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中坪里江

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 里江の葬儀の次の日今回の騒動の主役達である沢山の人間が処刑場に吊るされている。

 アイツか里江の先輩って奴はこんなのに騙されて本当に馬鹿な女だ里江。

 一カ月間激痛を与えてから焼き殺すらしいと聞いているがどうでもいい。

 仕事帰りに寄ってみたが何んの感情も起こらなかった。俺の心も里江と共に死んだのだと思った。

 フラフラとアパートに帰ると銀髪に染めた?地毛か?赤い瞳のカラコンか?
メチャクチャな美少女がいた。

 スマホを弄りながらコチラをチラッとみて近づいて来る。

 あっ!この子……

 「今お帰りですか?駒門さん」

 「君はカフェの有名占い師さん?」

 「はい、折言ってお話しが有りましてまいりました。早く鍵を開けて下さい」

 「あっ、御免なさい」

 カチャカチャ、ガチャンとドアが開く。

 「さあ、入って下さい!」

 と俺より先に部屋にあがりこむ女子高生なんか不味く無いか?

 「あ、気にしないで下さい私も指輪をしています。それに人間如きに何も出来ませんよ」

 お強いんですねと言うとまあねと返された。

 「食事はまだですよね用意して来ましたのでコレを召し上がって下さい」

 ドロロロロロロロロロロドン!

 何処からかドラムロールが聞こえる。

 「最新メニュー!ドラゴン丼で~す!」

 「さあ!食べて下さいこれは自信作です何んと今なら一杯七千円!!」

 「やすい~!美味しい!早い!私達可愛い~!」

 「買いの一手しか有りません」

 怒涛のセールストークだ。

 どんぶりに入った牛丼もどきドラゴン丼確かに美味そうだ。

 ぐぅ~とお腹がなった。だけど俺じゃ無いチラッと前を見ると彼女はモジモジしていてとても可愛かった。

 「お、美味しそうですねコレは売れるでしょう!」

 お!マジうめ!

 

 「ふ~ご馳走様でした。また食べに行きますね」

 「ふふ、お待ちしています」

 うひょーカワイイ!!

 ん?指輪、そうかイヤらしい事が出来ないし考えられないんだな。



 「所で中坪さんは残念でしたね」

 一瞬に俺の胸の奥が後悔と言う物に締め付けられていた。

 「内容はご存知で」

 「いえ、何も知らないですれ

 「それでは掻い摘んでお話しします」

 里江は先輩に言われ何んの疑いもなく嫌がる山下さんを脅すようにして誘った。

 カフェで指輪に気付いたクズに速攻で指輪を外して渡す里江。

 「……」

 全てに気付いた山下さんを皆んなで懸命に引き留めて薬を仕込んだワインを飲ませた。

 朦朧としている山下さんをクズ達が背負い店を出る里江は一切山下さんを見る事もなくクズ先輩と腕を組み嬉しそうに次に会う約束をしている。

 「此処までの馬鹿だとは……」

 「そうね死んでも治らないわね」

 ぐっ……

 結構立派なビルに入って行く。

 「此処からはエログロですけど
ご覧になる?」

 「ご覧に?」

 美少女が手を横に振ると壁一面に画像が流れる。

 「なっ!なんだ?!」

 「あ、あ~あ、気持ちいいわ~!」

 里江の大きな声が聞こえてくる
エッチサイトを隠れて観ようといきなり最大ボリュームでパニクる自分が見えた気がした。

 「お、音、おっきい!」

 「あら、ゴメンネ」

 コイツ絶対わざとだ!確信する優斗。

 「今ので隣近所にAVを見ようとしてヘッドホンをかぶりジャックが抜けているのを気づかず大音量で観ている溜まっている男だと誤解されるわ!!」

 「おお、長いセリフだけど溜まっている男感が滲み出て情景が眼に浮かぶわ」

 「ぐぬぬぬ……」


 里江の奴三人を相手に腰を振り喘ぎ声をあげて生き生きしてる。

 山下さんは?!豚オヤジに覆い被されたまま里江を射抜き殺すような目で睨んでいる?

 「彼女は何も悪くない馬鹿に巻き込まれただけよ尊厳を奪われ身体を汚され理不尽な目に遭わされて流石にこれじゃ中坪さんを殺したくなるわね」

 「……」

 何回か医大生らしき者から注射をされて更にハッスルする里江だか身体が震え出し蹲り横に倒れて動かなくなった。

 クズども二人が里江の手足を持ち部屋から出ていった。

 「此処までが中坪さんの最後の姿ね
理解できた?」

 「……」

 「多分だけど中坪さん生きていても山下さんに殺されていたわ彼女卒業したら田舎に帰り幼馴染と結婚するのよその為に今まで頑張って来たのに馬鹿に絡まれ巻き込まれ未来を失ったのよ」

 「彼女ね今日のお昼にビルの屋上から跳び降りたわ」

 「えっ!」

 「中坪さんが生きていても彼女を殺して屋上から跳び降りるでしょうね」

 「どっち道二人は生きて居ないわよ
たから駒門さんも気にすんな!」

 「……」

 「あ、コレどうしますか」

 目の前に里江に渡した指輪があった。

 「必要無ければ返金も出来ますよ
ただし日割りでレンタル料が発生しますけど……あっ!私じゃ無いからねこう言う事に細かい奴がいるんですよソイツに財布を握られて逆らえないんです……」

 「ふっ、分かりました指輪は俺が受け取りますよ」

 「そう、良かったわそれじゃ私はこれで失礼するわ」

 彼女は帰って行った。

 俺はテーブルに伏せた。




 「洋一さんいい物拾ったね」

 「千鶴は物じゃないよヒマリけど僕専用機さ」

 「はぁ~、洋一さんはいつでも好きな時好きな子としているじゃない」

 「へへ、そうでしたゴメンネヒマリ」

 「えー!めんこく無い!けどそろそろ進化させないと千鶴さん壊れちゃうよ」

 お尻を持ち上げ見ると大きな穴が二つ空いていて塞がる気配もない。

 「だよね。プーリアお願い!」



 「お兄さん私いつも言ってるでしょうただの人間相手に鬼畜の行為じゃ壊れてもおかしく無いよ」

 「へへ、面目ない」

 「まあ、この人も馬鹿だから言っても理解してくれないでしょうね」

 無言で頷くプーリア、彼女もそうだと思っている。






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