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異世界漂流
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「艦長!計器が復活しました!
ん?GPSが機能しません!
調査を開始します!」
「了解だ!……ここは一帯何処だ?
我々の任務は尖閣付近での嫌がらゴホン!調査だ」
「順調な航海だった。あの濃霧が出てから計器が狂い始めたそこからだ真っ直ぐに向かっていた筈なのに」
「艦長!西十キロに陸地が有ります!」
「陸地だと周りには島など無いはずだ
……分かったそこへ迎え」
「了解!操舵取舵いっぱい!陸地に向かう全員に告ぐ第一戦闘体制発令!」
「艦長おかしいです!あらゆる電波が受信出来ません!まるでこの艦しかいない様な……」
「ハッキリ伝えろ!」
「はっ!申し訳ございません!
電波が存在していません!」
えっ?我々は何処に行ってしまった?
「艦長申し上げます!ここは海水ではなく淡水です大きな湖の様です」
海じゃない?!
「陸地が肉眼でも確認出来ます。
岸辺に小さな漁港らしき物確認!
人が居ます!」
「何処の国だ!」
「すみません何とも言えません。確認が必要です」
「分かった出来るだけ近づいて停泊し近辺を調査する」
「艦長ドローンを飛ばしますか?」
「やってくれ」
「はっ!」
☆
「おい、チーここ異世界じゃないか?」
「何馬鹿な事言ってるエロ漫画の見過ぎだぞポン二等兵」
「ちげぇよ!エロ漫画じゃないし見てろよファイヤーボール!!なんちゃって」
ボン!
「うわー!なんか出たよ!!」
ドッボーン!
「ひぇー!」
チーとポン二等兵は甲板で尻餅をつき
大声で笑い始める。
「異世界来たー!!」
「チート来たー!!」
「魔法で無双だせー!!」
「チー二等兵もやってみイメージだぜ」
「フン、お前よりデカいのをかましてやる」
腕を捲り腰を落とし右手を突き出す
チー二等兵真剣そのものだ。
「ファイヤーボールー!!」
ボン!
ドゴーン!
「ひゃ!」
盛大に水飛沫を浴びずぶ濡れになるチーとポンしかしポンはヘナヘナとしゃがみ込み大の字に倒れ込む。
「おい!大丈夫かポン!」
「ああ、体の中の気が一気持って行かれた少し休めば大丈夫だと思う」
「おい!お前ら何があった」
大きな爆発に周りの水兵達が駆け寄って来る銃を向けて。
☆
「艦長!非常事態です!乗組員に異能が発生しました!今全員を調べています!」
「異能だと?」
「はい!何と申しますか魔法が使えるようになったのです」
「はん!魔法だと私を馬鹿にするか!」
ハッキリと見下すマーボ艦長。
下の部下など一切見ないし党幹部に取り入ろうと軍費を誤魔化しせっせと賄賂を贈っている流石汚職大国だ。
「操舵の君こっちに来てくれるかい」
「はっ!お呼びでしょうか?ロン副艦長」
「多分自分で理解していると思うけど
手のひらの上に魔法を発現させて」
「はっ!どうなるか分かりませんが
やります!」
ふん!と力を入れると手のひらの上に
水の球が現れて浮かんでいる。
「なっ?なんだと!これが魔法か!」
「艦長も出来るはずです甲板から外に向かって打ち出しましょう!」
「よし、分かったやってみよう火が使えそうな気がする」
「早速試し撃ちをしてみましょう」
「腕を突き出し手のひらから砲弾が飛び出すと思って下さい。イメージが大切です」
「よし!やるぞ!ファイヤーボール!!」
ポン!
ドボーン!
「おお!私にも出来たぞ!!」
「流石です艦長更に威力を上げましょう」
「いくぞ!ファイヤーボール!!」
ボン!
ドバーン!
ロン副艦長は一歩下がりマーボ艦長の首に手を翳す。ニヤっと口角が上がった。
「エアーカッター!」
スパンッ!
マーボ艦長の首がキレイに飛んで湖に落ちた。すかさずにロン副艦長は血を噴き出す元艦長の足を持ち上げ艦から投げ捨てるのであった。唖然とする乗組員に対して襟元を直して宣言をした。
「皆よく聞け!たった今我祖国からある任務に携わっている我々の軍費を汚い手で横領し腐った党幹部に賄賂を送り続けた汚職軍人を私は廃棄した。
この事に異議のある者は帰還次第当局に申し立てれば良い私は逃げも隠れもしない!ただし軍令によりこの艦の指揮権は私が引き継ぐことになった。
その事で明日の朝皆から意見を聞こうと思う率直な意見を期待する以上だ」
次の朝
乗組員二百人の大半が甲板に集まった。重要施設の者は他の者に意見を伝えているはずだ。
「それではまず私からだ。ここは間違いなく異世界だ私はこの国の王と会って共存するのか敵対するのか判断したい。我らの火力では向こうが歯が立たないだろうしコチラは百五十人の魔法兵士軍だ負けるはずなとない!まあ、国取りだな」
「私達はただの好奇心でこの世界を見て回りたいです参加人数は少ないですけどほかに素敵な場所を見つけたのならそこを安住の地として生きたいです」
「俺らは自分の力を試してみたいロン副艦長イヤここは地球ではない!ロンとは別方向で天下を取るいや狙うよ」
「そうか、他にもあるか?」
「俺達はまだ何も決まってない暫くこの艦で世話になる」
「昼から装備と食料を分ける」
「ありがたい銃と弾薬もくれるんだな
ロン!」
「勿論だ分かっていると思うけど弾薬も燃料も手に入らないからなこの艦も指揮権は私にあるから使えないぞ」
「ああ当然だ文句もない!」
我らはこの日にそれぞれの思惑で別れる事になったがそれが正解なのかも分からなかった。
「なあ最後に近辺の情報を共有しておこうぜイキナリデットエンドもあり得る」
「そうだな、ドローンを解析してみよう」
「あの漁港の奥に村があるな家が五十あるざっと三百人位か」
「村を塀で囲ってますね」
「十キロ先に町があります」
「ほう、コチラは城壁だなかなりの頑丈さだコレだけの防御力だそれなりの攻撃手段もありそうだな」
「見るからに剣と魔法の世界だ!」
「直接行くか?」
周りの人達の目を見てロンがニヤつく。
「ロンこう言う時は食い物で釣るんだ。
甘いお菓子や柔らかいパンを食わせば
何でも教えてくれるさ」
「分かった各グループ三名私を入れて十名で向かう一時間後に出発する」
「「「了解!」」」
ん?GPSが機能しません!
調査を開始します!」
「了解だ!……ここは一帯何処だ?
我々の任務は尖閣付近での嫌がらゴホン!調査だ」
「順調な航海だった。あの濃霧が出てから計器が狂い始めたそこからだ真っ直ぐに向かっていた筈なのに」
「艦長!西十キロに陸地が有ります!」
「陸地だと周りには島など無いはずだ
……分かったそこへ迎え」
「了解!操舵取舵いっぱい!陸地に向かう全員に告ぐ第一戦闘体制発令!」
「艦長おかしいです!あらゆる電波が受信出来ません!まるでこの艦しかいない様な……」
「ハッキリ伝えろ!」
「はっ!申し訳ございません!
電波が存在していません!」
えっ?我々は何処に行ってしまった?
「艦長申し上げます!ここは海水ではなく淡水です大きな湖の様です」
海じゃない?!
「陸地が肉眼でも確認出来ます。
岸辺に小さな漁港らしき物確認!
人が居ます!」
「何処の国だ!」
「すみません何とも言えません。確認が必要です」
「分かった出来るだけ近づいて停泊し近辺を調査する」
「艦長ドローンを飛ばしますか?」
「やってくれ」
「はっ!」
☆
「おい、チーここ異世界じゃないか?」
「何馬鹿な事言ってるエロ漫画の見過ぎだぞポン二等兵」
「ちげぇよ!エロ漫画じゃないし見てろよファイヤーボール!!なんちゃって」
ボン!
「うわー!なんか出たよ!!」
ドッボーン!
「ひぇー!」
チーとポン二等兵は甲板で尻餅をつき
大声で笑い始める。
「異世界来たー!!」
「チート来たー!!」
「魔法で無双だせー!!」
「チー二等兵もやってみイメージだぜ」
「フン、お前よりデカいのをかましてやる」
腕を捲り腰を落とし右手を突き出す
チー二等兵真剣そのものだ。
「ファイヤーボールー!!」
ボン!
ドゴーン!
「ひゃ!」
盛大に水飛沫を浴びずぶ濡れになるチーとポンしかしポンはヘナヘナとしゃがみ込み大の字に倒れ込む。
「おい!大丈夫かポン!」
「ああ、体の中の気が一気持って行かれた少し休めば大丈夫だと思う」
「おい!お前ら何があった」
大きな爆発に周りの水兵達が駆け寄って来る銃を向けて。
☆
「艦長!非常事態です!乗組員に異能が発生しました!今全員を調べています!」
「異能だと?」
「はい!何と申しますか魔法が使えるようになったのです」
「はん!魔法だと私を馬鹿にするか!」
ハッキリと見下すマーボ艦長。
下の部下など一切見ないし党幹部に取り入ろうと軍費を誤魔化しせっせと賄賂を贈っている流石汚職大国だ。
「操舵の君こっちに来てくれるかい」
「はっ!お呼びでしょうか?ロン副艦長」
「多分自分で理解していると思うけど
手のひらの上に魔法を発現させて」
「はっ!どうなるか分かりませんが
やります!」
ふん!と力を入れると手のひらの上に
水の球が現れて浮かんでいる。
「なっ?なんだと!これが魔法か!」
「艦長も出来るはずです甲板から外に向かって打ち出しましょう!」
「よし、分かったやってみよう火が使えそうな気がする」
「早速試し撃ちをしてみましょう」
「腕を突き出し手のひらから砲弾が飛び出すと思って下さい。イメージが大切です」
「よし!やるぞ!ファイヤーボール!!」
ポン!
ドボーン!
「おお!私にも出来たぞ!!」
「流石です艦長更に威力を上げましょう」
「いくぞ!ファイヤーボール!!」
ボン!
ドバーン!
ロン副艦長は一歩下がりマーボ艦長の首に手を翳す。ニヤっと口角が上がった。
「エアーカッター!」
スパンッ!
マーボ艦長の首がキレイに飛んで湖に落ちた。すかさずにロン副艦長は血を噴き出す元艦長の足を持ち上げ艦から投げ捨てるのであった。唖然とする乗組員に対して襟元を直して宣言をした。
「皆よく聞け!たった今我祖国からある任務に携わっている我々の軍費を汚い手で横領し腐った党幹部に賄賂を送り続けた汚職軍人を私は廃棄した。
この事に異議のある者は帰還次第当局に申し立てれば良い私は逃げも隠れもしない!ただし軍令によりこの艦の指揮権は私が引き継ぐことになった。
その事で明日の朝皆から意見を聞こうと思う率直な意見を期待する以上だ」
次の朝
乗組員二百人の大半が甲板に集まった。重要施設の者は他の者に意見を伝えているはずだ。
「それではまず私からだ。ここは間違いなく異世界だ私はこの国の王と会って共存するのか敵対するのか判断したい。我らの火力では向こうが歯が立たないだろうしコチラは百五十人の魔法兵士軍だ負けるはずなとない!まあ、国取りだな」
「私達はただの好奇心でこの世界を見て回りたいです参加人数は少ないですけどほかに素敵な場所を見つけたのならそこを安住の地として生きたいです」
「俺らは自分の力を試してみたいロン副艦長イヤここは地球ではない!ロンとは別方向で天下を取るいや狙うよ」
「そうか、他にもあるか?」
「俺達はまだ何も決まってない暫くこの艦で世話になる」
「昼から装備と食料を分ける」
「ありがたい銃と弾薬もくれるんだな
ロン!」
「勿論だ分かっていると思うけど弾薬も燃料も手に入らないからなこの艦も指揮権は私にあるから使えないぞ」
「ああ当然だ文句もない!」
我らはこの日にそれぞれの思惑で別れる事になったがそれが正解なのかも分からなかった。
「なあ最後に近辺の情報を共有しておこうぜイキナリデットエンドもあり得る」
「そうだな、ドローンを解析してみよう」
「あの漁港の奥に村があるな家が五十あるざっと三百人位か」
「村を塀で囲ってますね」
「十キロ先に町があります」
「ほう、コチラは城壁だなかなりの頑丈さだコレだけの防御力だそれなりの攻撃手段もありそうだな」
「見るからに剣と魔法の世界だ!」
「直接行くか?」
周りの人達の目を見てロンがニヤつく。
「ロンこう言う時は食い物で釣るんだ。
甘いお菓子や柔らかいパンを食わせば
何でも教えてくれるさ」
「分かった各グループ三名私を入れて十名で向かう一時間後に出発する」
「「「了解!」」」
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