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姫さま!
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「姫お命頂戴!!」
騎士は剣を構え王女ケイトに体当たりをした。
ヒマリの目の前に座るケイトの胸から血濡れの剣が突き出された。
「ケイトーっ!!」
ヒマリの絶叫にて周りが動き出す。
「この狼藉者がーっ!」
隊長の一振りに騎士の首が空高く飛ばされる。
姫付きの侍女の前に首が転がって目が合ってしまった最悪な状況に彼女の精神は持たない。
彼女はその場で倒れ気を失った。
騎士達に動揺が広がる。
姫様!姫様!あぁどうしよう!
慌てふためく家臣達がパニックに
陥っていく。
「ケイト!ケイト!ケイト!」
「ヒマリ落ち着け!治療をする!」
泣きじゃくるヒマリに洋一は檄を飛ばす。傷を治したが心臓が動かない。
「ヒマリはケイトに人工呼吸を5秒に一回吹き込め!俺は心臓マッサージをする!」
ケイトに跨がり胸を押していく。
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!吹き込め!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
「姫様に何をする!高貴なお方に触れるとは不敬で極刑の処罰もあり得る!直ぐに姫様から離れろ!」
ヒマリの表情が険しくなる。
「うるさいっ!!黙れっ!!邪魔するなっ!!」
ヒマリの魔力が急激に膨れ上がり周りの騎士達を吹っ飛ばす。
「うわー!」
「ヒマリ落ち着け!焦るなよ。」
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
「ケイト!目を開けろ!ケイト!お願い目を開けて……」
懸命な処置に関わらずケイトの体が冷たくなっていく……。
「ケイト!ケイト!戻って……戻ってケイト!」
ポロポロ涙を流しながら懸命に人工呼吸をする。そんなヒマリを見つめ洋一は決断する。
「ヒマリこれを……」
封印の宝玉!ヒマリは目を見開く、これが有ればケイトが目を覚ます事が出来るかも?いや!目を覚させる!私は絶対ケイトを蘇させる!
「良いかい、ヒマリ封印の宝玉をケイトに握らせる。その上から僕達がケイトの手を握る多分ケイトの手はグチャグチャに成るけどそんなの些細な事なんて気にするな。そして強くイメージするんだ強く。僕達の気持ちを込めて強く願うんだ。」
「行くよ。」
「はいっ。」
「「ケイトッ!戻ってこい!!」」
パリン!ケイトの潰れた指の間から音がした。直後物凄い光がケイトの手の中から溢れ出した。
「うわー!何だこの光は!」
「眩しくて前が見えない!」
「目が、目が……」
徐々に光は収まりそこにはケイトが横たわって居た。
沈黙がつらい。
ぴくっ、
「指が動いた!」
「ケイト!ケイト!目を開けて!」
ケイトの意識が覚醒し始める。
「うーん、ここはどこ?……」
「はっ!わたくしは死んだんだ!
では、ここは異世界ですか?」
異世界にも異世界転生があるのか。
とヒマリは思った。
なんかヒマリと同じ匂いがする?
と洋一さん。
「身体はどこも痛くないし調子も良い、確か胸から剣が突き出て来たんだ。」
ふと胸元を見るドレスは血だらけで真っ赤に染まっている。ドレスの裂け目から胸の膨らみが見えている。
きゃっ!慌てて胸元を隠す。はしたない姿は王族として晒されない。
「ハハハ、胸の先っちょは切れてはいないから安心してね。」
空気が読めないDT君。ヒマリはそう思った。
「!!、イャーッ!」
ドゴーン!
フル加速のビンタが洋一を襲う!
「ふんぎゃー!」
高速横回転で吹っ飛ぶ洋一森の木をバキバキに折りやっと止まった。森の中央から土煙が上がっている。
「酷いなぁ 」
殴られた頬を撫ぜながら一瞬で現れる洋一だった。
「ケイト大丈夫かい?」
ヒマリはケイトに抱きつく身体のあっちこっち弄る。
「ありがとう。ヒマリ、声は聞こえていたんだ……あの、そんなに触らなくても……」
ちっ、なんで漏らしてない?洋一さんなんてダブルで漏らしたのに?死んだからか?私なんか下の世話までして貰ったし……お嫁に行けない……あっ、洋一さんが貰ってくれるって……
きゃっ!急にクネクネし出すヒマリ。
「そう、これからは大変かも知れないけど私達が付いているから心配ないわ。」
「???なんの事?」
ケイトは頭を傾げる。
「それじゃ、これ握ってくれる?」
「石?」
パフンッ!石がバラバラでなく粉になった???
「えっえー!」
パニクルケイト。
「次コレ」
人の頭程の石を受け取る。軽いよね。
「あっちの森目掛けて思い切り投げみて。」
何なんでしょう?疑問に思いながらケイトは力の限り放り投げた。
ドーンいう破裂音を残して森をバキバキバキ吹っ飛ばし山の中腹に着弾!
大噴火の様な土煙が上がり山の上半分が消えてしまいました。
衝撃がここまで届いた。騎士の皆さんバランスを崩し尻餅を付いている。皆唖然として口が半開き消し飛んだ山を見ている。
「大丈夫、あの方向には人は居ないわ。」
当の姫様たったひと言。
「ほぇ~」
騎士は剣を構え王女ケイトに体当たりをした。
ヒマリの目の前に座るケイトの胸から血濡れの剣が突き出された。
「ケイトーっ!!」
ヒマリの絶叫にて周りが動き出す。
「この狼藉者がーっ!」
隊長の一振りに騎士の首が空高く飛ばされる。
姫付きの侍女の前に首が転がって目が合ってしまった最悪な状況に彼女の精神は持たない。
彼女はその場で倒れ気を失った。
騎士達に動揺が広がる。
姫様!姫様!あぁどうしよう!
慌てふためく家臣達がパニックに
陥っていく。
「ケイト!ケイト!ケイト!」
「ヒマリ落ち着け!治療をする!」
泣きじゃくるヒマリに洋一は檄を飛ばす。傷を治したが心臓が動かない。
「ヒマリはケイトに人工呼吸を5秒に一回吹き込め!俺は心臓マッサージをする!」
ケイトに跨がり胸を押していく。
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!吹き込め!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
「姫様に何をする!高貴なお方に触れるとは不敬で極刑の処罰もあり得る!直ぐに姫様から離れろ!」
ヒマリの表情が険しくなる。
「うるさいっ!!黙れっ!!邪魔するなっ!!」
ヒマリの魔力が急激に膨れ上がり周りの騎士達を吹っ飛ばす。
「うわー!」
「ヒマリ落ち着け!焦るなよ。」
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
いち!にぃ!さん!しっ、ごっ!ふー!
「ケイト!目を開けろ!ケイト!お願い目を開けて……」
懸命な処置に関わらずケイトの体が冷たくなっていく……。
「ケイト!ケイト!戻って……戻ってケイト!」
ポロポロ涙を流しながら懸命に人工呼吸をする。そんなヒマリを見つめ洋一は決断する。
「ヒマリこれを……」
封印の宝玉!ヒマリは目を見開く、これが有ればケイトが目を覚ます事が出来るかも?いや!目を覚させる!私は絶対ケイトを蘇させる!
「良いかい、ヒマリ封印の宝玉をケイトに握らせる。その上から僕達がケイトの手を握る多分ケイトの手はグチャグチャに成るけどそんなの些細な事なんて気にするな。そして強くイメージするんだ強く。僕達の気持ちを込めて強く願うんだ。」
「行くよ。」
「はいっ。」
「「ケイトッ!戻ってこい!!」」
パリン!ケイトの潰れた指の間から音がした。直後物凄い光がケイトの手の中から溢れ出した。
「うわー!何だこの光は!」
「眩しくて前が見えない!」
「目が、目が……」
徐々に光は収まりそこにはケイトが横たわって居た。
沈黙がつらい。
ぴくっ、
「指が動いた!」
「ケイト!ケイト!目を開けて!」
ケイトの意識が覚醒し始める。
「うーん、ここはどこ?……」
「はっ!わたくしは死んだんだ!
では、ここは異世界ですか?」
異世界にも異世界転生があるのか。
とヒマリは思った。
なんかヒマリと同じ匂いがする?
と洋一さん。
「身体はどこも痛くないし調子も良い、確か胸から剣が突き出て来たんだ。」
ふと胸元を見るドレスは血だらけで真っ赤に染まっている。ドレスの裂け目から胸の膨らみが見えている。
きゃっ!慌てて胸元を隠す。はしたない姿は王族として晒されない。
「ハハハ、胸の先っちょは切れてはいないから安心してね。」
空気が読めないDT君。ヒマリはそう思った。
「!!、イャーッ!」
ドゴーン!
フル加速のビンタが洋一を襲う!
「ふんぎゃー!」
高速横回転で吹っ飛ぶ洋一森の木をバキバキに折りやっと止まった。森の中央から土煙が上がっている。
「酷いなぁ 」
殴られた頬を撫ぜながら一瞬で現れる洋一だった。
「ケイト大丈夫かい?」
ヒマリはケイトに抱きつく身体のあっちこっち弄る。
「ありがとう。ヒマリ、声は聞こえていたんだ……あの、そんなに触らなくても……」
ちっ、なんで漏らしてない?洋一さんなんてダブルで漏らしたのに?死んだからか?私なんか下の世話までして貰ったし……お嫁に行けない……あっ、洋一さんが貰ってくれるって……
きゃっ!急にクネクネし出すヒマリ。
「そう、これからは大変かも知れないけど私達が付いているから心配ないわ。」
「???なんの事?」
ケイトは頭を傾げる。
「それじゃ、これ握ってくれる?」
「石?」
パフンッ!石がバラバラでなく粉になった???
「えっえー!」
パニクルケイト。
「次コレ」
人の頭程の石を受け取る。軽いよね。
「あっちの森目掛けて思い切り投げみて。」
何なんでしょう?疑問に思いながらケイトは力の限り放り投げた。
ドーンいう破裂音を残して森をバキバキバキ吹っ飛ばし山の中腹に着弾!
大噴火の様な土煙が上がり山の上半分が消えてしまいました。
衝撃がここまで届いた。騎士の皆さんバランスを崩し尻餅を付いている。皆唖然として口が半開き消し飛んだ山を見ている。
「大丈夫、あの方向には人は居ないわ。」
当の姫様たったひと言。
「ほぇ~」
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