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潜水艦が来たよ

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 「あの店長さんだめ雄の家族はどうなったのですか?」

 「ん、ああ行くとこ無いからウチにいるよ」

 「え?」

 「ウチで引き取った」

 「そうですか良かっただめ雄の事知らなかったんですね」

 「そうね」

 なんだろ淡々としているが答えない。

 「今ホールに居るわよ呼んでくるかい」

 いえそこまではと言い掛けてその後の言葉が出ない。奥さんは関係ないはずだけどモヤモヤする。

 アンリが洋子さんを連れて来た。

 「えっ!えーー!ナンジャコレ!!」

 自分でも急に大きな声が出てびっくりしたわ!

 「えー!なんで銀髪、なんで瞳が赤いの?カラコンだから、そしてなんで私より若いのよーー!!」

 はぁ、はぁ、はぁ、

 「落ち着いた?」

 「すみません取り乱しました」

 「大丈夫よ普通の反応だから」

 この光景は見慣れているヒマリ達だ。

 「あっ!ウチの主人が大変なご迷惑をお掛けし申し訳ございません」

 深々と頭を下げ謝罪する洋子だった。

 「私も結構な金額の慰謝料を貰いましたから謝罪は結構です私は平気ですので気になさらず」

 「でもそう言う訳にはいけませんので」

 「だからもういいの!頭を下げないで下さい!」

 キレ気味の相談者。

 「ありがとうございますと涙ぐむ洋子」

 「所で見た目変わり過ぎなんですけど?」

 「私も良く分からないのです。主人の公開処刑を見た時は目の前が真っ暗になりました明日からどう生きたら良いのか分かりませんでした主人の全てを晒されたのですから私達への事も知られて身の危険を感じてしまい逃げないと私達親子がやられると覚悟しているた時にアンリさんが助けに来て下さったのです」

 「その後私達は太平洋の真ん中にあるオーリ王国に居ると知らされましたがとても信じられませんでした。あっと思った瞬間に移動したといわれましたがそこはまるで巨大なリゾートホテルでした。大浴場でユッタリでき食堂のご飯が美味しい事感激しました。そして朝目覚めるとこんなんなっていました」

 口には出さないけどなんでメチャ美人になってるのよ!声を大にして言いたい!

 カチャとドアが開き赤いランドセルを背負った女の子が居たランドセルが大きくて一二年生かな……WHY!銀髪紅目じゃんかよ!!

 「瑠奈ご挨拶は?」

 「あっ!こんにちはいらっしゃいませ瑠奈です小学校二年ですよろしくお願いします」

 ペコっとお辞儀をする瑠奈可愛いくて皆んなの顔が二ヘラとした。

 「ママただいま!ヒマリお姉ちゃんアンリお姉ちゃんただいまです!」

 「う~ん瑠奈可愛いぞ今夜はアンリお姉ちゃんと寝るか?」

 「いや!ママと寝るアンリお姉ちゃん寝相悪いから」

 ぐぬぬぬ、

 「あっそうだ店長これ置いて貰えませんか?」

 三頭身のぬいぐるみをバッグを取り出した。

 「あ、ロロちゃんだ可愛いね」

 「お~いいね、取り敢えずアンリとララも作って頂戴その後マネージャーと面談だね」

 ……マネージャーと面談

 そう言えばまだ名前を訊いてあっ!ヤバいヤバい相談の予約で名前書いてあるじゃん

 「よ、よろしくね佐々木美影さん」

 「こちらこそ宜しくお願いします」

 握手まで交わしてしまったわとヒマリ



 「お兄様潜水艦らしき物が領海侵入して来ました」

 何故かスーツを着込み髪をアップにして伊達ザマスメガネを掛けている。
情熱的な真っ赤な口紅が僕をイキリ立たせる桔梗は悪い女に成ってしまったのか?否!彼女は決してブレない僕を欲しているだけだのだ。お望みのハードプレイをかましてあげるよ桔梗さん。

 「ってどっからからきたんだ?」

 「例のあの国の隣国です」

 親睦会でメチャ潰してやった隣の国か
何勝手に焦っているんだ。

 「あの国の潜水艦か、なんかに使えるかな?捕まえて飾って置くか壊れてもいいしな」

 「どうせ使わないのだからゴミになるだけよ洋一さん」

 「相変わらずの辛辣だなヒマリ」

 「洋一さんが貧乏症なだけよだからゴミも捨てられないのよ!」

 ぐぬぬ、沈黙する洋一だった。

 そのやり取りを見ていた者がいた。

 すすすと小さな影が動く。



 「リリスちゃんマイちゃん潜水艦が来るらしいよ」

 「潜水艦?」

 「海の中を進む船かな?」

 「あ、これだよ」

 マイがタブレットで検索して見つけたようだ。意外とカッコイイみたいだ。

 わー面白そうだねとリリスが言った。

 お父様が捕まえようとしているのよ壊れても良いって言ってたわとササラが説明する

 え、捕まえてもいいの?とマイが聞いた。

 三つの女の子の頭が寄り添うように潜水艦の動画を見ていた。

 「どうやって捕まえる?」

 「お魚みたく釣り上げる?」

 「私乗ってみたい」

 「皆んなで乗り込もう!」

 ササラの一言で話は決まった。
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