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ゲスタ領

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 ゲスタの領地へ向かうフリ機十九機の編隊まるで殲滅部隊だ。

 ソニックムーブと衝撃波を撒き散らしながらの進行、地上の人々は慌てふためく。

 ヒマリ曰く、全てを超越した相手に反抗心は湧かないとね。

 地球の戦闘機でも脅威にならない。
機動性なんて、蝶々とトンボの差だからな話にならない。

 ヤル気になれば二つの世界も征服出来るけど面倒だし下らない。

 けど要所要所で刺さり込むだろうな。
ウチの子達優秀すぎるしね。
現にローベルとカラドナの所もそうなったし。

 ゲスタ領主邸上空で旋回する。
上空から邸宅に向かい宣言だ。

 「私はカラドナ女王陛下より特別執行官を拝命を貰いしヨイという者だ。
これよりゲスタ領主の国家反逆罪より邸宅及び領地の捜査を行う我々の指示通りに動く様に抵抗すればその場での死罪もあり得る。」

 「まず全員建物から出て前の広場に並べ!」

 「何奴!ここをゲスタ伯爵家と知っての狼藉か!」

 騎士団が飛び出して来る。

 「あれ?族はどこだ!」

 「だっ団長!上です!上に何者かが……」

   「なっなんだアレは!!」

 邸宅上空を多くの黒い物がゆっくり旋回していた。

 「全員建物から出て来い!三秒待つ!
いち、にぃ、さん!」

 三秒じゃ出て来れないわと亜希子。

 「シーラ居るか?メテオでバンだ邸宅の左右と後方に落としてやれ!」

 「はい!兄様、メテオ!」

 空から真っ赤に燃えた火の玉が落ちて
来る。なんかデカくない?

 「わわわわ!全員衝撃に備えろ!!!」

 「シーラ!キャンセル出来るか?」

 「はい!やってみます!!はっ!!」

 領主邸の三倍の大きさの火の玉三つ地面に落ちたら周りがキレイに吹き飛ぶ。

 ふーーーっう。直前で消えた。

 騎士団の連中頭を抱えて震えている

 「早く全員出て来い!次は邸宅に当てる」

 「シーラ今度は頼むぞ!」

 「任して下さい!」

 ヒューーーッ!ドゴッーーーン!!!

 「キャーーー!地面が揺れる!」

 「助けてくれ!死にたくない!」

 「洋一さん脅しが効いたみたいアリンコの様に建物から出て来るわ。」

 ヒマリの眼がキラキラしていた。

 「全員並べ!コレで全部か?」

 「お兄様やはり地下の隠し部屋に五人です。」

 「そうかシエルあとは任したぞ」

 「はい!ここに転移させます。」

 「あっ、あっ助けて……お願いします
皆んなを……」

 無惨な姿の少女達凄く危険な状態だった。

 「大丈夫よ皆んな助け出されたから安心して。治癒を掛けるわ。」

 「お兄様皆を連れて一旦家に戻ります。」

 「あぁ、分かった頼むシエル。」

 お兄様凄く怒っている。皆んなも同じだ。

 「おいおい、人の物勝手に取っちゃ盗人だよなぁ。そんな悪人はみーんな捕まえてあげるよ!」

 頭の悪そうな人族がゾロゾロ出てきた。はぁ、盗賊か……

 「おっと動くなよこっちには宮廷魔道士首席の大先生が付いているからな、先生の気分一つでお前らは消し炭にされるんだよ!」

 「恐ろしくて声もでないか?
おい!そこのエルフの女俺様が可愛がってやるからこっちに来い!」

 マミナを見て舌舐めずり止まらない。男の股間がはち切れそうだ。

 「おお自分の役わり理解してるのか長生きするぜ。」

 マミナが近づくとニヤついてた男がキョトンとした。?

 「指輪がいい仕事しているウチには、美女美少女しかいないしな。」

 マミナが男の膝を横から蹴り抜いた。

 「ウギャーーー!!!」

 両膝をばっくり折られた男が泣き叫ぶ。

 「せんせー!せんせー!!コイツらを焼き殺して下さい!!いてーよ!いてーよ!」

 列の中から現れた男はローブのフードを目深く被っていた目付きだけは鋭かった。

 「俺はローベル王国宮廷魔道士首席だった男だ。女は全て俺が連れて行く男は消し炭だな」

 「元首席だったの間違いだろ!
落ちこぼれ君居づらくなって辞めたんだろ!
落ちこぼれ君」

 マミナがニヤ付きながら煽る。

 「貴様!誰に口を聞いている!奴隷にして一生飼い殺してやるつもりだったが辞めだ消し炭にしてくれる。」

 「消し炭消し炭って火属性しか使えんのか?だから落ちこぼれたのか?
落ちこぼれ君。」

 「貴様!殺してやる!」

 「はーい皆んなこのキモ男とやりたい人!」

 「キモ過ぎ男とはやりたくないけど闘いたいわ。」

 「すぐ終わるけど私やってもいいよ
。」

 「魔法しか使えないのかなつまらなそう。」

 「ではやりたい人手を挙げて!」

 はい!はい!はい!はい!はい!

 またこのパターン、三回はやるって亜希子姉ちゃんが言ってたお約束ってやつなのかな?
はぁ~……はい。

 「それじゃエリスちゃん!」

 「えーーーっ!!皆んなも手を上げてたよね。」

 どうぞ、どうぞ、どうぞ、どうぞと
手を向けられる。

 「あと一回あるのか……」

 自称宮廷魔道士の前に立ち自己紹介をする

 「エリスです。エルフ五歳です。」

 お辞儀をしてから手のひらを上に指をクイックイッとする猿百選に書いてあったのだ。

 「この糞ガキが舐めてんのかー!」

 なんで怒っているのだろう後で亜希子姉ちゃんに聞いてみよう。

 無表情に見ているとおじさんが詠唱をはじめた。長いまだ詠唱している欠伸を我慢していると漸く術の発動だ。

 「喰らえ!我が奥義、炎龍爆走術!!」

 ドンと炎の龍が真っ直ぐに向かって来るさっと避けるエリスしかし炎の龍は向きを変えてエリスを追う。

 「こう言う仕様なんだ、だったら。」

エリスを追っていた龍が二匹、四匹、八匹と増えていき百匹でその場に留まった。
エリスが男に指挿すと百匹の龍が一斉に男に襲いかかる。

 「ヒェッーー!!止めろ来るな!!」

 「ウワーーッ!!」

 男は頭を抱え亀の様に丸くなってた。
直前で炎の龍はエリスによって消された。

 「勝負あり勝者エリス!」

     マミナの声が響き渡る。

 男は丸まりガタガタ震えてる余程恐ろしかったのだろう。自分の最高の術をエリスに乗っ取られて百倍返しだ再起出来ないだろうその前に処刑だが。

 「まだ挑みたい者はおるか!あいては五歳児じゃぞ!」

 周りは沈黙する。

 このネタあと一回あるのか……

 イヤだなぁと思うエリスだった。



 

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