魔法使いとＪK〜魔法使いになって女の子達を助けたら嫁候補が増えました。ＪＫとか王女とか元盗賊の女とかまだまだ増えそうなんですけど。

黒岩君の幼馴染

　ローベル王国王女のケイトとダークエルフの国カベルナの王女シエルは有名な美術館に遊びに来ていた。

　オーリ王国の神龍神族は全員ほぼ全ての国から特殊な治外法権のパスを持っているので国間の移動など近所のコンビニにアイスを買いに行く程の手軽さだ。

　ダンジョン踏破の条件としての治外法権を得ているので馬鹿がやらかしても返り討ちで死なせてもお咎め無しなのだ。

　2人とも細めのジーンズとスニーカー
ケイトは黒のＴシャツシエルは褐色の肌に白のＴシャツ。二人はシャツをジーンズにインしているのでウエストラインがスッキリしている実はこのＴシャツ洋一が作ったお気に入りのブランド雄犬なのだ。今回のは胸の中央に達筆な筆文字で雄犬と書かれたプリントシャツを洋一から貰ったのだ。

　美女達が着て歩けばそれだけで売れるのだ。ウハウハな洋一だったが守銭奴に嗅ぎつかれ両世界規模で販売されて莫大な利益共々亜希子に取られてしまったのだ。

　まあ、亜希子姉ちゃんに任せば良いとロロに言われたらその通りにするしか無いからな彼女は間違えないから。

　サングラスを掛け銀髪を靡かせて颯爽と歩く彼女達の半径五メートル外では沢山の人々が彼女達に付いて回っている。

　突如黒の目無し帽子を被った五人組がアサルトライフルＡＫＭ構えてケイト達の前に立ちはだかった。

　「お嬢さんた？！！」

　男が何か言う前に自分の手足が何かされた事に気がついた時には地面に転がされた後だった。

　ウギャァァ！！

　アギャァァ！！

　自分の手や足がへし折られ、あられのない方向に向いていたのだ。

　進行方向に転がっている男達に、あら邪魔ねと近くのゴミステーションに吹き飛ばすシエル

　「流石ケイトね全く躊躇がないわね」

　「まあ、向こうでウンザリするほど相手にしてたからね。シエルも結構やったでしよう？」

　「えっ、ほどほどにわね」

　フフフ、ハハハ、笑い合う二人の
美少女。

　ケイトって洋一様が絡まなけりゃ普通の素敵な王女様なのになぁ、どこであれほど拗れたのかな？

　シエルの素朴な疑問であった。

☆

　「なあ、水島相談があるのだが……」

　「お金とセックスの相手以外なら聞くわよ」

　「セックスの相手？」

　「あ、相手死んじゃうかも知れないから無理ね」

　「そ、そんなに凄いのか？」

　「物理的にに死ぬよ」

　「えっ？！」

　急に赤くなりモジモジしだす黒岩一樹君ホームルームが終わり帰り支度をしていると彼がアンリに向かって話し掛けて来た。私と勘違いしてる様だこの学校全てが可笑しくされているのだ。

　「水島はいつもセックスしているの？」

　「いつもじゃないわ毎晩よ？」

　ボン！ボン！

　目の前の水島の鼻の穴から火花と黒煙が吹き出した。

　「グゥエッ！」

　「うわーー！！」

　半白目になり口を半開きにしてぐぇっとなる水島にビビりまくる黒岩だった。

　「アンリ！ある事ない事喋り過ぎよ」

　片手でアンリの頭を鷲掴みにするヒマリ、アンリの頭からミシッミシッ音がし出した。

　「すんません！すんません！姉貴御免なさい！痛い痛い痛い痛いですゅ！」

　「黒岩君も今の事は直ぐに忘れなさい！」

　「えっ？あー！」

　ヒマリの空いている手のひらからボギバキボギと指の鳴る音が聞こえてきた。

　「ひぃ！」

　お尻で床をズリながら距離を取ろうとする黒岩君ビビりすぎだ！

　「はい！わ、忘れました！毎晩していませんです……」

　ゴリュッ！

　「ギャーー！！！」

　黒岩君の悲鳴が轟いた。

☆

　カフェアイエスエヌの占いの館

　「そう黒岩君の幼馴染が不良共に狙われているの？」

　一週間ほど前に同じ学校の後輩が三人のしつこいナンパに合い泣きそうな所を助け出したとの事。

　後輩は解放されたが今度は彼女が標的になり路地裏に連れ込まれてしまった。
が不良共は彼女に叩きのめされそれで終わった筈なのだがその噂が広がり黒岩君の幼馴染の彼女が狙われているらしい。

　「彼女お強いのね」

　黒岩君の隣りは古代武術の道場がありその師範の一人娘だそうだ道場No.3の腕前がある。

　「それで黒岩君は彼女の事が好きなの？」

　えっ！きょどる黒岩君コイツ分かりやすいぞ。

　「じゃ後でその彼女と一緒にまたココに来て必ずよ」

　「分かった連れてくるよありがとう
水島……君のお相手が羨ましいな」

　ボソっと呟く黒岩君、ヒマリは眼を見開いたそして……

　ゴリュッ！

　「うぎやーー！！」

　黒岩君は床を転げ回っていた。