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ラーメン

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「ただいま~!オスリー帰っているの?」

「お姉ちゃんお帰りなさい!」

「オスリー!」

 半泣きで抱きつく姉のメメス、両親が冤罪で殺されてから妹オスリーの所在が不明で最悪の事も考えていたが無事生きて帰って来てくれた。

 とても酷い事をされていたのは何となく感じていたが再会して昨日今日では恐ろしくてマトモに聞き出せない。

「今日ねエリスちゃんと野良ダンジョン六つも消したよロロちゃんに褒められちゃった」

「そうなの?オスリーは凄いわね!」

「でもね私最下層のドラゴンに……」

「オスリー大丈夫?怪我とかしていない!」

「怪我は無いけど……」

「オスリー!!」

「張り切り過ぎてドラゴンの頭吹き飛ばしちゃたの」

「へ?」

 何?今オスリーがドラゴンをどうしたって?頭を吹き飛ばした……

「ひぇーー!!」

メメスは白眼を剥いた。

「お姉ちゃんチョロ過ぎるよ!起きたかい」

「えっ?私気を失っていた?」

「それでね」

 強引に話を続けるオスリー姉のメメスに早く報告したくてウズウズしている
やっと姉と再会したのだ。

「エリスちゃんがドラゴンの舌の部位タンがメチャ美味しいって言うのよ!
ドラゴンの頭蹴り飛ばしたり後から言うんだよエリスちゃんはいきなりドラゴンの頭を蹴散らせるなんて思っても見なかった様で驚いていたわ!」

「オスリー強くなったのね」

「何も何もエリスちゃんメッチャ強いんだよカルベナにいた剣聖を素手で殴り飛ばしたり自称筆頭宮廷魔術師の魔術を乗っ取り百倍にして返したりしているのよ」

「エリスちゃんまだ五歳よね」

「そうだよ私と同い年で私の友達よ」



 お風呂で一汗流したヒマリは食堂でドラゴンラーメンを食べていた。

 ドラゴンで出汁を取りドラゴンチャーシューが沢山のっているカフェ売り六千円のラーメンなのだ。

ズズズーちゅるちゅる

「チャーシューも美味しいけど出汁の効いたスープが絶品ね」

「でしょう、カフェで売れ過ぎて店内がラーメン屋さん見たくなったから近所にドラゴンラーメン店を作ったわ
まあすぐにでも世界の主要都市に支店を出す事は決まっているからね
勿論ガイズの各店舗にも卸すわよ」

ちゅるちゅるちゅるん

「所でアンタ気付いている?」

「何を?」

 周りの皆んなが下を向き肩を震わせている皆んなが必死になって耐えているのだ笑いたいのを……

プハー!もう駄目我慢出来ない!
ギャハハハハハハハハハハハハハハ!
ヒヒヒヒ苦しい!
お腹が捩れるーー!

周りが我慢出来ず大爆笑になった。

「くっ!再現ビデオ十六倍!」

キャーー!!何よコレ!
パンツ丸見えじゃない!!
ひぇーーー!!素手で直にキモ男のを
握り潰しているわーー!!
地獄ストンピング!!
コレは使えるわね

「瑞穂アンタら……」

「ヘヘン、バレたら仕方が無いアバヨ!
ヒマリ」

「あっ逃げた!逃すかサーチ極大!」

 ボン!一瞬で途轍もない魔力が広がったヒマリも本気モードになった。

「うひゃー!凄い魔力!椅子ごと後ろに倒れそう」

楽しそうにエリスとオスリーが仲良く笑っていた。

「見つけた!」

ヒマリも飛んだ。



ちゅるちゅるちゅるちゅるん

「お母様ドラゴンラーメンは最高に美味しいですわ」

「もうお母様では無くマリーナでしょう
ケイトは頑固なんだから……」

「はい!お母様!」

「お主らまだそのネタやっているのか?」

「なっ?ネタじゃありませんわマミナ」

 マミナはトレイにドラゴンラーメンと
半炒飯を載せマリーナの横に座った。

ちゅるちゅるちゅるん
チャーシューうめ~わ

「ケイトの頑固さも仕草もお主らそっくりだぞまさしく親子だ」

「「そんな事はありませんわ」」

「ほらピッタリだ」

「「ぐぬぬ」」

ズズズ ズズズ ちゅるん

「しかしヒマリ達もよくあんな事思いつくのじゃのう?」

「ああ、あのリアル人型ゴーレムタミネを使った対戦ゲームねここにあるゲームセンターのナンチャラファイターみたいに戦うヤツですわ」

ちゅるちゅるちゅるん

「亜希子とロロが絡んだから又莫大なお金が入ってくるのでしょう
その全てが国庫に入り国民に還元されて行く国民が大幅に増えても暫くは税は取らない見たいね税収なしで若くは微々たる金額で賄うなんて未来型の国の在り方かしら」

「ガイズの改革が物凄い速さで進んでいる各国も何百年もの先の進化を遂げているしガイアより良くなっているのではないか」

グビグビグビ プッハー ゲフッ

「ガハハハハ マリーナお主も変わったのよ良い意味でな生き生きしておる」

「それはマミナ貴方もでしょう」

「我は旦那様と巡り逢えて本当に幸せじゃ」

「ふふ、私もですよ」

 げっふっ食べ終えたケイトもゲップをした恥ずかしがる事もなく満足してる。

「所でケイトよヒマリのあの姿は何じゃ?」

「ああ、額に悪の字と縦ロールドリルヘヤーですね」

一瞬で真顔になるケイト。

「彼女らは悪役令嬢で遊んでいると言うかロン国王の後押しをしているのです。
王都の貴族主義の学園を変えようとして貴族の令嬢のフリをして潜入調査をしているのですよ」

 流石王女殿下物の本質を見破り話しを盛って美談に持ち込むとても優秀な人なのだ洋一が絡むとアホの子になるが皆んなが知っている為誰も気にしない。

「額の悪の字は悪役令嬢から取っていると思われますね」

 それはヒマリの捻れた性格から瑞穂が書いたのだ。

「悪役令嬢ってなんだ?」

「それならこの本を読んで貰えは分かりますわ」

悪役令嬢物語~私は全てをザマァする~

 それは珊瑚ちゃんチームが描いた薄い本であった。

 マミナとマリーナが即ハマるのは目に見えていたケイトだった。



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