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騎士団鎮圧

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「ロンさん隷属の首輪が馬車の中に大量に有りました」

「そうか了解したゲスタ隷属の首輪はどう使うんだ説明しろ!」

「隷属の首輪はつけた者の魔力を感知して主人を判別している。
その者以外の命令は聞かない」

「隷属の首輪の解除はどうする?」

「解除は各騎士団団長が所持している魔道具が必要だ。
解除の魔道具を首輪に当てて解除と念じるだけだ。
後死んでも首輪は外れる」

「どんな命令でも聞くのか?」

「本人の理解できない事は出来ない。
自死も出来ないようにしている」

「首輪は数多く有るのか?」

「数は500だけだ元々遺跡から発掘された物未知の技術の為我々には作れない」

「そうか、街に居る騎士団の兵力を教えろ」

「帝国騎士団第八部隊がいる総勢二百名
中十名が魔法師元々いる領兵が百名」

「魔法師の強さはどうだ?」

「魔法師は一人で十人程を葬り去る力がある広域魔法が使える」

「そうかご苦労だったなゆっくり休め」

 ロンは腰に下げているコンバットナイフをゲスタの首に当てスッと引くとプシュと血が噴き出した。
あ、あ、あっ、とゲスタは戸惑いながら静かになった。

 コイツらは人を殺すのに何の躊躇もしない殺しに慣れ過ぎている寧ろ楽しんでいるクズだ。

「気にせずに殺せるから気も楽だな」

「ロンさん長の家に村人達が押し込まれていましたが救出しました」

 昨夜の中に別動隊が既に上陸し多々な工作を施していたのだ。

「騎士の方は?」

「鎧は紙装甲ですね多数が貫通しています軽くして動きを阻害しない様に薄くしてますね剣の防御一択でしょう持ち金は全て村人にあげています」

「良し、作戦通り街に向かう!」

「了解!」



 領主邸の食堂で領主達と一緒に朝食を取る騎士団長と副騎士団長今日はベーコンエッグとスープだパンは食べ放題になっている。

「ゲスタ分隊長はまだか?」

「はっ!まだ連絡が来てませんがもう直ぐだと、召喚者達がまだ覚醒していない今は子供と同じですから」

 部下の騎士は壁を背に団長に答える。

「我々はただの付き添いだからな」

「そうですな騎士団長」

「今回も温い任務ですよ領主様」

フアハハハハ!



「民間人の避難の具合はどうだ」

「村人に街に行って貰っています。
そのまま裏手の森の中へ入ってくれたらいいんですけど最悪正門から離れて貰うしかありません」

 コウが答えた隊員も一人紛れ込んで街に行っている。

ピッ、こちらアルファどうだ?
ベータ準備完了!
ピッ、ガンマ配置についています
ピッ、デルタ工作は既に終わっています
ピッ、これより嫌われ者の騎士団と領主を討つ作戦開始!



 ドガッーーーン!!

 正面の門扉が、防御壁が一瞬の間に吹っ飛び街の様子がベロ見えになった。

「突入だーー!!」

「「「おーー!!」」」

 タタタタタタタタタタタタタタタタ!

 ドン!ドン!ドン!ドン!

ピッ、こちらデルタ領主邸の前方広場に騎士団と領兵が全員集まり騎士団長と領主の激励を受けているところを強襲鎮圧しました

ピッ、ご苦労様残党狩りを行う
ピッ、了解!

 住民達の好意的な協力の元残党は全て捕獲し領主邸へ向かう途中何人かの騎士は住民達に嬲り殺された。

「相当恨みを買っているな何したんだよって想像がつくけど……なあ俺達義勇兵として見られていないか?」

「ああ、あの期待に満ちた笑顔完全に救世主だな」

「やっぱり……」



 生存者に隷属の首輪を着けていく団長も領主も生存しているコイツらは戦闘が始まり爆発音にビビりあたまを抱えて震えていたカスだった。

「無能の世襲か部下が可哀想だ」

「ロンさん領主邸の捜索終わりました。
地下室に沢山の女性が監禁されていましたよ飽きたら奴隷商に売り付けていたそうです」

「ひでぇな」

 女性達がシーツを纏いゾロゾロとコチラに向かっている。
殆どの人の目に生気が無いどの様な目に遭ったのか容易に想像がつく。

 一人の女性が拳大の石を拾う皆もそれに続き領主の顔面に叩きつける何度も何度も周りの女性達も取り囲んで石てで殴り着けていく。

「があぁっ!!辞めてくれ!」

ガツッ!ガツッ!
ボキ!ボキ!
グチャ!グチャ!

「あぁぁぁ……」

 領主は反応しなくなった。

 そこにはグチャグチャに潰れた人間らしい血塗れの肉の塊だけが残っていた。
血だらけの石を持った女性達の表情は動かない。

「あ、悪いコイツは後にして聞きたい事がある」

 街の男達が大勢こちらに駆け寄って来てる。

「メリー!!」

「チコ!!」

「ジュジュ!!」

「良かった!まだ生きてくれて!
メリー!!」

 男は彼女を強く抱き締める。

「あなた……わたし!わたし……
うわーーーー!!」



「さて団長よ解除の魔道具はどこだ?」

「それは……」

「口が重いなマン注射!」

「あいよ」

 ブスリと首に針をめり込ませる。
一瞬ビクッとするが効いて来た。

「もう一度聞く解除の魔道具はどこだ!」

「わたしの右手……」

 団長の両の手には指輪だらけだった。
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