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当然合格

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「艦長!大規模な爆発とキノコ雲が観測されました!」

「キノコ雲?地球の奴らからの攻撃か?」

「艦長!大変です!西にある山の一つが吹き飛びました!」

「えっ!キノコ雲の発生場所はどこだ?」

「はっ!学園となっています!」

「艦長!学園の上空に巨大な火球が現れました学園を呑み尽くす大きさです!」

「あー皆んな落ち着け原因は分かったから慌てるな今日はヒマリ殿達が学園の編入試験を受けている最中だ!」

「ではコレらはヒマリ殿達がやらかした結果という事ですね」

「大方その通りだろ彼女達しか考えられない三歳の女の子達からしてアレだ。
ましてJKだなんて恐ろしくて恐ろしくて我々の手に余るわ!」

マンとコウも苦笑いだ。

「ヤッパリ緊急時には艦長呼びになるよね」

「そうだよね」



 全ての試験が終わり早めに学生食堂で昼食をとりデザートでマッタリしているとお昼になり学生達が食堂に押し寄せて来て質然的に賑やかになった。

 椅子を引いて席につく音、トレイに並べた食器の当たる音、そしてそこら中のお喋りか聞こえてくる。

「は~ウチも賑やかだけどココも凄いね」

「人も多いけどウチでは酔っ払いも多いけどね」

「だよね、何で酔っ払いは大声で話すんだろうね~」

「だねー、ほらイベントが大根背負ってやって来たよ」

 げーって舌を出すヒマリ本当に嫌な顔をするチョット前迄は清楚な美少女だったのに今では鬼畜悪魔大王様だ。

「何よ瑞穂人の顔見て大層な溜め息ついて、やんのか?ゴリャ!」

 三人の取り巻きを連れた小狡そうな高い服を着た坊ちゃんが現れた。

「おい!そのテーブルは平民如きが座って良い席ではない早々と立ち去れ!」

ん?私達の事は広まっているのか?

「ええ、ここ指定席?予約席?何も表示が無いじゃないアンタらこそアッチに行きなさいよ席空いているでしょう」

「この!我らを愚弄するか!」

 取り巻きの一人が何かをしようとするが全員トレイを持っているので両手が使えない。コイツら馬鹿なのか?馬鹿なんだろうな。

「ん、まだ其処でつ立ってんの早く食べないと食事が冷めるよ」

「……」

 何だコイツら顔を赤らめてそうか?
なるほどね。

「ほら、サッサといけよ!ボンクラどもがコッチ見ンな気分悪い!」

 四人の男子達はコチラをチラチラ見ながら空いている席に向かった。

「は~しかし瑞穂も罪作りだねぇ。
あの男達の顔を見た?瑞穂に完全にやられた顔よ」

「え、気づいてない?ヒマリアンタを見てたんだよ」

 ヒマリはかなこを見たかなこは無言で頷いた。

「えーそうなのかなぁ……」

 ヒマリはドリルヘアを引っ張っては離し引っ張っては離しを繰り返しドリルがポヨ~ンポヨ~ンとしていた。
かなこはドリルヘアも有りかなっと思っていた。

「おやコチラにいましたか?」

フセイが現れて学園長室に案内された。


「コレはコレはどうぞお掛けください」

 ゆったりとしたソファに腰掛けるJKの三人、ヒマリは勝手に塩煎餅と人数分の紅茶を出した。

ギョッとする学園長とフセイ。

「亜空間収納ですか?」

「そうですが皆さんも使えるんですよね」

「いえいえ大変貴重な古代魔法ですよ」

「へ?古代魔法なんだ……」

 ヒマリ達は最新の魔法だと思っていた。その方がカッコイイのだからだ。

「それでは試験の結果を発表します
皆さん全員合格です!」

 ほっとした表情でお礼を言うヒマリ、瑞穂、かなこ、最初のミッションはクリヤだ。

「では、内容ですが数学、理学は三人ともほぼ満点です」

 当たり前だろ!口には出さない空気の読める女ヒマリさんだ!

「歴史だけですね皇帝ザクス以前は散々ですがザクス時代の事が事細かく書かれて研究者並みでした」

 だろう、本人の記憶を見せられたからな、つまらなかったわ。

「武術については教官ブソン氏からは皆さん満点と申しています。
正直瞬殺されていたと」

あの筋肉おじさん見た目は強そうだね。

「不幸な事故で学園成立の記念樹が倒木しました原因が解明されていませんが大変残念な事故です」

一人だけ目が泳いでいた勿論あの人だ。

「魔法の試験ですが私も見ましたが……
かの大賢者ですら不可能な魔法を軽々と使いこなす貴方達に恐怖さえ感じました
なぜにこれ程優秀な方々がこの学園で何を学ぶのか甚だ疑問ですけど」

「し、社会勉強のためです!」

「そうですか、短い期間ですが目一杯楽しんで下さい。貴方達を歓迎します」

言えないよね、悪役令嬢って者を実感する為に入学しましたなんて言えんわ!
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