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子グマたち
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瑞穂は追い詰められた犯人が刑事達に囲まれて全てをぶっちゃける断崖絶壁の岬の先端にいた。
海ってこんなに大きく雄大なものだったのねと一人ごちる。
「陽の光も赤味を帯びて全てを照らし海も輝いているわとてもキレイね」
「糞瑞穂!死ねや!」
ドンと言う衝撃を背中に受けて瑞穂の身体は崖下に吸い込まれていった。
「あれ~~~!」
「ふん!成敗じゃ!」
フンスと鼻息が荒いクラスメイトを崖下にに蹴落とすヒマリまさに鬼畜!
「ヒマリそこシャチが泳いでる」
「え?本当だ小さいの子供だね」
三頭連れで岬の近くを進んでいる。
「何処まで行くのかな?」
「なんかベーリング海で子育てするって昔テレビで見た様な気がしたな?
ってここ何処よ」
「知床岬」
「えっ?北海道?」
「そうだよ」
瑞穂とヒマリ二人揃って座り遠くを見ていた日差しがゆっくりと夕陽に変わってゆく。
「そろそろ帰ろっか」
立ち上がる瑞穂は夕日を浴びてとても綺麗に見えた。
金髪をかき上げ遠くを見る聖女様瑞穂
なぜか無償にイラついたヒマリは立ち上がると徐ろに蹴り飛ばした。
「糞がっ!もういっぺん死ね!」
「あれ~~!」
またクラスメイトのヒマリに断崖絶壁から蹴り落とされた瑞穂は波が打ち寄せる岩場に吸い込まれていった。
「ヒマリ可愛いでしょう男の子がクマックス君で女の子がクマ子ちゃんだよ」
突然現れた瑞穂は子グマ二匹を抱えていた確かに可愛いが安直な名前をつけられた子グマ達は瑞穂の腕の中でメチャクチャ暴れていた。
「どうしたのよ親グマは」
「それがねぇ、崖から落とされた時に偶々浜辺を歩いているこの子達を見つけたの親グマは波打ち際でエサを探していたんだと思う。そこへ突然シャチが大口開けて突っ込んで来たのよ一瞬の出来事で親グマはシャチに喰われて海の中に消えたわ」
驚愕するヒマリ。
「焼肉定食ね……」
「弱肉強食だよ本気でいってるの?」
「うっさいわね!所で野生のクマって獣臭が凄いって聞くけどどうなのよ」
「勿論洗浄浄化は掛けたわよさらにヒマリと同じコロンも使ったよ」
なっ?
「クマックス君クマ子ちゃん、凶暴なクマより怖いお姉ちゃんをほっといて帰りましょうね」
「ぐぬぬ」
☆
「皆んなに紹介するね青いバンダナを首に巻いた子はクマクッス君男の子だよ
赤いバンダナを首に巻いた子がクマ子ちゃん女の子よろしくね!」
全てを諦めた二匹の子グマは瑞穂の腕の中でぐったりしていた。
野生の生き物としてこの人間の女の生物の核が遥か彼方にある事に気付いたようだ一瞬で殺されると。
「うわー可愛い!私ササラよろしくねクマックス君!じゃお手!」
ぐっ僕は犬じゃない!
お兄ちゃん駄目だよ逆らったら手脚をもがれるよ!
うー分かったよ
イヤイヤ片手をササラの掌にのせるクマックス。
「うわー!可愛いわ」
抱き寄せ頬擦りをするササラに満更でもないクマックスに目を細め冷めた視線を送るクマ子に気づく様子がなかった。
ああ、コイツも妹に頭が上がらなくなるんだな僕みたいに成るのかな。
クマックスの将来を心配する洋一が居た。
「そう言えば最近ピヨちゃん見てないかもヒマリの胸の谷間にいるの?」
「何すんのよ!」
瑞穂はヒマリのブラウスのボタンを外し、たわわな胸を押し広げた。
「あれ?ピヨちゃんがいないぞ!」
「昨日まで裕子のオッパイに居たけど」
「ヒマリオッパイ言うな!今朝の朝風呂で美紅に乗り換えられたわ!」
「ほほう、携帯端末のように簡単に乗り換えできる様だな産まれてから大分経つが多少は大きくなったのか」
「う~ん、洋一さんぐらい?かな」
「そろそろ邪魔臭くなるねどうすんのスケベドラゴン力では負けないけどアイツテクニシャンだよ亜希子ぐらいなら直ぐに吹いて白眼だよ」
「ぐぬぬぬ」
「実際何回もイカされてるしね」
「ピヨちゃんも馬鹿じゃないし自分で何とかするんじゃない」
「「「だよね」」」
海ってこんなに大きく雄大なものだったのねと一人ごちる。
「陽の光も赤味を帯びて全てを照らし海も輝いているわとてもキレイね」
「糞瑞穂!死ねや!」
ドンと言う衝撃を背中に受けて瑞穂の身体は崖下に吸い込まれていった。
「あれ~~~!」
「ふん!成敗じゃ!」
フンスと鼻息が荒いクラスメイトを崖下にに蹴落とすヒマリまさに鬼畜!
「ヒマリそこシャチが泳いでる」
「え?本当だ小さいの子供だね」
三頭連れで岬の近くを進んでいる。
「何処まで行くのかな?」
「なんかベーリング海で子育てするって昔テレビで見た様な気がしたな?
ってここ何処よ」
「知床岬」
「えっ?北海道?」
「そうだよ」
瑞穂とヒマリ二人揃って座り遠くを見ていた日差しがゆっくりと夕陽に変わってゆく。
「そろそろ帰ろっか」
立ち上がる瑞穂は夕日を浴びてとても綺麗に見えた。
金髪をかき上げ遠くを見る聖女様瑞穂
なぜか無償にイラついたヒマリは立ち上がると徐ろに蹴り飛ばした。
「糞がっ!もういっぺん死ね!」
「あれ~~!」
またクラスメイトのヒマリに断崖絶壁から蹴り落とされた瑞穂は波が打ち寄せる岩場に吸い込まれていった。
「ヒマリ可愛いでしょう男の子がクマックス君で女の子がクマ子ちゃんだよ」
突然現れた瑞穂は子グマ二匹を抱えていた確かに可愛いが安直な名前をつけられた子グマ達は瑞穂の腕の中でメチャクチャ暴れていた。
「どうしたのよ親グマは」
「それがねぇ、崖から落とされた時に偶々浜辺を歩いているこの子達を見つけたの親グマは波打ち際でエサを探していたんだと思う。そこへ突然シャチが大口開けて突っ込んで来たのよ一瞬の出来事で親グマはシャチに喰われて海の中に消えたわ」
驚愕するヒマリ。
「焼肉定食ね……」
「弱肉強食だよ本気でいってるの?」
「うっさいわね!所で野生のクマって獣臭が凄いって聞くけどどうなのよ」
「勿論洗浄浄化は掛けたわよさらにヒマリと同じコロンも使ったよ」
なっ?
「クマックス君クマ子ちゃん、凶暴なクマより怖いお姉ちゃんをほっといて帰りましょうね」
「ぐぬぬ」
☆
「皆んなに紹介するね青いバンダナを首に巻いた子はクマクッス君男の子だよ
赤いバンダナを首に巻いた子がクマ子ちゃん女の子よろしくね!」
全てを諦めた二匹の子グマは瑞穂の腕の中でぐったりしていた。
野生の生き物としてこの人間の女の生物の核が遥か彼方にある事に気付いたようだ一瞬で殺されると。
「うわー可愛い!私ササラよろしくねクマックス君!じゃお手!」
ぐっ僕は犬じゃない!
お兄ちゃん駄目だよ逆らったら手脚をもがれるよ!
うー分かったよ
イヤイヤ片手をササラの掌にのせるクマックス。
「うわー!可愛いわ」
抱き寄せ頬擦りをするササラに満更でもないクマックスに目を細め冷めた視線を送るクマ子に気づく様子がなかった。
ああ、コイツも妹に頭が上がらなくなるんだな僕みたいに成るのかな。
クマックスの将来を心配する洋一が居た。
「そう言えば最近ピヨちゃん見てないかもヒマリの胸の谷間にいるの?」
「何すんのよ!」
瑞穂はヒマリのブラウスのボタンを外し、たわわな胸を押し広げた。
「あれ?ピヨちゃんがいないぞ!」
「昨日まで裕子のオッパイに居たけど」
「ヒマリオッパイ言うな!今朝の朝風呂で美紅に乗り換えられたわ!」
「ほほう、携帯端末のように簡単に乗り換えできる様だな産まれてから大分経つが多少は大きくなったのか」
「う~ん、洋一さんぐらい?かな」
「そろそろ邪魔臭くなるねどうすんのスケベドラゴン力では負けないけどアイツテクニシャンだよ亜希子ぐらいなら直ぐに吹いて白眼だよ」
「ぐぬぬぬ」
「実際何回もイカされてるしね」
「ピヨちゃんも馬鹿じゃないし自分で何とかするんじゃない」
「「「だよね」」」
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