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華の決意

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 高校生のヒマリ達は毎日学校へ通う。
今日のサリアは白狐のアンリだ。

 最近は誰もキチンと制服も着て来ない
誰も気付かないかららしい普段着の上に白いローブ姿で迷彩柄のタンクトップとショートパンツにサンダルだ真っ白い健康的なすらっとした脚が目を惹く胸も尻尾もユッサ、ユッサだ。

 アンリも頑張って最高峰の尻尾九本をめざしていたがコレまた最高種族の神龍神族になった為馬鹿らしくなったそうだ。龍人族のシリーと同じようだ。

 サリア役はランダムに適当にロロが決めている。だが、学校全体に私達には気にしないと言う魔法が掛かっており、興味のある子や暇な子達がこぞって遊びに来ている。

 校門を過ぎると白髪ウサ耳のララが女生徒と楽しげに話しながら校舎に入っていった。全く自由過ぎるぞ。

 昇降口で靴を履き替えながら周りを見渡した。

「今日も二十人近く遊びに来ているわねそんなに学校が楽しいかしら?」

 強制では無いからでしょうと亜希子が大きく息を吐く。

 私は楽しみだわワクワク顔のアンリ。廊下に出ると体重二百キロは有りそうな男子が猛烈なぶちかましを仕掛けて来た。

「相撲部キャプテン大玉だ!水島勝負!!」

 だが軽くヒマリの喉輪で受け止められ仰け反らされる右手一本でそのまま大玉君の左頬に張り手を所謂ビンタを喰らわし頭の頂点を叩き込んだ。ドゴッ床に顔をしこたま打ち付け白目を剥いた。

「おお、コレですね治療魔力で相手を壊す正に鬼畜です!鬼畜悪魔様です!」

 キラキラした眼を向けるアンリ
そうでも無いよとハニカムヒマリ。

「ところで突き当たりの天井に張り付いているのは?」

「あれはね、忍者クラブの半蔵君だよ」

「落としていいの?」

「やっちゃって」

「ほい、狐火」

 小さな炎がゆっくりと半蔵の股間にたどり着く。うぎゃー!!悲鳴と共に床に落ち転げ回る。

「おお、治療魔力の炎かアンリもやるわねー」

「なんのなんのヒマリのパクリより

 半蔵は白目を剥いてき気を失った。彼の股間はキレイな円で焼かれ毛も焼かれ小学生の様な物が曝け出されていた。周りの生徒は嫌な顔をしながらカシャ、カシャと半蔵君を写していた。半蔵君の半蔵が半蔵になっていた。

 皆で角を曲がると馬鹿が走って来た。

「水島好きだー!誰でもいいからやらしてく!?ぐぎゃーー!!」

「おお、強目のマリィたんクラッシュ
コレも治療魔力で行えば潰しても平気ね。使い道の幅が広がるわ」

 更に眼を輝かせるアンリ、姉貴と呼びそうだ。学校って楽しいね。いや違うからと否定したい亜希子達だった。

 サリアさん完璧な答えです素晴らしいと先生が褒め称える。

 サリアさんは毎回入れ替わっている。午前と午後も違う時もありさらには学校の中に複数のサリアがいる時もある。

 午前中最後の授業終了のチャイムが鳴る

「お昼よお昼食堂に行くわよ」

「は~い!」

「あれ~?あれニーナとアニーとシーナがいるよ」

「本当だ三人ともメイド服だよねシーナも加わったんだカレーうどんを食べてる瑞穂が騒ぐからだよ」

「何よ、カレーうどんを素晴らしさを説いただけよ」

「アンタ、なんちゃって聖女だけど布教の力があるからね」

「瑞穂!美味しいわ!カレーうどん美味しいわ!ありがとう瑞穂!」

「アンリが感激しているよ」

「カレーうどんは正義なのだ!」



 自衛隊演習場内にある宿。

「ロロ聖水の数足りるの?」

「お兄ちゃん天使の聖水極薄0.01mlと治療魔法を同時に使えば膜ぐらい簡単に再生するよ」

「そうか極薄聖水で膜再生したら世の中大混乱しかねえ。清楚なビッチの大量発生害虫だな、指輪だけでいいかな?
ロロ」

「でしたら身体強化五倍を付与しましょう自分や周りの人ぐらい守って貰いましょう」

「だよね」

 それでは皆様こちらに並んで下さい!
メイド服の三人が誘導するニーナ、アニー、シーナだ。シーナお前もか!

 三人づつ座って下さい。
僕、桔梗、瑞穂の前の椅子に座らせる
天使の聖水極薄0.01mlを渡し飲ませる良し!身体が光った魔法を掛ける一丁上がりだ。隣のコーナーで指輪の配布して貰う。

「皆さんお疲れ様でした。今回の事件はほぼ解決しています。ゲスカンパニーは無くなりました。クズどもも捕獲しています多少の残党なら貴方達の力で排除出来る筈ですよ」

「助けて下さりありがとうございます」

 皆んなが其々に口にだしてお礼をする
絶望しか無い自分の生に暖かな優しさに包まれた気がした。何となくもう少し歩いてもいいかなと思った。

「さあ!皆んな帰るわよ!」

「本当にありがとうございました!!」

 全員大きな声でお礼を言って頭を下げている。

 美希が沢山現れた。

「えっえーー!!」

「ビビらんでもいいよ!ここはそういう所だから簡単にかたずいた。ほれ行くよ」

 一瞬で皆んなが消えた。

 古びた二階建てのアパートの前に現れた二人美希達だ。

 二人は空中に浮かぶ小さなモニターを見ていた。

「アンタの母親っていつもコレ?」

 チンピラ風の男とハッスルしてる。

「部屋の隅にいる小さい子は妹さん?」

「はい、そうだと思います……妹のマイです」

「ネグレクトじゃね?」

「……」

「アンタはどうしたい?妹さんは連れて行くコレ決定ねアンタを嵌めたのもこの二人相当腐ってるよね」

「……」

「まあ、いいわ帰るわ、あっそうだ母親と一緒に身体を売るなら指輪は必要ないね回収するよ、頑張って生きな」

「……」

 妹マイを転移させ美希の腕に抱く酷く軽く感じた本当に三歳なのか?足の所どころにタバコを押し付けた跡コイツらは何も考えていない逮捕されても分からないだろうなナナちゃん絶対怒るよな怖いんだよあの人は。

「待って下さい!私も行きます!」

「いいのか?母親だろ」

「私は父親も知りません泥船の様にいずれ身を滅ぼすあの人と居てもマイを守れませんだからマイと一緒に居させて下さい!」

「良し!帰るぞ華!」




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