上 下
164 / 323

武史君

しおりを挟む
 カフェアイエスエヌ

 「お帰りなさいお兄ちゃん!」

 ニーナに案内された男は顔を真っ赤にさせて嬉しそうあそこもギチギチになっていて歩き辛そうだ。

 椅子を引き僕を座らせる時チラッと
ニーナの胸元が見えたてしまった。

デカい!あ~僕は行ってしまいそう
決して口には出さないが態度て丸分かりだ。

 思わせぶりの態度を取るニーナ全て
あの人の指示だ触れ合う事は禁止している指輪の効果がでてしまうからだ。

 「ご注文はいかがしますか?」

 「じゃ、ドラゴンステーキをお願いします」

 一瞬ニーナの片眉が上がった。

 「お兄ちゃんにはまだ早いよドラゴン定食ですね」

 「そんな楽しみにしていたのに」

 「大丈夫よお兄ちゃんの魅力はそんな事じゃないわよ」

 微笑むニーナに完堕ちな男性客だが彼は知らない彼女は性獣モンスターなのだ洋一にしか討伐出来ない強敵だ。

 「ヒマリ予約の方が来たよ」

 「分かったわ行くよアンリ」

 「ねえ、姉貴私要らないんじゃない?」

 「そ、そんな事はないわ……」

 「ちゃんとこっち向いて言え!」

 「ほら急いで」

 ヒマリに首根っこを掴まれ引き摺られるアンリはもう抵抗はしない。

 「は~着替えるのメンドイ」

 「何言ってんのよ!収納から瞬着でしょう」

 「あ、……」

 完全に頭から抜けていたアンリであった。

 あれから、SNSでも話題になりウチの恋愛相談に予約が集まっている。

 リモートも駆使して捌いている状況だ。

 コンコン

 「どうぞお入りください」

 「失礼します」

 彼は男子高校生の岡村武史君だ彼女に対しての相談だそうだ。

 ぷっ語呂が似ていて吹いてしまったわ。

 「お掛け下さい」

 「……はい」

 武史は思った本当に目付きの悪い占い師だとでも力は本物だと話題になっている。

 「じーと睨まれる」

 目付きわる。

 「ああ、ゴメンネ」

 突然謝れられたから僕はキョトンとしてしまった。

 「えっ!」

 「もう手遅れ彼女月宮さんを忘れた方がいいわよ」

 「なんで?」

 「あなたも気付いているでしょうその通りよ」

 「だってうさぎから告ってきて二か月しか付き合って無いのにどうしてよ!」

 「じゃ見てみる?」

 ヒマリが手を横に振ると画面が現れた行為中の二人が映っている。

 「うさぎ!……非道先輩」

 学校の空き教室で彼女を背後から突き捲っている音声はしない。ヒマリが消していたのだ。

 「どうして?どうしてなの?お前から好きだと言って来たのに……最初から僕を騙して二人て笑っていたんだ!!
…………嘘コクか、浮かれていた僕は丸っきりの馬鹿だったうさぎを疑いもしなかった…………チクショウ……うっ、うっ」

 泣き出す岡村君にヒマリは優しく微笑みかける。

 「私が全てを忘れさせてあげるわ」

 「えっ!それって……」

 「お馬鹿勘違いしないでよ物理的によ物理的!頭をこっちに向けて!」

 素直に頭を下げてる岡村君。ヒマリは頭をガッシリと掴むと力を込めた。

 あ、あ、あーーー!

 ヒマリの右手がバチバチと帯電し出すと岡村君の体がビクビク暴れ出す。

 顎でアンリに指示を出す拘束しろと
アンリはえっ!と言う顔をしている
くっ、めんこいな!

 良いからやれと睨みつけると慌てて拘束してくれた。

 バチッ、バチッ!

 「ふ~う、多分上手く行ったはずほら岡村君起きてほら」

 胸倉を掴み揺さぶるヒマリまだ起きぬかと彼の頬を張り倒し始めた。

 「姉貴!顔が腫れる!」

 大丈夫よほらと掌に治癒の魔力を纏っていた。がそれは違うとアンリは思ったが口に出来なかった。

 拘束が解かれ目を覚ました岡村君何故か頬に違和感があった。

 「はっ!ここは……」

 「あなたは、恋愛相談に来て意中の彼女に彼氏がいてショックで気を失ったのよ」

 嘘では無いが事実でも無い本当に私必要ないじゃんと思うアンリ

 「気分はいかがかな?」

 「う~ん、悪くはないと思う、心が軽いかな?」

 「そう、良かったわこれで悩み事は解決ね」

 「悩み事?……忘れたからもう良いや
なんか分からないけどありがとうございます」

 「なんもなんも、気にしないでこれも仕事だしね」

 姉貴、なんか身も蓋もないよと思っても口に出さない空気の読める子に成長したアンリであった。

 「姉貴これからだよね」

 「あ、わかちゃった。そうこれからだよクズは駆除確定ねそして一網打尽よ
グェへへへ!それとうさぎと一回話してみるわ」

 「く~コレだから姉貴は優しくてカッコイイんだ!」

 「褒めてもなにも無いわよ、ああ飴ちゃんがあったわほれ」

 「……ありがとう姉貴」



 私、月宮うさぎ高校一年生二か月前に
中学から大好きだった岡村武史君に告白したら受けてくれて付き合う事になったんだ実際私は嬉しくて中に浮かんでいたと思うわ。

 クラスは違うけど毎日一緒に帰り本屋さんやゲーセンや流行りの服を見たりカフェやファミレスてお茶をしてお喋りをして過ごしていた毎回が楽しくて嬉しかった。

 それがある日テニス部のイケメンキャプテン非道先輩が私にとって大事な話しがあると告げて来た。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について

ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに…… しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。 NTRは始まりでしか、なかったのだ……

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?

わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。 ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。 しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。 他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。 本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。 贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。 そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。 家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。

俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした

宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。 聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。 「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」 イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。 「……どうしたんだ、イリス?」 アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。 だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。 そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。 「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」 女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。

処理中です...