上 下
261 / 321

格ゲーのヒマリ

しおりを挟む
「瑞穂さんアレどうやったのですか?まさか本物を口の中に……」

「うんな訳あるか!誰が出来る?
顔の前に結界を張ってその上にさっきの画像を貼り付けただけだよ」

「うへー咄嗟に出来るなんて凄いですね」

「いや~それ程でもないよ~」

 嬉しそうな瑞穂クネクネしだした。
やはりチョロいのだろうか?

「ヒマリさん起こしますか?」

「イヤこのままでいい……うひぃ!
ヒマリは疲れているから寝かせてあげよう授業中でも寝ているのが分からない様に瞼に目を書いてあげよう」

「私のマッキー十二色で美人にして
あ、げ、る」

「瑞穂さん私珊瑚先生から漫画家セット貰っていますから描きましょうか?」

「お、珊瑚ちゃんの手伝いをしているんだじゃかなこに任せる。
私はコイツのオデコに悪を書いてあげるきっと喜ぶはずよ」

「見つかったら怒りません?」

「大丈夫だよ三日間は自分には見えない様にするからぐひひひ」

「おー!かなこ上手だね瞳がキラッキラッで輝いているラメ入りだね」

「瑞穂さんオデコの悪の字に赤の影をつけると目立ちますよね」

「でしょう、コイツ目立つの好きだから喜ぶと思うよ」

 メメスは作業をジッと見ていたが何をしているのか訳が分からなかった瑞穂の瞼にもお星様の様な瞳があったし流行っているのかと思った。

「おー!出来た出来た早速ヒマリ右パンチ左キックおーいいぞ必殺跳び膝蹴り!
いいねいいね!」

「瑞穂さん格闘ゲームみたいです!
やっぱりコントローラーが欲しいですね」

「だよねー作ろっか!」


「ギャハハハこりゃいいわ!
ヒマリ回し蹴りだ!」

「パンツ見えちゃいません?」

「え?いいのいいの私じゃないしコイツいつもの縞パンでしょう。
かまへんかまへん」

 何コレ面白そう私もやりたいとメメスは考えていた。

「それにしてもヒマリさん起きませんね」

「ああ、追加でスリープ掛けたから今日いっぱい遊べるよ」



「ほら、ヒマリいっち、にぃ、いっち、にぃ大きく手を振って足を高くあげて
修練場に行くよ!」



「先生今日の模擬戦はこの子がメインでいきます!」

 編入試験を見てくれたブソン先生は暫く休むそうだ理由は不明との事だった。
担任の先生は生気の無いヒマリを見て明らかにビビっていた。
目付き悪いからねこの子は……

「メメスヒマリに木剣持たせて頂戴」

はい!適当に選んだ木剣をヒマリの右手に握らせた。

「かなこメメスヒマリから離れてよ」

 瑞穂はコントローラー操りヒマリの右手を上下させた。

「えぃ!えぃ!えぃ!?ヤバこんなので斬撃が飛んだわ!」

ズズズドシーン!
ズズズドシーン!
ズズズドシーン!

「ヒマリ恐ろしい子ね」

担任の先生は青い顔であわてていた。

「あ~あ、学園創立記念樹一年目、二年目三年目の大木が倒木してしまった!
マジか私の責任になるのか?」

「駄目ねメメスヒマリから木剣を取り上げて対戦相手が小間切れになるわ」

 ひぃ!ビビりながらヒマリから木剣を受け取るこんなので斬撃が飛ぶなんて
試しに人のいない所に向けて木剣を振ってみた。

ヒュン!
ズズズドシーン!

あわわわー大木が切れた!

「大丈夫よメメスこう言う事は日常茶飯事たから直ぐに慣れるわ」

「かなこちゃ~ん!」

メメスはかなこに抱きついた。

かなこちゃんオッパイ大きいね何だか安心するわ

いい子いい子とかなこに頭を撫ぜられてメメスは嬉しかった。

「先生準備が出来ました始めましょう」

「ああ、そうですね彼女とやりたい人は前に出て下さい」

「おおー!俺がぶち込んでやるぜ!見た目だけは最高だからな」

「ば~か俺が躾けてやるよ俺のデカチン無しじゃ生きられない様にしてやる」

「ふふふ、全く下級貴族のゴミがゴミらしく土の中に埋めてあげましょうか?
ふふふ、高貴な僕がヒマリを妾達の末端に加えてあげよう僕の子を産む名誉を与えよう」

「皆好き勝手な事ばかり言っているけど股間を膨らませながら言うセリフじゃないよね」

「あら本当だ」

「よーし一番目は私だ!」

「私もやりたいです!」

「瑞穂さん私もしたい。です」

「分かったかなこの次メメスね」

珍しく担任の先生は真剣な顔をしている。

「両者前にいいかね殺しは駄目だ!相手の降参か戦闘不能と私が判断した時点で勝敗が決まる」

「では離れて……始め!」

 最初にぶち込む宣言をしたエロ猿が駆け出した。

 ドタドタドタドタドタと走ってくるが中々に遅いギチギチに勃起しているから動き辛いのだろう先っぽ濡れているし。

グァハハハ一発叩き込んで押し倒しあっちこっちまさぐってやる!
服の中にも手を入れてやる!
そしてチューしてやるんだ!

 目を血張らせて妄想による歪んだ顔
直視すればキモさ倍増だ。

 しかし対戦相手はヒマリだがソレを操作するのが瑞穂なのだ彼女はヒマリの後ろに位置取って居るから前が良く見えないだから……

「喰らえヒマリー!!」

 上段からヒマリの脳天に向かって振り下ろされた木剣。

 ふん、と鼻を鳴らす瑞穂の口角が上がった。

「真剣白刃取り」

パッシン!

ゴン!

「あーーあ!瑞穂さーん!」

「エヘッ失敗しちゃた。ペロ!」

 ペコちゃんの様に舌を出し誤魔化そうとする瑞穂何故か可愛い。

「私は痛く無いけど不味いわね
ヒマリ前蹴り!」

ドン!

「ぴぎゃーーー!!」

 エロ猿君は数十メートル飛ばされ背中から着地をしてその勢いのまま高速後転で倒木した大木に当たりやっと止まった。

「ひゃー!瑞穂さん直視出来ない惨状です手脚や首も曲がっちゃいけない方向に向いています」

「相変わらずの馬鹿力ね馬鹿だからしょうがないけど……それヒール」

「あ!凄い一瞬で治った!
流石今代の聖女様!」

「えっ!瑞穂さんって聖女様なんですか!」

「見たまんま聖女様でしょう」

確かに話さなければ……

 ジロリ瑞穂に睨まれると恐怖に震え上がるメメス

極悪魔王様に近いよとメメスは思った。


「」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について

ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに…… しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。 NTRは始まりでしか、なかったのだ……

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした

田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。 しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。 そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。 そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。 なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。 あらすじを読んでいただきありがとうございます。 併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。 より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!

処理中です...