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パーティードレス

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 亜希子、瑞穂がジト目で見てくる。

 「私は秘密の多い女例え家族でも明かせない」

 「は~皆んなの実家も回ったし用事もないし帰ろっか?」

 「亜希子に賛成」

 「ヒマリ帰るわよ」

 「は~い帰ろ」

 茶の間から消えたヒマリ達

 「はっ!あれ亜希子ちゃん達は帰ったの」

 「さっき帰ったよ学校の準備があるから部屋に行くね」

 「ああ、分かった」

 何だろう納得出来ない違和感がある。

 ☆

  「ふ~う帰って来たね何だろう実家より落ち着くわ~あ」

 「だよねー分かるわヒマリ」

 「ダラダラ出来るって幸せね」

 「な~んもしたくな~い」

 テーブルに伏せる三人がいた。

 「あっお兄ちゃんが帰ってきた!」

 「ん、瑞穂の兄ちゃん?大学生だよね
ブラコンなんだね」

 「そんなんじや無いわよ!」

 「良いから行っておいて」

 「ちょっと行ってくる」

 自宅に転移する瑞穂。

 「紅茶をどうぞ、ミルクティーです」

 メイド服に身に纏ったアニー良く気の利く子だ。

 「ありがとう!アニーも座りなよお話ししましょう」

 スナック菓子を摘みながら取り止めのない話が続く。

 「ねぇ、アニー夜会とかパーティーには何を着ていけばいいの?」

 「ああ今度の親睦会ですか?ドレスだと思いますがどうでしょう?」

 「ドレスか~!作るの買うの?」

 「オーダーだと思うけれど」

 「アニーはメイド服で行かないよね?」

 「いえ!私とニーナの正装はこれです!」

 ニーナはメイド服でいいのか?

 「ありゃりゃ、言い切ったよ、ならさ色とか変えない。純白とか薄いピンクにして少しアレンジするとかで素敵になるよ」

 「素敵ですか?」

 「そうだよアニー綺麗だもの」

 「そんな……」

 チョロい、ヒマリと亜希子は思った。

 「あー!そっか!自分達で作ればいい
じゃん!指導は超便利AIのロロがいる訳だし今更針なんか指に刺さらないし増してコレを使えば糸も要らないはず」

 ヒマリの右手から濃厚な魔力が湧き出し歪んで見える。

 「決まりね後で生地買いに行くわよ」

 ドレスは解決した。ダラリとしだすがお菓子だけは止まらない。

 「アニーコレ美味しいよ分からん棒って言うんだ。半分向いて胸の谷間に挟んで食べるのよしゃぶるようにね。そうしたら、いい事が起こるんだって」

 胡散臭い事を言うヒマリに素直に従う
アニーがいた。

 胸の両脇を両手で押さえてお菓子を口に咥え上下に揺する。

 「たへすらいてふ(食べずらいです)」

 「大丈夫よ。ほら釣れた!」

 「うひょひょひょ!アニー可愛い!僕
堪らんわ」

 「えっ?きゃ!」

 アニーと洋一が消えた……

 生地の買い付け誰と行く?

 「かなえさんと桔梗でいんじゃないロロもいるしね」

 「だよね」



 「ロロここでいいの?」

 ヒマリ達はある町の問屋街に来ていた。

 「はい、品揃えも豊富で価格も安いですよ」

 「行くよヒマリ」

 おお、引き戸だ皆んなでお店に入る。

 「うわー沢山ある」

 少し興奮気味の桔梗がキョロキョロしてる。

 「そりゃ売るほどあるわよ」

 無粋な事を言う亜希子もキョロキョロしている。

 「いらっしゃいませ!今日はどの様な御用でしょうか?」

 恰幅の良い女性がせ現れた。見た目社長の奥さんかな?

 「実は百三十人分のパーティードレスを作る事に成りまして生地を買いに来たのです」

 「百三十人分のドレスですか……」

 「すみませ~ん!こっからあの壁までの生地全部とここにある下地全部と小物やパーツなど出ている分全部下さいな」

 「えっ……ありがとうございます?」

 なぜ疑問形?

 「あの……お客様は異世界の方なのでしょうか?」

 店員さんは探るように恐る恐る尋ねた。

 「あら、よくわかりましたね」

 かなえが答えた。

 「はぁ、毎日テレビで騒がれてますし初夏ですが真夏の太陽の下でお揃いの白のローブを着てるので……今日34度超えだと」

 「だよね、クソ暑いのにローブなんて着ていたら頭可笑しいよね。だけどコレ着ているだけで涼しいのよ見た目暑苦しいけどね」

 ヒマリが何か不味そうな事を言っている。

 「おまた!」

 瑞穂が飛び出した。

 「わー!凄い品揃え!あれ桔梗ちゃんどうしたの?」

 瑞穂は桔梗の後ろにぺったりと寄り添い彼女の下腹部を撫で回す。

 「瑞穂!テメェもリリーちゃんじゃねぇか!!」

 なぜかブチ切れる亜希子がいた。

 「あー着物ね試着して貰ったら」

 「着れられるのですか?」

 「大丈夫よコレだけ買ったんだからねぇ店員さん」 

 至極当然のように言うヒマリだ。

 「はい!勿論でございます!さあ奥の部屋にどうぞ」

 「ひゃ~凄く綺麗!羨ましいわ桔梗」
 
 「うひょ~アレだねアレ、あ~れ~をしたくなるね」

 「洋一さんなら絶対するね。多分人生目標の十五番目ぐらいあるよね」

 「でしょ亜希子も思うしょ」

 「あの、お客様お写真を撮っても宜しいでしょうか?」

 「別にいんじゃない。ならみんなで撮ろうよお店の前で撮影会だよ!」

 集合写真勿論店名入り、桔梗の振り袖写真など皆んなで写した。

 「でおいくらですか?」

 撮影会中総出で集計したそうです。

 「こちらになります」

 「おおー凄いね!亜希子ほらあれやってチャリーンよチャリーン」

 「電子マネーかいこの金額じゃ無理だね」

 「えーじゃどうすんの?」

 「口座に振り込むのよ。すいません口座教えて貰っても宜しいですか?」

 「えっ!あっはい、こちらです」

 えーとと操作を終える亜希子。

 「確認して下さります」

 店員さんもスマホて操作して確認をとる。

 「ご入金確認致しました。沢山のお買い上げ誠にありがとうございました」

 「物は倉庫の片隅にでも山積みにしておいて下さい。あすでも取りに来ます。
あぁ、着物の事ですが希望者を募りまた来ますので宜しくお願いします」

 「こちらこそありがとうございます」

 「あぁそうだ連絡先ね。ロロに丸投げだねスマホを出してこのアプリをダウンロードして下さい。やり取りはこのアプリが全てやってくれます」

 「あっダウンロード終わりました」

 「ロロ聞こえる?」

 「聞こえますよ!亜希子姉ちゃん」

 「このお店は取引様会員だからフォローしてよね」

 「分かりましたでは、登録して下さい」

 「では私達は帰りますあとはロロを通せば問題ありませんよ」

 「何から何までありがとうございました」

 後できいたのだけどあの人社長の
奥さんだって。

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