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商店街振興組合
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カフェISN(異世界ネットワーク)
カランコロン!
重厚な木製ドアを開けて三人の脂切ったおじさん達が入って来た。
「お帰りなさいご主人様」
皆が声を揃えて一斉に出迎える。
「おおー!噂以上の美女揃いだなぁ!」
「会長の仰る通りで素晴らしい所です」
太鼓持ちがよいっしょする。
「所で君オーナーか店長はおるかね」
偉そうな二番煎じのオヤジがララを捕まえそう告げた。
「はい、二人ともおりますがどの様なご用件でしょう」
会長らしき初老のオヤジが偉そうに前に出て来る。
「ワシらはここの商店街振興組合の者じゃ誰も挨拶に来ないからワシ自らでむいて来たのじゃ」
「そうですか?そう伝えて来ます」
頭を下げてカウンターの奥に向かった。
「会長!ウサ耳ですよ!ウサ耳!」
「書記の柿田君落ち着きたまえ」
「あ!すみません副会長の副会さん」
「かなえさん、商店街振興組合のおじさん達が来てます。挨拶に来ないからこっちから来たと言ってますがバミューダ諸島の東千キロ先に飛ばしましょうか?」
「ララは色々とお勉強をしていて頑張っていますね私はとても嬉しいです」
「かなえ先生褒めても何もでないぞ!
あっ!飴ちゃんがあっ」
「飴はいりません」
「かなえさん店は満席だから休憩室を使ってよゴミは排除しておくから」
「ゴミって亜希子ちゃん」
「いるでしょう?おっきいゴミが三つも」
「……」
「ほらほら邪魔だからあっちに行ってリモートで指輪売ってこい!」
「えー!」
ぶー垂れるヒマリ、瑞穂、アンリ相談室に押し込められる。
「商店街のオヤジ達が来てんだ余計なことすんなよ!」
「えっ!それってやれっと言う事?
ひっ!御免なさい!」
亜希子に睨みつけられたアンリ子狐の様に震えてヒマリ抱きついている。
「やれやれだわ、指輪売るよ!」
指輪の有効性が広まって益々注文が殺到しているオーリ王国でも多くの者が製作や販売に駆り出されている状況だ。
「お待たせ致しました。オーナーの秋山です奥に席を設けましたのでこちらへお越しください」
「おお、ご丁寧にそれじゃ邪魔するよ」
「どうぞローベル産の茶葉を使った紅茶で御座います」
ララが丁寧に淹れた紅茶をおじさん達の前に置く。
「ん、お、中々美味いもんだ」
「そうですね会長」
「それで私に話とは?」
「この店は商店街振興組合に加入はしていないんだね」
「そうですが加入は任意でのはず更に
ここは商店街には入っていませんので」
「ハァ~何も分かっていないな」
「何をですか?」
「それじゃ困るんだよ」
「誰がですか?あなた達が困るのは勝手ですが私達は何も困りませんよ」
「後悔するぞ!」
「何を後悔するのですか?あなた達はもう少し頭を使ったほうが長生き出来ますよこれは忠告です」
顔を真っ赤ににして席を立つ役員達
何をやらかすのやら溜息しか出ない、
かなえだった。
「糞小娘め!痛い目に合わないと分からないらしい。奴のとこにいくぞ!」
「上の階ですよね近くで良かったですね」
「おう、邪魔するぞ!」
「会長さんいらっしゃい!兄貴ですね」
ノックをしてお伺いを立てる。
「会長さんがいらっしゃいました」
「分かった入ってもらえ」
「岸君久しぶりだね」
会長達は三人がけのソファに腰掛け岸が対面で一人座る。
「会長どうしました?」
「いや、下の階のカフェなんだけどな」
岸の手が止まったジロリと会長を睨みつける。
「ひっ!」
書記の柿田が我慢できずに小さく声を上げた。
「死にたくなければアソコに手を出すのはやめな」
「なぜじゃ!」
「コレだから情報弱者は……直ぐに帰って詫びを入れて来い!」
「ヤスお客様のお帰りだ!」
「へい、兄貴!」
「糞!岸までどうしたのじゃ!」
「会長コレから私の所へ寄りませんかパソコンで調べてみます」
「パソコンか分かった行くぞ!」
「な、な、なんなんじゃこりゃ!!」
「アリンコ三匹が巨象に喧嘩を売ったのか?終わりじゃワシらは消されて終わりじゃ!」
頭を抱え蹲る会長の顔から血の気が引いている。
「会長私に考えがあります。商店街らしく詫びに温泉旅行に招待しましょう」
「そんなので詫びになるか!」
「会長夕食に盛ってやるんですよ」
「えっ?」
副会長の副会の酷く歪んだ笑顔が不気味だった。
「ほらいつもの様にすれば私達の言いなりですよドラゴンの肉も手に入れ放題
懐に金がザックザックですよ会長!」
「おおそうだな副会君やはり君は切れ者だそれで行こう」
「それではさっそく温泉宿を予約しましょう」
「柿田君はいつもの薬を頼む」
「任せて下さい会長!」
「良し実行だ!」
「「はい!」」
カランコロン!
重厚な木製ドアを開けて三人の脂切ったおじさん達が入って来た。
「お帰りなさいご主人様」
皆が声を揃えて一斉に出迎える。
「おおー!噂以上の美女揃いだなぁ!」
「会長の仰る通りで素晴らしい所です」
太鼓持ちがよいっしょする。
「所で君オーナーか店長はおるかね」
偉そうな二番煎じのオヤジがララを捕まえそう告げた。
「はい、二人ともおりますがどの様なご用件でしょう」
会長らしき初老のオヤジが偉そうに前に出て来る。
「ワシらはここの商店街振興組合の者じゃ誰も挨拶に来ないからワシ自らでむいて来たのじゃ」
「そうですか?そう伝えて来ます」
頭を下げてカウンターの奥に向かった。
「会長!ウサ耳ですよ!ウサ耳!」
「書記の柿田君落ち着きたまえ」
「あ!すみません副会長の副会さん」
「かなえさん、商店街振興組合のおじさん達が来てます。挨拶に来ないからこっちから来たと言ってますがバミューダ諸島の東千キロ先に飛ばしましょうか?」
「ララは色々とお勉強をしていて頑張っていますね私はとても嬉しいです」
「かなえ先生褒めても何もでないぞ!
あっ!飴ちゃんがあっ」
「飴はいりません」
「かなえさん店は満席だから休憩室を使ってよゴミは排除しておくから」
「ゴミって亜希子ちゃん」
「いるでしょう?おっきいゴミが三つも」
「……」
「ほらほら邪魔だからあっちに行ってリモートで指輪売ってこい!」
「えー!」
ぶー垂れるヒマリ、瑞穂、アンリ相談室に押し込められる。
「商店街のオヤジ達が来てんだ余計なことすんなよ!」
「えっ!それってやれっと言う事?
ひっ!御免なさい!」
亜希子に睨みつけられたアンリ子狐の様に震えてヒマリ抱きついている。
「やれやれだわ、指輪売るよ!」
指輪の有効性が広まって益々注文が殺到しているオーリ王国でも多くの者が製作や販売に駆り出されている状況だ。
「お待たせ致しました。オーナーの秋山です奥に席を設けましたのでこちらへお越しください」
「おお、ご丁寧にそれじゃ邪魔するよ」
「どうぞローベル産の茶葉を使った紅茶で御座います」
ララが丁寧に淹れた紅茶をおじさん達の前に置く。
「ん、お、中々美味いもんだ」
「そうですね会長」
「それで私に話とは?」
「この店は商店街振興組合に加入はしていないんだね」
「そうですが加入は任意でのはず更に
ここは商店街には入っていませんので」
「ハァ~何も分かっていないな」
「何をですか?」
「それじゃ困るんだよ」
「誰がですか?あなた達が困るのは勝手ですが私達は何も困りませんよ」
「後悔するぞ!」
「何を後悔するのですか?あなた達はもう少し頭を使ったほうが長生き出来ますよこれは忠告です」
顔を真っ赤ににして席を立つ役員達
何をやらかすのやら溜息しか出ない、
かなえだった。
「糞小娘め!痛い目に合わないと分からないらしい。奴のとこにいくぞ!」
「上の階ですよね近くで良かったですね」
「おう、邪魔するぞ!」
「会長さんいらっしゃい!兄貴ですね」
ノックをしてお伺いを立てる。
「会長さんがいらっしゃいました」
「分かった入ってもらえ」
「岸君久しぶりだね」
会長達は三人がけのソファに腰掛け岸が対面で一人座る。
「会長どうしました?」
「いや、下の階のカフェなんだけどな」
岸の手が止まったジロリと会長を睨みつける。
「ひっ!」
書記の柿田が我慢できずに小さく声を上げた。
「死にたくなければアソコに手を出すのはやめな」
「なぜじゃ!」
「コレだから情報弱者は……直ぐに帰って詫びを入れて来い!」
「ヤスお客様のお帰りだ!」
「へい、兄貴!」
「糞!岸までどうしたのじゃ!」
「会長コレから私の所へ寄りませんかパソコンで調べてみます」
「パソコンか分かった行くぞ!」
「な、な、なんなんじゃこりゃ!!」
「アリンコ三匹が巨象に喧嘩を売ったのか?終わりじゃワシらは消されて終わりじゃ!」
頭を抱え蹲る会長の顔から血の気が引いている。
「会長私に考えがあります。商店街らしく詫びに温泉旅行に招待しましょう」
「そんなので詫びになるか!」
「会長夕食に盛ってやるんですよ」
「えっ?」
副会長の副会の酷く歪んだ笑顔が不気味だった。
「ほらいつもの様にすれば私達の言いなりですよドラゴンの肉も手に入れ放題
懐に金がザックザックですよ会長!」
「おおそうだな副会君やはり君は切れ者だそれで行こう」
「それではさっそく温泉宿を予約しましょう」
「柿田君はいつもの薬を頼む」
「任せて下さい会長!」
「良し実行だ!」
「「はい!」」
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