上 下
13 / 60

第十三計 打草驚蛇《だそうきょうだ》……偵察や陽動で相手の反応を探ります

しおりを挟む
 久しぶりに、夜更け前に寝ることができた。
 異世界召喚者と持ち上げられていても、職場環境は思いの他、ブラックだ。
 勤めてみたら割とブラックだったというのは、教員とそんなに変わらない。
 そんなことを考えながら自分の部屋で横になると、目の前に新しいステータスが浮かぶ。

〔カリヤ マコト レベル13 16歳 筋力22 知力20 器用度20 耐久度22 精神力22 魅力20〕 

 筋力と器用度、精神力、耐久度が3ずつ、じわりと上がった。
 これで全部のパラメータが20を超えたわけだ。

 気持ちのいい目覚めの朝を迎えた僕は、誰に呼ばれるでも急かされるでもなく、城の大広間に向かった。
 朝礼の行われる大広間には、ディリアの姿が見えなくなるほど多くの廷臣や貴族たちが整列していた。
 その声に、傍につくよう告げられた僕は騎士団長のオズワルの、隣に控える。
 ディリアは居並ぶ廷臣や貴族のひとりひとりを呼んで、何やらややこしい名前の官職を与えては持ち場に向かわせる。
 僕はといえば、相変わらず城の居候のままだった。

  だが、リカルドの反撃はさらに巧妙になっていた。
 次の朝には、ディリアが要職に任じた者が、あっさりと辞めてしまっていたのだ。
 慰留しようとして呼び出したが、裕福な貴族は屋敷に引きこもって出てこず、そうでもない廷臣は何処かへ姿をくらましていた。
 オズワルが騎士団による連行を申し出たが、ディリアは即座にこれを禁じた。
「無理強いすれば、他の者も私にはついてこなくなります」
 そこで、すっかり密偵が板についた暗殺者のアンガが、調べてきた事情を簡単に報告する。
「どうやらリカルドが、王位継承を左右できる東西南北の大貴族たちと接触したようです」
 リントス王国の東西南北には4つの大貴族の領地がある。
 古くから王家を支えてきた家系だが、その分、名前が長いので、一般には麻雀みたいに、東家《ひがしけ》、西家《にしけ》、南家《みなみけ》、北家《きたけ》と呼ばれている。
 王家が絶えそうなときは妻や婿を出してきた麻雀四家は、王位継承についても口を挟む権利がある。
 ただし、麻雀四家はそれが周辺諸国の干渉を招く内乱のもとにならないよう、ディリアとリカルドの権力闘争を静観していたのだった。
 アンガは、険しい顔でディリアに告げる。
「要職が投げ出されたのも、大貴族たちの差し金でしょうが、リカルドに味方するとはどういうつもりなのか、私にも分かりかねます」
  頭の中に浮かんだ三十六枚のカードのイメージの中で、1枚がくるりと回る。
 そこで、僕はディリアに申し出た。
「何をすべきか分からないときこそ、相手をよく見なくてはなりません」

 三十六計、「その十三」。
 打草驚蛇《だそうきょうだ》……状況を掴むために、偵察や陽動で反応を探る。

 そのとき、大広間の扉を叩く者があった。
「団長殿!」
 騎士団がらの使いだった。
 ダンジョンで、何かあったらしい。

 話を聞いた僕は、魔法使いのレシアスと共にダンジョンへ潜った。
 アンガを通じて僧侶のロレンにも声をかけたが、麻雀四家の領内を直に見てくると言って托鉢の旅に出てしまった。
 代わりに、ポーシャとハクウが勝手についてくる。
 姿を消せる自分たちの出番だと思ったらしい。
 騎士団の報告によれば、ゆうべのうちに再び、街の外に住む人々の家が襲われたらしいのだ。
 姿の見えない何者かが深夜のうちに侵入し、それに立ち向かった男たちが何人も負傷したという。
 おそらくは、エルフのエドマが「闇の通い路」を開いて、モンスターをダンジョンの外に呼び出したのだろう。
 そこで僕がダンジョンへ向かったのは、開かなかった第13層への扉が気になったからだ。
 これがエドマの仕業なら、あの扉を開けることで何らかの動きを見せるだろう。
 つまり、打草驚蛇《だそうきょうだ》をやるわけだ。
 ダンジョンの番をしていたドワーフのドウニも途中で加わったが、あの魔法の扉については辛辣なことを言った。
「ドワーフの目にも、あれはなかなかの曲者だぞ」
 熟練した職人クラフトマンのドワーフの言う通りだった。
 レシアスが魔法解除ディスペルをかけると、僕たちはその場から吹っ飛ばされて、洞窟の壁に強かに叩きつけられたのだ。
 魔法を跳ね返した扉には、輝く文字が浮かんでいる。
 趣味にはまるレアものを見つけたオタクにも似た笑いを浮かべたドウニが、楽しげに言った。
「妖精語だな……。この扉を見出したる者のみ魔法の言葉にて鍵を解くべし、だとよ」
 レシアスが悔しそうに、僕を見つめてつぶやいた。
「では、みっちりと教えてやるとしようか」
 こんなわけで、僕はレシアスのにわか弟子となって、共に扉を発見した盗賊シーフのギルと共に念願の魔法を教えてもらうことになった。

 そして、数日後。
 街の隅にあるレシアスの小屋で、ギルは腰をさすって机に突っ伏していた。
 僕より早く魔法解除ディスペルを身に付けたはずなのに、魔法の扉は開かなかったのだ。
「だったら返せよ、俺の金……」
 レシアスは無言で、壁に貼ってある宣誓書を指差す。

  師匠の導きに従い、代価を支払います

 異世界の共通語コモンでそう書かれているのが読めるのは、異世界召喚者のお約束だ。
 誓約書に即金即署名で応じたギルは魔法の習得も早かったので、文句も言えない。
 ぶつくさ言いながら小屋を出ていったところで、レシアスはサディスティックな笑いを満面に浮かべて言った。
「では、カリヤ君はこれから頑張りましょう」
 確かに僕も署名したが、初めて書く異世界の言葉が、呆れながらも楽しそうに文字を教えてくれたディリアの名前だったのは皮肉な話だ。
 一文無しの居候は、身元引受人の名前を書くしかなかったのだった。
 そんなわけで、異世界の言葉の読み書きにも難儀している僕が、大昔の魔法使いが使っていた「魔法の言葉」、つまり上位魔法語ハイ・エンシェントなど理解できるはずがない。
 レシアスから聞いた言葉を耳コピして、棒読みするしかない。
 数学のできない生徒が、とりあえず掛け算の九九から丸暗記させられるようなものだ。
 そんな不毛な練習が、そう長くできるものではない。
 魔法のかかった青く光る鉄片を宿題として渡された僕は、日が暮れる頃に城の部屋に帰って仮眠を取り、夜中に庭へ出て魔法の呪文をおさらいすることになった。

 そこで、冷たい月明りの中、一陣の夜風と共に現れたのは、狩人姿をしたエルフのターニアだった。
「助けてあげられるんだけど、どうする? カリヤ」
 どこかで、僕のすることを見ていたらしい。
 その言葉は嬉しかったし、心強かったけど、僕は断った。
「ディリアに、借りがあるから……」
 魔法の教授料を立て替えてもらっているのだ。
 それに、金を取りたてるレシアスも、魔術師ギルドのルールに従っているだけだ……と思いたい。
 月の光の下で、ターニアは肩をすくめて苦笑した。
「大変だね、人間も……うまくいかないときって、根本的に何か勘違いしてるときが多いのに」
「それは何かって?」
 僕の問いに、悪戯っぽい口調でターニアは答えた。
「教えてあげない……自分で考えて。困ったときは、合図してくれればいいから」
 そう言うなり、共通語とも違う響きの、聞き慣れない言葉を教えてくれた。
「どういう意味?」
 僕が尋ねると、ターニアは「内緒」とだけ答えて、鉄片の魔法が解けるまで特訓につきあってくれた。

 街の小屋でレシアスに「魔法解除」の習得を認められた僕は、再び第13層への扉へと向かった。
 魔法の効果を確かめるためにレシアスが同行してくれた。
 ポーシャとハクウは勝手についてきたが、前の晩にターニアが同行を申し出てくれたのを断ったのは、そうなると思っていたからだ。
 ターニアが同行したら、この妖精たちは面白半分にディリアへ告げ口して、機嫌を損ねるに決まっている。
 代わりに、魔法の扉の前にはドワーフのドウニが皮肉たっぷりについてきた。
「楽しみだな、異世界召喚者殿の魔法がどんなものか」
 僕はターニアが手を取って教えてくれた通り、扉を指差して「魔法の言葉」で鋭く命じる。

《我が命じるままに大きく開け!》

 その結果は、ギルのときと同じだった。
 僕たちは、壁に叩きつけられた腰をさすりながら立ち上がる。
 レシアスが、残念そうに言った。
「ほぼ完璧に近い上位魔法語ハイ・エンシェントだったんですが……」
 よほどターニアへの合図をしようかと思ったが、そこでふと思い当たったことがあった。

 ……うまくいかないときって、根本的に何か勘違いしてるときが多いのに。

 改めて、魔法の扉に浮かんでいる文字の意味を思い出してみる。

  この扉を見出したる者のみ魔法の言葉にて鍵を解くべし 

 この扉を見つけ出した者だけが魔法の言葉で鍵を解け、という意味だ。
 では、魔法の言葉で鍵を解かないなら?
 僕は、その答えをぽつりとつぶやいた。
「扉の発見者でなくていい?」
 試しに、ポーシャとハクウに押させてみる。
 思ったとおりだった。
 レシアスとドウニが呆然と見守る中、扉は簡単に開いていった。
 その奥には……。
 何もなければ、誰もいない。
 真っ白な光、というか、空白の闇があるばかりだ。
 だが、ポーシャとハクウは姿を消すなり、異口同音に叫んだ。
「インビジブル・ストーカーだ!」
 姿なき追跡者。
 魔法によって召喚される、風の元素エレメンタルのひとつだ。
 姿を消せる妖精だからこそ、発見できたのだろう。
 しかし、それで何ができるわけでもない。
 開いた扉の向こうから、怒りに満ちた声が聞こえる。
「許しなく異界への扉を開きし者、帰るのを望まぬなら来るがいい」
 凄まじい風が、第12層から第13層へと吹き込んでいく。
 謎を解いたら解いたで、こういう罠が待っているわけだ。
 僕はとっさに叫んだ。
 ターニアから教わった、妖精語の合い言葉を。
 
 気が付くと、僕は豊かな柔らかい胸に顔を埋めて、しなやかな腕に抱かれていた。
 耳元で、轟々と鳴る風の音が聞こえる。
「ここは、風の元素界よ」
 そう囁くのは、エルフのターニアだ。
 僕の合い言葉が届いたのだ。
 何か答えようにも、声の出せる姿勢ではない。
 代わりに、野太い声が笑いをこらえながら答えた。
「ワシも妖精だが、ここを見るのは初めてだ」
 ドウニはドワーフだから、確かに妖精だ。
 歓声を上げながら飛び回っているのは、フェアリーのポーシャだった。
「速い! 速い凄い凄い!」
 レプラホーンのハクウは、何も言わない。
 ただ、風の上に腰を下ろしているかのように、含み笑いをしながら、悠然とあぐらをかいている。
 レシアスはというと、ただただ感動していた。
「魔力でこの世界にたどりつくには、どれほどの修業を積まねばならないことか……」
 そして、この第13層の主が姿を現す。
「ここはもともと、おぬしらのくる場所ではないぞ」
 それは、強い風になびく白い衣に身を包んだ、美しい青年だった。
 ぼそりとポーシャがツッコむ。
インビジブル不可視じゃないよ」
 それを横からハクウが小突いて黙らせた。

 おかしな言い方になるが、姿を現した「インビジブル・ストーカー」が語る経緯は、こうだった。
 不埒な闇エルフに召喚されて、住みかとなる風の元素界はこのダンジョンに限られてしまった。
 契約を果たせば解放すると言われて、仕方なく従っているらしい。
「力の及ぶ限り、この世界の者に害を為せという拘束ギアスが掛かっている」
 風の元素エレメンタルといえども、ダンジョンの外で使える力には限りがある。
 近隣の民家に押し入るくらいが関の山だったのだろう。
 だが、放っておいたら、姿が見えず、傷もつかない風の元素エレメンタルであるのをいいことに、拘束ギアスからの解放を求めて何をしでかすか分からない。
 そこで、僕は尊大な風の青年に精一杯の虚勢を張って提案した。
「その力の限りを尽くさないと、害することのできない者がいる」
 凄まじい突風と共に、白衣をまとった風の青年が尋ねた。
「そ奴らは、どこにいる?」
 僕は、いかに余裕たっぷりといった笑い方をしてみせた。
「案内するから、まずはダンジョンの外に出ようじゃないか」
 僕が「インビジブル・ストーカー」を丸め込んだことに気付いたのか、エドマは更に深い層へと逃げ込んだらしかった。
 もちろん、「闇の通い路」も開かれることはないので、僕たちは「不可視の追跡者」を案内して、ダンジョンを上っていくことになる。
 各層を守っている騎士たちは、見えない何者かと語り合う僕たちを呆然と見送るばかりだった。

 そして、数日後。
 ディリアが新しく要職に任じた廷臣や貴族たちは、その役割を粛々と果たしつつあった。
 しばらく経つと、麻雀四家の領地を見て回ってきたロレンが帰ってきて、土産話を聞かせてくれた。
 どの大貴族の城でも、姿なき侵入者が暴れ回り、当主から家臣に至るまでを震え上がらせたという。
 何でも、悔い改めなければ更なる災いがおこると辻説法をして回った乞食坊主がいたらしいが、その名前までは聞きだすことができなかった。
 いずれにせよ、これも「打草驚蛇」といえなくもない。

 ところで、ターニアから教わった合い言葉を聞いたドウニとハクウがなぜ笑ったのかは、あとでポーシャが教えてくれた。
「あれ、妖精語で、ママおっぱいちょうだいっていう意味だよ」
 その後、しばらくターニアが現れることはなかったので、僕は文句をいうタイミングをすっかり失ってしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜

平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。 途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。 さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。 魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。 一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...