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思惑
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某国、国家首席室の事務官が報告を受けていた。その事務官の表情が段々険しくなる。
「本気で言っているのか?男が現れて我が国最高の技術の結晶、人類の希望が落とされたとふざけるな!」
事務官は机を両手で叩きつけ立ちあがった報告にあがったコントロールセンターの責任者は震えながら懸命に説明していた。
「コレを見て下さい!」
少尉も必死に食い下がりダブレットを起動させ動画を再生させた。軍事衛星の進行方向前方に何かが有りそのまま衝突したのだ。
「コレがスロー再生です」
前方の障害物が迫り直前で再生を止めた
人間の姿が映し出された。
「マジか……男だな」
「まだ確認出来ていませんが日本人と思われます丁度日本上空での遭遇ですので」
「日本か……」
「後、憶測ですが、先日ダンジョンが世界中に出現した次の日に日本のダンジョンから異世界人が現れた事と関係があるのではと思われます」
「異世界人か、それについては我々も関心が高い既に調査も開始している工作員にこの男も調査させよう」
「はっ!ありがとうございます」
「ご苦労下がって良い」
「はっ!」
「ふっ、異世界人か何人か連れてくるかファハハハ!」
☆
「えっぐ、えっぐ、えっぐ」
「瑞穂良かったじゃないお父さんも駆け付けてくれたんだし、いつでも待っているって言ってたし暫く泊まればいいじゃん」
「ひっぐ、ひっぐわだしもうオーリ木村だし皆んなと居たいしいつでも行けるしひっぐ」
「まあ、良かったじゃない」
「亜希子、ヒマリ、ありがとう……
えっぐ」
「そう言えば瑞穂ってさガイズに親御さんいるの?」
「わだし、気づいたら孤児院にいた」
「そっかごめんね変なこと聞いて」
「大丈夫、ヒマリ、今幸せだから」
「よーし!瑞穂、次は亜希子の家で憂さをはらそう!」
「「おーー!」」
「なんで私で憂さ晴らしすんのよ!」
「オモロイから?」
「お前な!」
☆
自衛官の三人
「コレが貴方達個人用のタブレットとスマホです。登録が終わったらアプリの猿でも分かるスキル百選は必ず覚えてください。五分も有れば終わります。頭の方もパワーアップしてますので」
「「「はい」」」
「その後装備と武器を渡します」
「装備?武器?」
「馬鹿げた身体能力と魔力があれば必要ありませんですけどまあ、かたちですね」
「「「分かりました」」」
「ここは、武器庫ですか?」
美希が尋ねる。大小様々な剣や槍や戦斧などあり防具も色々なものが置いてあった。
「えっ拳銃まである」
「それはエアーガンだそうですお兄様が多少手を加えた物ですよ。ここにダイヤルがありますね目盛り一が対人用です。当たると骨折ぐらいしか威力がありません」
えー!骨折なんてヤバイしょ!と思った美鈴。
「目盛り二でようやくワイバーンやドラゴンなどの頭を飛ばせますよ」
エアーガンでドラゴンの頭吹っ飛ばせるの?何ちゅう威力や!皐月の笑顔が引きつる
「目盛り三は魔力を込めたら込めるだけ威力が上がります。まだ誰もやった事がありませんが一度は見て見たい物です」
もう終末兵器やん……三人の瞳から光りが消えた。
「これ全員が所持しているの?」
「小さい子達は昔懐かし銀玉鉄砲と
お兄様がおっしゃってました。ワルサーP38改ですよ目盛りは二までしかありませんけれど」
オーバーキルじゃん。内輪の動画を見たが隊のミサイルや戦車砲でも傷がつかないドラゴンの頭を飛ばす銀玉鉄砲なんてイカレているわ!
「後ですね剣などでの素振りは気を付けて下さい直ぐに斬撃が飛びますので周りがメチャクチャになります必ず結界を張ってからして下さい」
「斬撃って飛ぶの漫画の世界だけと思ったわ」
げっそりした皐月達だった。
☆
ダンジョン対策本部室
「沖総理各国から異世界人との面会要請が多数きています。国交が正常化していない国からもです。別口で国連の視察団も訪問したいとの事です」
「露骨だななりふり構わないようだ」
「我々はダンジョンに関しては全くの無知です。各国も被害が出ているようですからどうにかしたいのでしょう」
「あの者達は要請を受けてくれるのだろうか?」
「どうでしょうか?もう親睦会に各国も参加させて見たらいかがでしょうか?」
「そうだな面倒だからそうするか」
「その前に異世界人の要望と打ち合わせを何回か持ちましょう」
「許可する任せるぞ」
「はいではさっそく行ってきます」
全て部下に丸投げする沖総理だった。
対策本部次長藤本は走った。どこに行けばいいんだろう?彼は有能なエリート官僚だすぐにスマホを取り出して検索をかける。トレンドは全て異世界人関連だ当たり前だ人類史初のファーストコンタクトだぞ!
あれ?これ、異世界人のWEBサイトなのかLove&Loveだって今だけ会費無料!絶対怪しい僕は騙されないぞ!
彼はエロ関係で何回も痛い目にあっていた。
藤本は疑いも無くすぐに会員登録をしてログインする。
「うわーマジもんだ!アバターは勿論大人バージョンさ、ポチとな」
妖艶な絶世の美女が現れた。
「ウヒョーー!!堪んない!!僕のハートは君にドピューンだ!エロ過ぎだわだめだろ」
息が荒くなった藤本は思わずトイレに駆け込んだ。
「ふ~うこれヤバすぎ……」
「本気で言っているのか?男が現れて我が国最高の技術の結晶、人類の希望が落とされたとふざけるな!」
事務官は机を両手で叩きつけ立ちあがった報告にあがったコントロールセンターの責任者は震えながら懸命に説明していた。
「コレを見て下さい!」
少尉も必死に食い下がりダブレットを起動させ動画を再生させた。軍事衛星の進行方向前方に何かが有りそのまま衝突したのだ。
「コレがスロー再生です」
前方の障害物が迫り直前で再生を止めた
人間の姿が映し出された。
「マジか……男だな」
「まだ確認出来ていませんが日本人と思われます丁度日本上空での遭遇ですので」
「日本か……」
「後、憶測ですが、先日ダンジョンが世界中に出現した次の日に日本のダンジョンから異世界人が現れた事と関係があるのではと思われます」
「異世界人か、それについては我々も関心が高い既に調査も開始している工作員にこの男も調査させよう」
「はっ!ありがとうございます」
「ご苦労下がって良い」
「はっ!」
「ふっ、異世界人か何人か連れてくるかファハハハ!」
☆
「えっぐ、えっぐ、えっぐ」
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「ひっぐ、ひっぐわだしもうオーリ木村だし皆んなと居たいしいつでも行けるしひっぐ」
「まあ、良かったじゃない」
「亜希子、ヒマリ、ありがとう……
えっぐ」
「そう言えば瑞穂ってさガイズに親御さんいるの?」
「わだし、気づいたら孤児院にいた」
「そっかごめんね変なこと聞いて」
「大丈夫、ヒマリ、今幸せだから」
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「「おーー!」」
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☆
自衛官の三人
「コレが貴方達個人用のタブレットとスマホです。登録が終わったらアプリの猿でも分かるスキル百選は必ず覚えてください。五分も有れば終わります。頭の方もパワーアップしてますので」
「「「はい」」」
「その後装備と武器を渡します」
「装備?武器?」
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「「「分かりました」」」
「ここは、武器庫ですか?」
美希が尋ねる。大小様々な剣や槍や戦斧などあり防具も色々なものが置いてあった。
「えっ拳銃まである」
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えー!骨折なんてヤバイしょ!と思った美鈴。
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「斬撃って飛ぶの漫画の世界だけと思ったわ」
げっそりした皐月達だった。
☆
ダンジョン対策本部室
「沖総理各国から異世界人との面会要請が多数きています。国交が正常化していない国からもです。別口で国連の視察団も訪問したいとの事です」
「露骨だななりふり構わないようだ」
「我々はダンジョンに関しては全くの無知です。各国も被害が出ているようですからどうにかしたいのでしょう」
「あの者達は要請を受けてくれるのだろうか?」
「どうでしょうか?もう親睦会に各国も参加させて見たらいかがでしょうか?」
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彼はエロ関係で何回も痛い目にあっていた。
藤本は疑いも無くすぐに会員登録をしてログインする。
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妖艶な絶世の美女が現れた。
「ウヒョーー!!堪んない!!僕のハートは君にドピューンだ!エロ過ぎだわだめだろ」
息が荒くなった藤本は思わずトイレに駆け込んだ。
「ふ~うこれヤバすぎ……」
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