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戦闘機で遊ぼう

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 「えー!桜が大学院客員教授だって!
それもマサチューセッツ工科大だって!」

 おったまげる洋一。

 「AI技術の先駆者として研究所に呼ばれたらしいわ」

 「なんで桜の事バレたんだ?」

 「ロロがいつも言っていたでしょう私のお母さんは桜だって」

 「誰でも気づくよな多分」

 「ウチの王族達もオックスフォードに通っているわよケイトも桔梗もよ」

 「桔梗も元貴族だけど大丈夫かな癖の強い彼女達だぞ迷惑をかけないか心配だよ」

 「あんまり心配ばかりすると頭禿げるわよ」

 「うそっ薄くなっている?よく見てよヒマリ!ちゃんと見てよ~!」

 「えーい!うるさい!」

 切れたヒマリは洋一の長頭部の髪の毛をぶちちちと毟り取ってやった。

 「ギャー!僕の髪が僕の髪が……」

 丁度通りかかったヤンキー二人。

 「お、兄貴イメチェンか私に任せろ!」

 美希が風魔法で洋一の頭を刈りまくる

 「兄貴カッケイイぞ」

 アンリの言葉が信用出来ないのだが。

 「ふふふ、完璧だわ」

 鏡を見せる美希ドヤ顔だなんか冷や汗がでるわ。

 「ドヒャーー!!キレイな角刈り……」

 捻り鉢巻も付けてくれた優しい子達だ

 「お兄ちゃんオーリに太平洋艦隊が近づいているよ」

 「そっか、目的は何だろ?」

 「やられぱなしで腹いせにやって来たのよ」

 「ぷっ、まるで子供ね少し遊んであげる?」

 ヒマリが鼻で笑った。

 その話を聞いていた小さな影そそくさと部屋を出て行ったのだ。



 「リリスちゃんマイちゃん太平洋艦隊が来るんだって!」

 「太平洋艦隊?」

 リリスとマイが揃って小首を傾げる。

 タブレットで検索して頭を寄せ合い動画を見る三人。

 「あ、これ絵梨花姉ちゃんが言っていた奴だよ」

 「あっ!ポップコーンがあるよ!」

 「カッコイイよね見にに行こうよ」

 「そうだね」

 例によってオーリ王国上空一キロの所にいるリリス達。

 「見えないね」

 「またロロちゃんに聞こうよ」

 「そうだね」

 「「「ロロちゃん教えて!」」」

 「は~い!ササラちゃんの右手方向結界の更に向こうです」

 「う~ん、あっ見つけたわ皆んな行こう!」

 「ロロちゃんありがとね!」

 私ももっと精進しないとあの子達にファミコン並みと言われてしまうわね。



 ヒュンと現れたちびっ子達は原子力空母の甲板上にいる。

 「うわー広いね後で駆けっこしよ」

 「そだね」

 「あっ!あそこにあるのは!ポップコーンに出ていたF/A-18ホーネットだ!カッケイイー!!」

 興奮するマイに向かってササラが苦言をもうす。

 「そこ迄詳しく戦闘機の機種が言えるのなら映画のタイトルぐらい覚えて欲しい物ですマイちゃん」

 「へへ、面目無ぇ」

 発言力のある人の言葉は子供達は直ぐに真似したがる物なのだ。

 ホーネットを間近でマジマジと見ていると乗組員のおじさんが声を掛けてきた

 「お嬢ちゃん達はどこから来たの」

 あっちとリリスが指を指すが此処は太平洋のど真ん中、島影も見当たらない。
見渡す限りの大海原なのだ。

 「このお船大きいから美味しいケーキ屋さんもあるんだよ行ってみるかい?」

 「ケーキ屋さん!私行くわ!」

 ササラが即決する。

 コラコラ、知らない人に付いて行ちゃいけないぞ!誰も注意しないのか?
まあ、人間如きに何も出来ないからな。

 「司令官何とか連れ出す事ができましたね」

 「ああ決して気を抜くな!先日の某国の潜水艦の二の前はゴメンだ!」

 「あれは悲惨でしたね最後に空を飛び地球を一周したらしんですけど対空ミサイルでも追いつかない速度とか」

 「あの悪魔達がこのまま満足して帰ってくれたらいいのだか……」

 「いいか全力で機嫌を取るのだ」

 「はっ!司令官!」

 艦隊が全滅でもしようならば我が国が危機に陥ってしまう先程ホーネットをマジマジと見ていたが乗せてやるか?

 最悪ホーネット3機で許して欲しいものだ。1億7千百万ドルで済むなら安いもんだ。艦隊の全滅も有り得る。

 国の政治家も馬鹿で無脳者ばかりだ。
弱い頭してプライドと態度ばかりデカくてゴミが!女児にやられて国が無くなってしまうでないか!

 「ほんと日本が羨ましいわ!」



 「どのケーキがいいかな?」

 「どれにしようか?悩むわね」

 「そうだね」

 「じゃ全種類出そうか?」

 「ええー!いいのおじさんありがとう!」

 「ありがとう!」

 リリスもマイもお礼をする良い子に育って何よりだ。

 「美味しいね」

 「本当においしいわリリスちゃんも無言だから相当美味しい筈よ」

 うんうんと頷くリリス。

 「お嬢ちゃん達はお昼ご飯何が食べたい」

 「私ドラゴンバーガーがいいわ」

 「私もそれでイイ」

 リリスも頷く

 「ドラゴンバーガーかおじさん達
ドラゴンのお肉持って無いんだよ」

 「そうなのだったら私持っているからコレ使って頂戴余ったらみんなで食べてね」

 「お嬢ちゃんありがとな!」

 ドコンと肉の塊をテーブルの上に出したが大き過ぎた。

 「ありゃ、多かった?」

 「いや大丈夫だよこの船には人がいっぱいいるから」

 「ケーキも食べたし飛行機で遊ぼう!」

 「「おー!」」

 「えっ?」

 あっという間にリリス達は居なくなった。

 「不味い!自由にさせるな!」

 司令官の指示が出る。

 「アイアイサー」



 「コレよりオーリ特別防衛隊出動する
我に続け!」

 ブッブラジャー!!と敬礼する。

 それぞれ三人がホーネットのコックピットに転移をする。

 「ロロちゃんお願い動かして!」

 「は~いエンジンスタート!」

 ヒューンバババーキューーン!!

 「準備おつけです後は自分達の魔力で操作してね」

 「分かったわありがとうロロちゃん」

 「もう一つこの機体脆いからすぐにバラバラになるよ魔力で覆ってやってね」

 「ブラジャー!」

 「発進!」

 「了解!」

 「司令官!見て下さいホーネットが垂直発進をしています!」

 「なっ何だと!その様な機能はない筈」

 司令官もパニクり当たり前こ事を言ってしまったのだ。

 「誰か腕の立つ者二機で奴らを追って監視せよレーダーからも目を離すなよ!」

 「アイアイサー!」

 「ジャックとトビーを行かせます!」

 「あやつらか、腕は確かだがプライドの塊のあの二人多少の不安はあるがエースパイロットには変わりない行かせろ!」

 「はっ!」

 「待てよ俺も行くぜ」

 壁によしかかる1人の男がいた。

 「ジョニー!謹慎は解けたのか?」

 「一週間前にとっくに解けている俺にもやらせろクソガキ共にはキッチリ躾をしてあげるのが大人の役目だろう?」

 「くっ分かった許可する」

 「ありがとうよ司令官」
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