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王族滅亡

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「シスー!!ホーマ!!貴様よくも二人を……」

「無能のクズ王子様のハーレム要員だったんだよな孕んでいたら面倒なので処分しただけだ。
もう一匹いるがそれも処分する」

「殺してやる……」

王子の殺気がザクスを捉える。

「ほらズルっ子剣聖さんかかってこいよ」

「貴様!!父上母上の仇死ね!!」

 無駄に宝飾の付いた豪華な剣を抜き上段に構えるデーン第二王子今は冷静だ。

 カッ!と目を見開き右脚を踏み込むと同時に前のめりに倒れた。

ウギャァァーー!!
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いよー!!
俺の手と脚が無いーー!!

 ドッタッ!横で何かが倒れた?
目を向けると其処には腰から上下に分かれたセルナが倒れていた。

「グッ!セルナーー!!」

「流石腐っても聖女様だな直ぐには死なんか?なぁ、お前旅立って一ヶ月でクズに股を開いていたなその時から殺す事に決めていたんだよ。
全く三年間も良く耐えたな俺」

「……」

「だんまりか……お前も気付いていただろう魔王が攻め込む気がなかった事。
まんまと其処の生首に騙されていたな
俺達は無駄に殺し回っていたんだ」

「わたしは、デーン王子に、進言、した」

「あ、喋るなお前は嘘しか言わない女だ
人を平気で裏切るしな」

「なっ!」

ザクスは剣先をセルナの口に押し込む。

「ゲッ!!」

 慌てて剣を両手で押さえるが血が流れるだけで止まらない。

「ウグッ!」

「だから言ったろお兄ちゃんの言う事を聞かないからこうなるんだよ」

「ガッ……」

ザクスの剣がセルナを突き抜けた。

「セルナーーー!!」

王子が泣き叫ぶ。



 ザクスは王達の首と元パーティメンバーの首をデーンの目の前に並べた。
どの首も恐怖に引き攣り怨みの籠った目を向けていた。

「あああぁぁぁぁ…………」

デーン王子の視線が定まらない。

「お前の所為でわたしは殺された」

「お!お父様!」

「お前の所為でわたしは犯され殺された
お前なんて産まれて来なければ良かった」

「お!お母様!」

「お兄様が馬鹿だからわたしは死んだの?」

「カトリーナ!」


「ザクス腹話術下手ね」

「本当だわけど効いているよ」

 いつもの様にポテチを食べなから画面を見ているまだビールを飲んでいる者もいるが気分はゲログロホラー映画だ精神耐性は自由に変えられるし其れなりの経験も皆積んでいる。
つまり人外なので平気なのだ。


 ザクスは生首の少し後ろに立っていた。必死に声色を変えて頑張っているがカトリーナは駄目だろうと皆の意見だ。

「王子のいう事を聞いて殺されたわ
貴方の言った事は本当に正しかったの」

「シス!私は……」

「デーン……痛いよ痛いよデーン助けてよ」

「ホーマ……済まない……」

「デーン……無能で馬鹿でクズなお前の所為でこんな目に遭っている
お前が居たから皆んな死んだんだ
お前が無能だから国が滅びたんだ
お前がクズだから私は不幸になったんだ」

「何故お前はまだ生きている?」

ああああああああああああああああああ

ザンッ!

デーンの首が転がった。




「生き残った皆さんに朗報です」

お、やっと解放されるのか?
貴方!私達助かったの?
直ぐに国を建て直さなければいけない

「貴方達はこの馬鹿の所為で死ぬんです」

えっ!

 ザクスはデーンの生首を皆に見える様に掲げた。

「まあ、王族達と敵対している者は此処から出します大罪人の悪行を国中広めて下さい後貴族も殺しますね」

ギャーー!!
頼む助けてくれ!
イヤーー辞めて!!

「あ、所で第一王子は何処に居る?」

小太りの男を顎の下から持ち上げてやると直ぐに話し出した。

「お、王都の森の魔物の討伐に行きました夕暮れ迄には帰ると思います!」

 グギッ!男の首を折ると城の従者にゴミ首を正門前に晒す様命じた。
従者の男は人手を集めに走って行った。

 夕暮れ時にやっと全ての首から揃った
ザクスは達成感から両腕を組んで満足気だった。

ところが突然ザクスは何かに襲われた。

「なっ!何だこの光は!!」

 ザクスの足元が眩しいほどに輝き出し
気が付いたら石板で囲まれた見知らぬ所にいた。



「ふ~第一部終了だねもうお腹いっぱいだよもう要らないな」

「だよねヒマリもそう思うしょっ!」

「駄目駄目まだ最大の謎!召喚の秘密が残っているよ!観たいしょ!絶対観たい筈だよ僕には分かるんだ!」

洋一もザクスもヤル気マンマンだ!


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