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伝説のカレー

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 ご注意!
 この話の後半に大変不快な表現があります飛ばしても物語には影響はありませんので飛ばして下さいませ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 ふと、私の右側に人が居るのに気付いたいつの間に!?

 その男は私の肩を抱き寄せその手で私の口を塞ぐ。

  コイツ何者!

 「キャサリンちゃんはいつも可愛いね!オッパイも大きいし」

 右手で私の胸を撫ぜ回すこの野郎殺す!横目でツラを拝んでやる!
えっ!裕子の元彼の穴熊っ!!

 穴熊はドスを効かせた声で瑞穂の耳元に囁く。

 「テメェか?ケイトに余計な事を吹き込んだのは!」

 「ふっ!」

 「テメェなに笑っているんだ!」

 「潰れろ!ヒマリ!」

 「お前こそ潰れろ瑞穂!」

 一瞬に二人は離れ叫ぶ!

 「「貰ったー!私の勝ちだーー!」」

 「「フンギューー!!」」

 プシュー!プシュー!

 うつ伏せダブピーで白眼を剥く瑞穂とヒマリ。ビクンビクンと二人の潮は止まらない。

 周りを取り囲んでいたサリア達が眼を輝かせて興奮気味だ。

 「またしてもダブルノックアウト!
すげ~よこの人達!」

 「触れ合った瞬間にスペシャルを仕込んだんでしょう」

 「それに気付いた二人は防御を掛けたが地面から三倍の威力のスペに防御壁が破られてノックアウト!」

 新人の彼女達に解析される二人の腕はまだまだの様だ。

 なぜに穴熊?裕子は疑問に思う。



 「ふ~んリリス達が臨海学校に行きたいとそれで着いて来たのね」

 そうそうと首を振るヒマリ。

 「まあ、あの子達なら心配無いけど相手が心配だわ」

 「だよね」

 「しっかし、ケイトの奴ゴム手を履いてスキンシップだなんて笑いそうになり魔力が漏れてバレそうになったわ」

 「踏まれ君完全に心が折れたわね」

 「大丈夫よ親睦会で全世界に恥を掻いたのに懲りずにウチらの学校に転入してくんだからG並みでしょう」

 「だからヒマリは踏み潰してあげているんだね」

 「……そだね」

 「あれ?あの子達は?」

 「大丈夫よあんまり遠くに行っちゃいけないと言い聞かせているから」

 「お母さんしているね」

 「ルージェンさん達まだ残党狩やっているしね結構根深いと嘆いていたわ」



 「どうした?高城!ふらふらになって帰って来て振られたのか?」

 笑いを堪えてるモブオ自分でも上手い事言ったと思った。

 目が虚ろな高城完全に見た目廃人だ。

 「とりまここに座っていろ後は俺達がやるからな」

 返事も出来ない踏まれ君だった。

 「あれ、お嬢ちゃん達どっから来たの
あ、あっちねお父さんやお母さんは?
え?あっちなのね」

 「お兄ちゃん何やってんの見てても良い?」

 「バーベキューの準備さ火を使うからあまり近付くなよ」

 「分かったお兄ちゃん」

 「うへへ、可愛いねもう一回お兄ちゃんって言ってよキャラメルあげるから」

 「分かったお兄ちゃん!」

 「うひょー!気持ちええ!」

 「ササラちゃんこの人ヤバい人だね」

 マイが小声で言う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「お兄ちゃんその鍋は何?」

 「これかいコレはカレーを作っているんだよ」

 「ふ~ん分かった」

 「ん?マイちゃんどうしたの?」

 リリスが気づいて優しく問い掛ける。

 「チョットお腹が変なの」

 「私分かったウンコだよ」

 「えーそうかな」

 「そうだよ」

 「マイちゃん海の彼方に飛ばしましょうよ」

 「そうする!皆んなありがとう」

 「「なんもなんも」」

 「ハハハ!お兄ちゃんの華麗なる塩胡椒捌きを得と見なさい!はーあっ!」

 ポロッと胡椒の蓋が外れて辺りに散らばった。

 「マイ行きまーす!?」

 「くちゅん!」

 「あっ!」

 ぽちゃん!

 「あっ!」

 「あっ!」

 「皆んなお母さんの所に飛ぶのです!」

 「あい!」

 「分かったわササラちゃん!」

 えーくしょん!

 「あれ?あの子達は?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 「あれ?どうしたの貴方達?」

 「実はですねお母様……」

 ぶっ!ギャハハハハハ!!
 流石やるねー!
 オーリ王国期待の星!
 大丈夫!大丈夫だよ!
 踏まれの班だろ気にすんな!

 「分かった!亜希子姉ちゃん!」

 元気なマイちゃんだ。

 「ケイト姉ちゃんが振った男の人ダンジョンの中間から出て来るゾンビみたいだったよ!」

 元気に報告してくれるササラちゃんだ。

 「あら、どうしたのでしょうか?ただ私には婚約者がいると伝えただけですけど……」

 「それな、洋一さんが絡まなければ素敵な王女様なんだけどなぁ」

 瑞穂の言葉に皆んなが頷く。ケイト本人だけが気付いてないのだ。



 「お、高城もう大丈夫か?」

 「すまん迷惑かけた」

 「高城僕気になって調べたんだけどLove &Loveの有料サイトで見たんだ
今日来ていた水島はあの異世界の王女ケイト殿下だと僕は思う」

 「えっ?それって!」

 「そう、水島の影武者だと僕は考えている」

 「なんで異界の王女様が水島の事を…」

 「僕には分からないが何かあったと思うよ」

 「そっか、ありがとう僕はまだ本人に告白していなかったんだ」

 「そうだね今度は成功してね」

 「おう!じゃカレーでも作るか!」



 「うおー!すげ~!美味いぜ高城!」

 「本当に美味しいよ!高城君カレーってこんなに美味しい物だったんだ!」

 「お前はカレーの天才だな」

 「ん?僕は何にもして無いよただ変わったルーが入っていたんだ。それに市販のルーを足しただけさ」

 「伝説のルーがあるのか?」

 「どうだろうけどこの美味しさは次元を超えているよ僕はヒマリに食べさせたいな」

 マイちゃん皆んなが喜んでくれているよ良かったね。


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