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ネトゲ廃人、守護天使のために決断する(現実世界パート)
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僕がパーティーの時間と場所を八十島に伝える気になったのには、理由があった。
正直、最初にバス停で聞かれた後はまだ迷っていたのだ。
まず、綾見は、僕が来れば行くと言っていた。
でも、八十島は、綾見を行かせたくないと言っていた。
そして、最後に会った女子たちは、来なくてもいいと八十島に伝えろと言っていた。
結局、分からなくなったのは、こういうことだ。
……僕は、行けばいいのか?
……行かなくていいのか?
……行かないほうがいいのか?
どう考えても決められない自分の頭の悪さがとことんイヤになったけど、行くか行かないか、八十島にメッセージだけは送っておこうと思った。
綾見の顔やスタイルに騙されてるだけなんだろうけど、告白の返事を待ってるのに知らん顔をすることはできなかった。八十島の立場が、自分のことのような気がしたからだ。
でも、メッセージを送るには異世界転生アプリを起動しなくちゃいけない。でも、それをやると、またリューナの姿を見なくちゃいけない。
たぶん、テヒブさんとうまくやっているはずだ。もしかすると、もう……。
それから先を想像すると、どうしても起動が後回しになってしまったのだった。まるで、SLGで選択肢のどっちを取るかで固まっちゃってるときみたいに。
そこで、僕は思わずつぶやいた。
「……SLG?」
行き詰まったSLGの解き方が分かったときみたいに、僕の頭の中で閃くものがあった。
いや、これはもう、SLGの謎解きだ。僕はさっき分からなくなったことを、SLGの選択肢だと考えることにした。
……僕は、
1、行けばいい。
2、行かなくていい。
3、行かないほうがいい。
行けば、あの何をするか分からない綾見に逆らわずに済む。でも、もしかすると八十島が告白の返事を聞けなくなるかもしれない。
行かなくても、僕としては八十島に綾見とつきあうチャンスを作ってやれるわけだ。ただし、あの異世界転生アプリを仕掛けた綾見が、どんなひどいことをしてくるか分からない。
この場合、メリットを追求すると罠にはまるというのがSLGで僕が学んだことだ。行くのと行かないのでは、どっちのリスクが高いかを考えなくちゃいけない。
行けば、八十島が綾見を諦めなければならない。行かなければ、僕が綾見に仕返しされるかもしれない。
で、「ならない」ほうと「かもしれない」なら……。
僕は、行かないことにした。
リューナと会えなくなってこんなに悲しいのに、八十島を同じ気持ちにさせることはどうしてもできなかった。
僕はアプリを起動した。「パーティーに行かない」というメッセージを入れるために。
そこで飛び込んできたのは、その八十島のメッセージだった。
〔時間と場所、分かってたらすぐ教えてくれ〕
女子が返してきたチラシが目に入った。
12月24日、午後6時30分、カラオケひまわり。
一応、地図は載っている。写真に撮ってメッセージに添付して送ればいい。
街中からも、その端っこを走る国道からも外れたところにある。こんなところに行くのに、冬の午後6時30分は時間として遅すぎる。
寒いし、暗いし、そんな街の中を1人でうろうろしていたら、補導されるんじゃないか。
行かないで正解だと思ったとき、ふと思いついたことがあった。
担任の言葉だ。
……決して飲酒・喫煙・不純異性交遊などないように。
こういうことをしなければ、午後10時くらいまでなら補導されないと聞いたことがある。
でも、わざわざああ言ったってことは、ちょっとは疑ってるってことだ。
そこで、また頭の中に引っかかるものがあった。
あの女子たちの言葉だ。
……「あ、八十島君に、もう来なくていいって言っといて」
だから僕はメッセージが送れなかったんだけど、顔も知らなかった女子たちが、何でわざわざこんなことを言ったのか。
AVGの謎解きみたいに考えてみた。
もう来なくていいってことは、来ることになってたってことだ。それを期待していた女子たちがチラシを持って行ったのは、八十島の言う通り、パーティーの邪魔をする気だったからだろう。
ということはもう、邪魔は済んだということだ。逆に言うと、八十島のほうが邪魔になったのだ。
いったい、何の邪魔だろうか?
そこで、またメッセージが入った。
〔山藤君は来るんだよね〕
綾見からだ。もちろん、行くつもりなんかない。
そう返事しようとして、ふと思った。
……山藤君「は」?
他に誰か、来るとか来ないとか言っているんだろうか。もしかすると、もう八十島に連絡したのかもしれない。
そこを間違えると、ややこしいことになりそうだ。綾見の仕返しがひどくなるかもしれない。
そこで、また八十島からのメッセージが入った。
〔すぐ、連絡が欲しい〕
何を答えればいいのか分からなかったので、念のために、聞いてみた。
〔綾見さん、何か言ってきた?〕
返事は、かなり切羽詰まっていた。
〔それよりも、時間と場所を教えてくれ〕
つまり、綾見からの誘いはなかったってことだ。「カラオケひまわり」の場所を教えてもよかったんだけど、そこでちょっと考えた。
すくなくとも八十島は、あの場所には邪魔なのだ。そこへ送るのは、八十島と僕にとって、どれほどのリスクを伴うか。
RPGなら、答えはひとつだ。
余計なことは、しない。たいてい、そういうところにはトラップが仕掛けてある。
でも、これはRPGじゃない。
時間と場所を教えるか、教えないか。
また行き止まりに入り込んでしまった僕は、考えるのをやめてしまった。
その時だった。
アプリの画面から、ものすごい声が聞こえた。思わず眺めてみると、つい一昨日までのことなのに懐かしい姿がそこにあった。
見覚えのある、狩人の服。
僕のPC《プレイヤー・キャラクター》、シャント・コウだ。僕に似ているけど、もう、僕じゃない。
その近くにリューナがいないか探してみたけど、いなかった。画面が人でいっぱいで、シャント・コウもその中に隠れて見えなくなる。
でも、じっと見ているうちに、今度は石の壁の前に、馬に乗ったリズァークが見えてきた。
武器を持った村の人たちが、前よりも大きくなった壁の穴からリズァークを追い返している。
その先頭に、刃の光る武器が見えた。
グェイブだった……ということは、そこにいるのはテヒブさんだ。わーっという歓声が上がって、みんながそこに集まってくる。
革鎧を着た若い男が、真っ先に抱き着いた。
……え? テヒブさん、そういう趣味が?
頭の中が一瞬だけ真っ白になったけど、その頭にかぶった鉄兜がすぽっと落ちたとき、あっと思った。
金色の、長い髪が眩しい。
リューナだ。
リューナが、武器を取って戦っている!
軽武装の戦士、リューナ。今まで、見たこともない姿だった。めちゃくちゃ格好いい。
「あ……」
僕が思わず声を漏らしたのは、でも、それが理由じゃなかった。
テヒブさんとリューナの間に、何か違うものがあったのだ。今まであったものを超えた、何かが。
それが何なのかは、考えたくもなかった。考えちゃいけなかった。
僕はもう、この世界の人間なんだし、テヒブさんとリューナの間柄を考えたら、当然のことだ。
でも、頭の中に浮かんだことが離れない。僕はまだ、リューナのことが好きだった。テヒブさんに取られたのも、本当は悔しかった。
だってあのままいったら、今ごろリューナとラブイチャしてるのは……いや、そういう18禁のエロゲみたいな妄想じゃなくて、振られたままでいるのがイヤだったのだ。
何とかしなくちゃ。このままで、いたくない。
ヤケクソでクリスマスパーティーに行っちゃおうかとも思ったけど、でも、カラオケで男女入り乱れて騒ぐところに混じっている自分を想像すると、なんか変だった。
そう思うと、ブレーキをかけるみたいに、メガネの担任の長い顔が頭に浮かんでくる。
……よくない相談に見えたが、決して飲酒・喫煙・不純異性交遊などのないように。
「あ……」
そこで漏れた声は、さっきのとは意味が違う。
18禁のエロゲみたいな妄想が、担任の言葉と結びつく。考えちゃいけないけど、何でいきなり八十島が邪魔になったのかは説明がつく。
僕は八十島にメッセージを送った。
〔12月24日、午後6時30分。カラオケひまわり〕
異世界転生アプリを閉じると、今度はスマホの緊急連絡先を開く。
クラス担任から指定された、専用のメール先だ。
やることを済ませたところで、明日は何をするかも決まっていた。
正直、最初にバス停で聞かれた後はまだ迷っていたのだ。
まず、綾見は、僕が来れば行くと言っていた。
でも、八十島は、綾見を行かせたくないと言っていた。
そして、最後に会った女子たちは、来なくてもいいと八十島に伝えろと言っていた。
結局、分からなくなったのは、こういうことだ。
……僕は、行けばいいのか?
……行かなくていいのか?
……行かないほうがいいのか?
どう考えても決められない自分の頭の悪さがとことんイヤになったけど、行くか行かないか、八十島にメッセージだけは送っておこうと思った。
綾見の顔やスタイルに騙されてるだけなんだろうけど、告白の返事を待ってるのに知らん顔をすることはできなかった。八十島の立場が、自分のことのような気がしたからだ。
でも、メッセージを送るには異世界転生アプリを起動しなくちゃいけない。でも、それをやると、またリューナの姿を見なくちゃいけない。
たぶん、テヒブさんとうまくやっているはずだ。もしかすると、もう……。
それから先を想像すると、どうしても起動が後回しになってしまったのだった。まるで、SLGで選択肢のどっちを取るかで固まっちゃってるときみたいに。
そこで、僕は思わずつぶやいた。
「……SLG?」
行き詰まったSLGの解き方が分かったときみたいに、僕の頭の中で閃くものがあった。
いや、これはもう、SLGの謎解きだ。僕はさっき分からなくなったことを、SLGの選択肢だと考えることにした。
……僕は、
1、行けばいい。
2、行かなくていい。
3、行かないほうがいい。
行けば、あの何をするか分からない綾見に逆らわずに済む。でも、もしかすると八十島が告白の返事を聞けなくなるかもしれない。
行かなくても、僕としては八十島に綾見とつきあうチャンスを作ってやれるわけだ。ただし、あの異世界転生アプリを仕掛けた綾見が、どんなひどいことをしてくるか分からない。
この場合、メリットを追求すると罠にはまるというのがSLGで僕が学んだことだ。行くのと行かないのでは、どっちのリスクが高いかを考えなくちゃいけない。
行けば、八十島が綾見を諦めなければならない。行かなければ、僕が綾見に仕返しされるかもしれない。
で、「ならない」ほうと「かもしれない」なら……。
僕は、行かないことにした。
リューナと会えなくなってこんなに悲しいのに、八十島を同じ気持ちにさせることはどうしてもできなかった。
僕はアプリを起動した。「パーティーに行かない」というメッセージを入れるために。
そこで飛び込んできたのは、その八十島のメッセージだった。
〔時間と場所、分かってたらすぐ教えてくれ〕
女子が返してきたチラシが目に入った。
12月24日、午後6時30分、カラオケひまわり。
一応、地図は載っている。写真に撮ってメッセージに添付して送ればいい。
街中からも、その端っこを走る国道からも外れたところにある。こんなところに行くのに、冬の午後6時30分は時間として遅すぎる。
寒いし、暗いし、そんな街の中を1人でうろうろしていたら、補導されるんじゃないか。
行かないで正解だと思ったとき、ふと思いついたことがあった。
担任の言葉だ。
……決して飲酒・喫煙・不純異性交遊などないように。
こういうことをしなければ、午後10時くらいまでなら補導されないと聞いたことがある。
でも、わざわざああ言ったってことは、ちょっとは疑ってるってことだ。
そこで、また頭の中に引っかかるものがあった。
あの女子たちの言葉だ。
……「あ、八十島君に、もう来なくていいって言っといて」
だから僕はメッセージが送れなかったんだけど、顔も知らなかった女子たちが、何でわざわざこんなことを言ったのか。
AVGの謎解きみたいに考えてみた。
もう来なくていいってことは、来ることになってたってことだ。それを期待していた女子たちがチラシを持って行ったのは、八十島の言う通り、パーティーの邪魔をする気だったからだろう。
ということはもう、邪魔は済んだということだ。逆に言うと、八十島のほうが邪魔になったのだ。
いったい、何の邪魔だろうか?
そこで、またメッセージが入った。
〔山藤君は来るんだよね〕
綾見からだ。もちろん、行くつもりなんかない。
そう返事しようとして、ふと思った。
……山藤君「は」?
他に誰か、来るとか来ないとか言っているんだろうか。もしかすると、もう八十島に連絡したのかもしれない。
そこを間違えると、ややこしいことになりそうだ。綾見の仕返しがひどくなるかもしれない。
そこで、また八十島からのメッセージが入った。
〔すぐ、連絡が欲しい〕
何を答えればいいのか分からなかったので、念のために、聞いてみた。
〔綾見さん、何か言ってきた?〕
返事は、かなり切羽詰まっていた。
〔それよりも、時間と場所を教えてくれ〕
つまり、綾見からの誘いはなかったってことだ。「カラオケひまわり」の場所を教えてもよかったんだけど、そこでちょっと考えた。
すくなくとも八十島は、あの場所には邪魔なのだ。そこへ送るのは、八十島と僕にとって、どれほどのリスクを伴うか。
RPGなら、答えはひとつだ。
余計なことは、しない。たいてい、そういうところにはトラップが仕掛けてある。
でも、これはRPGじゃない。
時間と場所を教えるか、教えないか。
また行き止まりに入り込んでしまった僕は、考えるのをやめてしまった。
その時だった。
アプリの画面から、ものすごい声が聞こえた。思わず眺めてみると、つい一昨日までのことなのに懐かしい姿がそこにあった。
見覚えのある、狩人の服。
僕のPC《プレイヤー・キャラクター》、シャント・コウだ。僕に似ているけど、もう、僕じゃない。
その近くにリューナがいないか探してみたけど、いなかった。画面が人でいっぱいで、シャント・コウもその中に隠れて見えなくなる。
でも、じっと見ているうちに、今度は石の壁の前に、馬に乗ったリズァークが見えてきた。
武器を持った村の人たちが、前よりも大きくなった壁の穴からリズァークを追い返している。
その先頭に、刃の光る武器が見えた。
グェイブだった……ということは、そこにいるのはテヒブさんだ。わーっという歓声が上がって、みんながそこに集まってくる。
革鎧を着た若い男が、真っ先に抱き着いた。
……え? テヒブさん、そういう趣味が?
頭の中が一瞬だけ真っ白になったけど、その頭にかぶった鉄兜がすぽっと落ちたとき、あっと思った。
金色の、長い髪が眩しい。
リューナだ。
リューナが、武器を取って戦っている!
軽武装の戦士、リューナ。今まで、見たこともない姿だった。めちゃくちゃ格好いい。
「あ……」
僕が思わず声を漏らしたのは、でも、それが理由じゃなかった。
テヒブさんとリューナの間に、何か違うものがあったのだ。今まであったものを超えた、何かが。
それが何なのかは、考えたくもなかった。考えちゃいけなかった。
僕はもう、この世界の人間なんだし、テヒブさんとリューナの間柄を考えたら、当然のことだ。
でも、頭の中に浮かんだことが離れない。僕はまだ、リューナのことが好きだった。テヒブさんに取られたのも、本当は悔しかった。
だってあのままいったら、今ごろリューナとラブイチャしてるのは……いや、そういう18禁のエロゲみたいな妄想じゃなくて、振られたままでいるのがイヤだったのだ。
何とかしなくちゃ。このままで、いたくない。
ヤケクソでクリスマスパーティーに行っちゃおうかとも思ったけど、でも、カラオケで男女入り乱れて騒ぐところに混じっている自分を想像すると、なんか変だった。
そう思うと、ブレーキをかけるみたいに、メガネの担任の長い顔が頭に浮かんでくる。
……よくない相談に見えたが、決して飲酒・喫煙・不純異性交遊などのないように。
「あ……」
そこで漏れた声は、さっきのとは意味が違う。
18禁のエロゲみたいな妄想が、担任の言葉と結びつく。考えちゃいけないけど、何でいきなり八十島が邪魔になったのかは説明がつく。
僕は八十島にメッセージを送った。
〔12月24日、午後6時30分。カラオケひまわり〕
異世界転生アプリを閉じると、今度はスマホの緊急連絡先を開く。
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