週間ダンジョンね
トトリと取り巻きも一緒だからね」

「ひぇ~鬼畜様~!!」
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