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踏まれ君撃沈

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 臨海学校当日

 「亜希子くれぐれもケイトの事頼んだよ」

 「ヒマリも心配症だなシワが増えるぞ」

 「んな訳あるか!不老不死じゃ!
瑞穂も裕子もお願いね」

 「そんなに不安なら一緒に行けばいいのです殿下は高貴なお方です。洋一さん関連以外は凛とした素晴らしい女性ですよヒマリ。ケイマンもいますし心配有りませんよ」

 聖女ぽく語る瑞穂、だから信用できんのじゃ!

 「裕子……」

 目を逸らされた。

 「ケイト……」

 「任せなさい!原子力空母に乗った気でいて下さいヒマリ」

 あの空母リリス達の遊びで沈みそうになってたじゃん。


 「じゃ行くわ」

 「あーあ……」

 「おかあしゃん、リリス臨海学校に行ってみたい」

 「あら貴方達見ていたの恥ずかしいわ」

 「ヒマリお母様隠れてついて行きましょう向こうで合流してしまえばどうにでもなりますよ」

 「ササラはしっかり者だね」

 「ママ……」

 「マイ分かったわ皆んなで行きましょうふふ、皆んな可愛いわね縫いぐるみと同じドレスだわ。ん~抱きしめたい!」


 「ねえ、亜希子サリア枠今日は幾つなの」

 「サリア枠は撤廃されていまはフリー枠だから多分四、五十人かな?」

 「一クラス分じゃん」

 「亜希子さん何故か気持ち悪いのですが……」

 「ケイト、バスに酔ったのね少し浮遊してご覧振動を受け無くなるからやってみな」

 「ありがとうございます。あ、全然違います流石亜希子さん感謝致します」

 「ケイトは根っからの王女様なのね」

 「???」

 「あっ!海が見えて来た!」

 「ほんとキレイだわ」



 「ここが宿ねまあまあ普通だね」

 「着替えて一時間後に宿前に集合だって必要最低限の物を持って行くわよ
ってか三年ぐらいサバイバルできる物資いつも持っているでしょう」

 「だよねオヤツもたんまり持っているわ冷暖房付きのコンテナハウスもあるわよ」

 「水着これね」

 「えー!撮影会の時の水着透ける奴だ!」

 「大丈夫よ濡れても透けないわ誰が
タダで見せるかよ!」

 亜希子もブレない子だ。

 「Tシャツは雄犬ブランドの高めの奴
全て白よ後はつば広の麦わら帽子とビーチサンダルねサングラスは持っているでしょう」

 「は~い!」

 「ケイト、ヒマリはこの様な催し物では必ずスキンシップなる物を行います。
つまり異性に対しベタベタ触りまくるのです。まるで痴女の様にです貴方には辛いかもしれませんがヒマリの為です呉々も失礼のない様お願いしますね」

 「瑞穂任せて下さいワタクシは必ずやり遂げます!」

 その時の瑞穂の歪んだ笑顔はライバルのトーシューズの中に最強瞬間接着剤をたらふく流し込んだ噛ませ犬の悪役令嬢の様な顔だった。

 ぐふふふ、ヒマリお前は必ず奈落の底に突きおとしてやるわ!

 また茶番が始まったとため息を吐く常識人裕子だった。

 「集合時間よ」

 いつもの四人とセリア役の四十五人が一つの班になっている。

 んな訳あるか!と一人意気込むのは裕子さんでした。


 「うわー!何だあの一団は!眩しい!悩殺美少女しかいないぞ!」

 「落ち着け!モブオ!あれは水島達の班だ」

 「高城!一つの班が一クラス以上なんて考えられない!」

 「それでも彼女達はしっかりと班行動を行なっているそれを批判するのは違うぞ」


 海岸側のキャンプ地に天幕テントを張りそこで各班は夕食を作ってもらいます学校の指示はこれだけ後は自己責任でやって下さいの事。

 「なあ、高城今日の水島なんか気品があるって言うか高貴の人みたいだぞ
あの腹黒さが感じない」

 「ああ、それは僕も感じていた……
決めたモブオこの臨海学校で僕は水島に告白するそして水島と恋人になる!」

 「えー?私より強くないと付き合えないって言うんじゃないの?」

 「ぐっ!」

 「まあ、頑張れや俺達も手を貸すさ!」



 「よーし準備完了!遊ぶべ!」

 「「「おー!」」」

 ビーチパラソルとチェアをズラッと並べて好きな所で寝転ぶ片脇にはトロピカルドリンクだ。

 「気持ちいいね~!ギラギラの太陽に
真っ青な空と海癒されるわ」

 「だね~以下同感寝れるわ」

 「あの~水島さん大事な話が有りますので少し僕に着いて来て貰ってもいいですか?」

 「あら、貴方は確か同じクラスのモブな人でしたよね?」

 「ヒマリの言い方。モブオ君だよね行っておいでよヒマリ折角の臨海学校楽しもうよ」

 「分かったわチョットいって来ます」

 「いってら~!」

 瑞穂はニヤついていた。

 「水島さんここまで来てくれてありがとうこの先に高城が待っているから、とても大切な話しが有るらしんだ行ってみて下さい」

 「踏まれ君?」

 踏まれ……

 「分かったありがとうモブな人」


 「水島さん態々僕の為に来てくれてありがとう!僕は嬉しいよ!」

 「踏まれ君そこで貴方がいる事を聞いたばかりよそれで大事な話とは?」

 「取り敢えずあそこに座ろうよ」

 すぐ側に丸太を切っただけのベンチがあった公園ぽくて趣がある。

 二人でベンチに座る踏まれ君が冷たいスポドリをくれた。

 あ、ヒマリの代役忘れる所でしたわ
スキンシップっと亜空間収納からお掃除用のゴム手を出す。

 ふふふ、皆さんと一緒に暮らす様になりお料理もお洗濯もお掃除も一人で出来るようになりましたこれで何処でも洋一様と二人で暮らせますわ。

 「きゃっ!恥ずい!」

 「水島さん……大丈夫ですか?所でそのゴム手は何ですか?」

 「あ、御免なさい!」

 うひょーー!可愛い!!

 「スキンシップは踏まれ君好きですか?」

 スキンシップ!!その言葉に高城の股間に激流が押し寄せた。

 「はい!大好きです!水島さん」

 「そう良かったわそうだ同じクラスメイトなんだから私の事も名前で呼んで」

 「えっ!いいんですか?ヒマリさん!
えへ!」

 「呼び捨てでいいわよ踏まれ君」

 「えー!ひ、ひ、ヒマリ!」

 「はい」

 うひょーー!!恋人みたいーー!

 「それではスキンシップ始めます!」

 ペタペタペタペタペタペタペタペタ

 「あの、ひっヒマリ何をしているの?」

 「スキンシップですよ。わたくし婚約者がいる身ですので異性に素手で触れるのは大変問題が有りますのでゴム手をしていますのよ」

 「こ、こ、こ、こんにやくしゃ???」

 「はい、結婚を前提としてお付き合いさせていただいておりますわ」

 ピシピシピシと高城誉の体が石化して行くまるで髪の毛がヘビの人に睨まれた如くに動かなくたったのだ。

 「ヒマリそろそろ始まるって!」」

 瑞穂が迎えに……様子を見に来た。

 「おっ!固まっているケイトの天然爆弾は強烈だからね~やられたか?」

 少しこの場から離れたら聞き慣れない不快な音がした。

 げっ!踏まれ吐きやがった!











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