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三人衆

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 「洋一ほれあれ出せハイボール!」

 「洋一様私は桃酎ハイ御願いします。」

 「旦那様わらわも酎ハイが所望で
ありんす。」

 「マミナ無理してキャラ作らんでもいいぞ素で話せ、ほらレモン酎ハイ!」

 「ありがとうありん……すまん。……わらわは昔から喋りが高圧的だと周りから散々意見され自分が分からなくなってな迷走した結果がこれじゃ自分でも馬鹿だと思うわ。」

 「これで良いんじゃね。今じゃマミナに意見が出来るって女神様だけだよ。」

 「なんか、吹っ切れたわ礼を言うぞ
女神様、旦那様ありがとう。」

 「わしは何もしておらんぞ。」

 ドラゴンザンギを一と齧りしてハイボールをグビっと飲むプハァー!

 「洋一よ美味くて全然飽きが来ない!
夏のままじゃ!」

 「「「「「アハハハハ!」」」」」

 渇いた笑い声が会場に響く……

   「オヤジだわオヤジギャグだわ。」

 「いた!痛い痛い痛い痛い痛い頭痛い!ごめんなさい!ごめんなさい!
女神様ごめんなさい!!」

 「アハハ神罰当たったね瑞穂。」 

 亜希子がニヤニヤしてると、瑞穂の逆襲だ亜希子のち○びをギューとする。

 「痛い痛いちく○伸びるから伸びるから悪かったって謝るからってなんでヒマリも私の○くび引っ張ってるのよ!」

 パシーンと頭を叩かれるヒマリ、コイツらいつもじゃれ合って仲良いな!

 「この度は我が国にお越しくださり誠にありがとうございます。我が国最高の料理人の最高傑作ご堪能下さいませ。」

 「うむ、中々のもんじゃ、カラドナ近う寄れ口を開けろ、ほれ。」

 「おっ、美味しい!コレはどの様な物でしょうか?」

 「ドラゴンのザンギだ。」

 「ド、ド、ドラゴン!!ですかっ!!」

 驚きの余り口からザンギがテーブルに転げ落ちた。慌てて拾い口にするカラドナ。ココでも三秒ルールが適応されるらしい。

 「ほら、洋一これが本当のリアクションだぞ。」

 「なんかすみません。ウチの子らアレなもんで、でへへへ。」

 「まあ良い、素材が手に入るかは分からんが特別レシピを教えよう。」

 「誠てございますか?有り難き幸せでございます!」

 「う~ん、かなえか。ここに参れ!」

 ヒュン!会場の中央にタオルを頭に巻いた人影が見えた。その人物は裸でパンツに片足を通している最中だった。

 「えっ!キャーー!!」

 その場から消えた。

 五分後。

 ほっぺを膨らませた、かなえが現れた。

 「め・が・み・さま、何か御用ですか?」

 「あっ悪い悪いすまぬかなえ!この料理人にドラゴンザンギのレシピを教えてやってくれ。ここの男達の記憶は丸一日分消しておいたからな、それにおぬしを見て洋一が盛っておるぞ」

 「えー、洋一君が……」

 モジョモジョし出すかなえ。空間からA4用紙を一枚渡し補足の説明をしている。レシピは印刷しているようだ。

 「洋一君この指輪凄いわ!相手に雑念の一つも無いのよ。視線も真っ直ぐだし、素晴らしいわ。」

 と僕を引抜き消えたかなえ。

 「カラドナ美味であったぞ。」

 「はっ!有り難き幸せでございます。」

 「さて、話を聞くか。」

 「我が国では女王の選出は巫女の神託にて決まります。新しい女王が決まりますと新たに三人の王女も巫女の神託で決まります。」

 「わしは一度も神託などしてないが?」

 えっ!汗が噴き出るカラドナ女王様、
下着が透けて見えますよ。

 「……新体制に成りますと前体制は全員引退致します。その後三人の王女から一人女王に選ばれてまた新たな王女三人と体制を作っていきます。」

 「今回初めてローベルから王子の側室にどうかと使者が来られ平民の出であるマキナが選ばれました。」

 「取り敢えずの友好の証か、大金が動いたろ?」

 「はいその通りでございます。」

 「まさかな、それ目当てとはな。王女なら高く売れると踏んだか?
攫ってこの子らを相手に渡し残金を貰う前に洋一達に潰されたとな。

 買い手が無くなり腹いせに嬲り殺そうとしたか?あと少し遅れたならば三人とも死んでたな。」

 「洋一天使様、誠にありがとうござい
ました。」

 深く頭を下げるカラドナであった。

 「あ、僕天使様じゃ有りませんので。」

 「えっ」

 「細かい事気にするな洋一ハゲるぞ。」

 「えっ!ハゲるの?老化はしないって……ストレス、ストレスなのか?心当たりばかりだよ!」

 「じゃ領地、財産没収で行きますか。
女王様、特別執行官許可証を人数分作って下さい。」

 「特別執行官とは?」

 「女王様と同等の権力を使える言わば
殺しのライセンスですよ。強権が無ければ誰も話しも聞かない全て現場で解決する為に必要な物です。」

 「かしこ参りました。」

 冷や汗が止まらないカラドナ、イヤな予感しかしないローベルの二の舞か?

 「カラドナさんそんなに固くならないで女神様は思いのほかフレンドリーで
気さくな方です。
小さな事など気にしない神様ですよ。」

 調子に乗った洋一女神様に背後から抱きつき胸を揉みしだき先端を弄ぶ。

 「ウホッー!女神様すゅきー!」

 「あん、洋一まだ早いのじゃ」

 「洋一様、女神様は唯一の大切な一柱の神様でございます。最も敬えなければいけません。」

 カブちゃんに首根っこを掴まれると。

 バリバリバリバリズドーン!!!

 「フンギャー!!!」

 黒焦げアフロ白眼ダフピーでピクピク
する洋一。

 「ひぇーーー!!!神罰!!!」

 余計にビビりちらすカラドナだった。

 「エルフの子達は出発の用意をしておいて下さいここに残る人も分裂しておいて下さい。」

 何事も無く指示を出す洋一を見て唖然とする先程の雷撃は即死級の攻撃魔法。
それを喰らって次の瞬間無傷で行動するとは……子種が欲しい……

 ここは決してエロゲーの世界でもエロ漫画の世界でも無いコイツらがおかしいのだ。

 いってらー!手を振る洋一達。

 五十近いフリ機が隊列を組み飛行する光景はとても故郷への帰省ではない。

 「凄いねー!」

 「そだね。」

 「異星人の惑星侵略進行だよね。」

 「そだね。」

 「未知なる者の侵略なんてビビるよね。」

 「だよね。」

 「大丈夫じゃね。相手反撃出来ないし」

 「そだね。」

 顔写真入りライセンスカードをネームプレートに入れストラップで首から掛ける。カラドナのサインと王国印入りの許可書も貰う。

 「シエル、捕まえた三人の領地や邸宅からガザ入れしょう。」

 「では一番遠いゲスタの領地に行きましょうか盗賊も居ますよ。ニヤ」

 こぇーわウチの子達。

   JK三人衆がいるし……



 

 
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