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ヒマリ逃げて!

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 ジロリと美希に睨まれた男の視界が暗転する。直ぐに気づくと自分の体が横たわっているのが見えた。

 首がない、手脚がバラバラに転がっているが血が出ていない。

 「おい!女の子を突きまくって気持ち良かったのか?」

 「最後に突かさせてやるよ」

 美希は男の小ぶりな逸物を魔力で硬くさせる。頭を掴み上げ男の物を咥えさせた。

 「どうだ!気持ちいいだろ!」

 頭を持ち上げ硬くした男の物に叩きつけた。

 「ぐあぁぁー!!」

 男の右目を突き破り頭の中程までしか届かなかった逸物更に頭をグリグリしてあげる。

 「ほら、イキそうか?」

 手脚をもがれた下半身がビクビク仕出した。

 「どうだ、自分の脳味噌に射精なんてなかなか出来ないぞ」

 「イッタのか?逝ってしまったか?お前の最後に相応しいな」

 美希はダルマの男の前にしゃがみ込み頭に指を食い込ませ情報を抜き取った。

 ゴミの処理は黒い炎で焼き尽くした。

 「次はコイツらか」

 美希は女の子を連れて宿に戻った。



 「うわー!ここ温泉宿ですか?」

 「ウチらの宿泊所かな?まずお風呂に入りな。その間に諸々用意するわ」

 「「「はい!」」」

 「うわー!広ーい!」

 「湯舟も沢山あるわ!」

 「ねえ、あそこだけお湯が白いのね」

 「早く入ろうよ!」

 「待て待て入る前に身体を洗うのよ」

 「えー、そうなの?」

 「わたしンち、お金が無かったからこう言うとこ初めてだわ」

 「ウチもそうだよ、だからあんな奴らにつけ込まれた」

 「あー!帰ったら、またやらされる
から今日だけ楽しみましょうよ」

 「そうだね、もうこの様な事は無いからね後は捨てられ野垂れ死ぬだけよね」

 「さっさと洗ってお風呂に入ろ私楽しみなんだこんなに大きなお風呂」

 三人は慌てて身体を洗う。そして時々流れ落ちる男達のもの……自分達の現状に引き戻される気がした。

 白濁の湯に肩まで浸かると自然におじさんみたいな声が出る。

 「あ~~う~~癒やされるわ~!」

 「ホントだね!このお湯凄いよ肌がつるつるになるよ」

 「ほんとだね~」

 突然脱衣所との仕切りの引き戸が開かれ三人の女性が入って来た。めっちゃ美人でスタイルがまた凄い人達だ……?

 猫耳、猫尻尾だ!コスプレ?
偶に変態オヤジに猫耳カチューシャをつけされ尻尾はお尻に差し込まれた。

 けどあの人はお尻もある前屈みになった時尻尾の付け根の下に可愛いお菊ちゃんがみえたのだ。

 本物なのか?

 美女三人はシャカシャカ頭を洗い身体を洗う。洗い終わると猫耳の人が
身体をブルブルと高速で振るった。

 「ちょ、桜ちゃん飛沫がとぶわよ!」

 「ああ、ゴメン拭くより簡単で早いから辞められないのよ」

 「くっ、なら私も」

 「なっ!皐月さんオッパイがビタンビタン当たるから、当たるから」

 迷惑そうな美鈴が文句を言う。

 その様子を口まで湯に浸かりながら眼だけを動かしその動向見ていた。

 三人は思った関わりたく無いと。

 「ああ、こっちに来るわ」

 「ウザ絡みされるのね」

 全てを諦めた目をしていた。

 「こんちには、隣りいいかしら?」

 皐月が声をかける。

 「……どうぞ」

 「私は桜、チラチラ見ていたけど気になる?ほら耳は四つもないわよ」

 髪の毛を撫で上げる桜、彼女らの眼は耳に釘付けだ。

 「この世界には獣人は居ないよね私も知っている。監禁されても異世界人の事テレビなどで見てたよね」

 なぜその事を……

 「美希が連れてきた子だよね?」

 「美希?」

 「ほれ、目付きが悪くモロヤンキーな
ねーちゃん!」

 あっ!と三人とも思いついたようだ。

 「お風呂を上がったら食堂に行きましょう食事をしながら今後の事の相談よ」

 「「「はい!」」」

 「うわーー!!何このお肉柔らかくて凄く美味しい!」

 「舌でキレると言うか吸えるわよ!」

 「お代り欲しいです」

 「慌てずに食べてねまだいっぱいあるから」

 「はい!ありがとうございます!」



 「とりま、ここに座ってお菓子と飲み物は好きに食べてください」

 「お、皆んなサッパリしたね」

 美希達が部屋に入って来た。

 ガタと三人が立ち上がり深々と頭を下げる。

 「「「美希さん助けてくださりありがとうございます」」」

 「あっ、いいってムカついて皆殺しにしちゃたけど気にすんな!」

 気にするわ!と口に出せなかった。

 「美希そう言う時は拘束して収納だって後でなぶり殺すといいってヒマリちゃんが言ってたよ」

 ひぇ~~!と互いに抱き着き震える。

 「ゴメンね遅れました」

 パンチパーマの洋一をみて悲鳴をあげる三人だ。

 「すみません!すみません!すぐに戻りご奉仕致しますのでお許し下さい!」

 土下座までして許しをこう彼女達だ。

 「ほら、洋一さんの頭を見て奴らの仲間と思っているよ」

 「えー!頭軽いし美希がカッコイイって言っているしねぇ」

 「兄貴素敵です。抱いて欲しいです」

 美希が親指を立てウインクして身体をクネクネ仕出した。

 「洋一さん!」

 「分かったよ、ロン毛」

 洋一が呟くと髪の毛がニョロニョロと伸び出した。何処かのあんちゃんみたく肩まで伸びた。

 が、反応が良く無い。

 「うわー!キモさ倍増!うげー!」

 酷い酷い酷い言われようだ思わず
両膝を床に着きそうになった。

 「私に任せて!」

 ヒマリが手をあげる。

 極小のつむじ風が五つ僕の頭を縦横無尽に動き回るシュルルルルル頭はツルツルになった。

 ギャハハハハ!この場の全員がお腹を抱えて笑ってる。

 くそ!ヒマリめお前は今夜ソウルトレインでイカしまくるってやる。

 泣いても吹いても白眼でも許さん!

 
 
 
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