19 / 34
幼馴染が突然、衝撃の告白をします
しおりを挟む
咲耶の住んでいたところは、確かに、俺の……というか母さんの実家から、ずいぶんと遠いところにあった覚えがある。
子どもの足で通っていたからというだけではない。大人たちも、あまり行き来はしていないようだった。
遊びに行こうとすると、母さんの実家の爺さんや婆さんは露骨に嫌そうな顔をしたものだ。
確かに、あまりいい雰囲気の場所ではなかった気がする。
川向こうにある山沿いの細長い土地で、朝に昇った日がなかなか差さない、湿っぽいところだった。
俺がいちばんよく覚えているのは、縁日のない神社の薪能だ。
咲耶にしつこく誘われて、仕方なく行こうとしたら、爺さんと婆さんに止められた。
それでも咲耶と見た記憶があるのは、なぜだろうか。
「……何ていったっけ、あの薪能」
間がもたなくて、とりあえず聞いてみる。
咲耶はすぐに答えを返してきた。
「紅葉狩《もみじがり》……紅葉を愛でる宴に現れた美女が鬼の正体を現したのを、神の剣で退治する話。ボクたちの間にも、そんな刀の伝説が、同じ名前で伝わってるから」
学校を辞める話を別方向にそらそうとして、俺は尋ねた。
「それはやっぱり……みんな退魔師だから?」
もし当たっていたら、俺の田舎はたいへんなところだ。
だが、咲耶は頷いた。
「あの神社を建てたボクたちの先祖が、祈りと誓いを込めて奉納を始めたらしいよ。そのときが来たら、紅葉狩のご加護がありますようにって」
「どんな?」
さらに話を別方向へ持って行こうとしたが、そこには、かえって重い展開が待っていた。
「子々孫々に至るまで、娘を鬼には捧げさせない。いかに疎まれ、蔑まれようと」
娘を化物に捧げるというのは、昔話によくある。
だが、俺には納得できないことがあった。
「何で、咲耶の先祖が?」
その経緯は、忌まわしい習慣への怒りと、それを阻んできた家系に連なる者の誇りをもって、静かに語られた。
あの辺りには昔からよく鬼が出て、老若男女を問わずにあちこちで襲っていた。
そこで村人は、何年かに一度ずつ、若い娘を鬼に差しだしてきた。
鬼がそれで満足すれば、村の人たちは食い殺されずに済む。
さらに、場所を決めて鬼を招いておけば、不意に出くわすこともない。
だが、咲耶たちの先祖はそれを拒んで、山の麓へと川を渡ったのだった。
そこで建てたのが薪能の奉納される神社であるが、ここには目的があった。
村から逃げてきた娘をかくまうための、仮の隠れ家だったのだ。
だから、咲耶の先祖たちは、退魔の技を磨き、鬼とも、村の人たちとも戦うことになった。
疎まれ、蔑まれてきたのには、こういうわけがあったのだった。
「そして、事情は違うけど、そんな退魔師は日本中にいる。鬼だって、日本中に散らばっているんだ。ボクたちの先祖は、退魔の技を授かる代わりに、鬼の出るところへは誰かを差し向ける契約を結んだ」
長い長い話が終わって、床に足を投げ出した咲耶は、ひと息ついた。
「本当は、しゃべっちゃいけないんだけどね。克衛にだけは、知っておいてほしくて……」
そろそろ、部屋の中が薄暗くなってきた。
だが、咲耶は明かりをつけようとしない。
いつ、ここを出るつもりだったのだろうか。
明日の朝早くか……いや、今だ。
俺が手紙に気付く前に、ここを片づけてしまうつもりだったのだろう。
間一髪、間に合ったわけだ。
だが、いまひとつ、こんなに急いで田舎へ帰る理由が分からない。
「何で、今?」
聞いても、咲耶は答えようとはしなかった。
少しずつ西日が強くなってくる窓の外を眺めながら、見当外れのことを言う。
「いままで、ありがとう。いい夢、見せてくれて」
俺はその目の前へと、膝でにじり寄る。
目を伏せる咲耶の顔を、横から覗きこむ。
「全然、分かんないよ。お前が何言ってんだか」
それでも、目は合わせられない。
さらに、咲耶はわけのわからないことを言った。
「もう、いいんだ。羅羽ちゃんが克衛を守るから」
いや、鬼たちに狙われていたのは、羅羽のほうだ。
咲耶が言うほど、俺は鬼たちには目をつけられてはいない。
だから、本当に言いたいことは他にある。
それがどんなものなのかは、俺にも察しがついていた。
だが、それをこっちから口に出すわけにもいかなかった。
「もう少し、時間が欲しい。今、そんな気持ちにはなれないんだ」
自分でも不器用だと思うが、そんな言葉で咲耶が止められるはずはなかった。
夏の夕暮れの光を窓から浴びながら、はっきりと告げる。
「もう、決めたことだから」
再び、ドアに向かって歩き出す。
俺は咲耶を追いかけた。
追いつくまでには、ほんの数歩で充分だった。
「戻ってどうする気なんだよ」
すぐ後ろから声をかける。
だが、咲耶はドアに手をかけていた。
「どうもしない。だって」
そこで、羅羽の言葉は止まった。
今なら、止められる。
後ろから抱き留めればいい。
それが、どうしてもできなかった。
「言えないくらいなら、ここにいろよ」
自分でも呆れるくらいムチャクチャな理屈だったが、こんなことを言うのが精一杯だった。
いかにけしからん発育をしていようと、ただの幼馴染だと思えば何でもないはずだった。
だが、今の俺にはもう、咲耶はひとりの女の子だったのだ。。
もっとも、変な意味で意識したのではない。
確かに、羅羽がやってきたその日にいきなり、風呂場で裸のままキスされたりもした。
だが、そういうことから来ているのでは決してない。
身体の中から湧きあがる、もっと根本的な感情が、俺の手を止めていた。
咲耶はというと、ドアに手をかけたまま、微かな声でつぶやく。
「ボクはもう、ここにいる意味がないんだ」
その言葉には、さすがに俺も苛立った。
「らしくないぞ、お前」
咲耶にしては、あまりにも弱気すぎる。
だが、寂しげな声は、それまで胸のうちに秘められていたことを切々と語り続けた。
「ボクはね、こんなところまで本当は出てきちゃいけなかったんだ」
自分で自分を縛るようなことばかり言う。
俺の怒りも、そろそろ限界に来ていた。
「誰が決めたんだよ、そんなこと」
咲耶は、今までに聞いたことのないような力無い声で答えた。
「克衛に、何か特別な力があると思ってる人たちさ……そんなものがあるのかどうか、ボクには分からないけど」
それが何だか、俺には思い当たることがあった。
咲耶を止めようとしているというのに、つい尋ねてしまう。
「じゃあ、あれは」
そこで初めて、咲耶は振り返った。
「あれって?」
こんなことで咲耶を止めることができるなら。
それが、俺は夜の神社で咲耶が気を失っている間にあったことを全て話した。
咲耶は部屋のドアにもたれかかり、ひと通りのことを聞いてから答えた。
「鬼の力を持って生まれてくるはずが、鬼を遠ざける力の持ち主になってしまったんだ」
「じゃあ、母さんは……」
これで、ひとつの謎が解けた。
俺の心のどこかに刺さっていた、トゲのようなものが溶けていく。
咲耶は、俺の言葉を継いだ。
「人のまま、克衛を産んだ。その克衛を守るのが、ボクたちの役割なんだ」
話は結局、もとのところへ戻っていく。
「ボクは克衛を守るという条件で、今の学校に入ったんだ。退魔師の契約を守るために。それなのに、克衛、別の学校に行っちゃって」
「悪い、俺の学力じゃ、咲耶と同じ格好は、ちょっと」
おどけてみせたが、咲耶は真剣な目をして答えた。
「学校が違うくらいなら、何があろうといつでも飛んでいく。そのストラップ投げればね」
視線の先にあるのは、紙飛行機の形をした、あれだ。投げれば、咲耶が現れる。
でも、と咲耶は付け加えた。
「克衛を守れないんじゃ、田舎で暮らすか、退魔師をやめるか、そのどちらかしかない」
「じゃあ、俺も行く」
咲耶ひとりだけを、故郷の退魔師たちのもとに送りたくはなかった。
だが、当の咲耶は、冷たく答える。
「戻りたければ、戻るといいさ。そのとき、ボクはもう、いない……もう退魔師は、辞めるから」
唐突なひと言だった。
だが、俺は食い下がる。
「そんなに簡単に、辞められるもんなのか?」
すると咲耶は、いきなり俺の首っ玉にしがみついた。
その唇が、俺の唇をふさぐ。
金縛りに遭って倒れた俺を見下ろして、咲耶は哀しげに言った。
「できるさ……自分から、鬼に身を捧げれば」
ドアノブに手をかけると、背中を震わせる。
「ボクには両親がいない。契約に従って、遠くに出た鬼と戦って、負けて死んだんだ。それでも、もう、ボクは戦えない」
子どもの足で通っていたからというだけではない。大人たちも、あまり行き来はしていないようだった。
遊びに行こうとすると、母さんの実家の爺さんや婆さんは露骨に嫌そうな顔をしたものだ。
確かに、あまりいい雰囲気の場所ではなかった気がする。
川向こうにある山沿いの細長い土地で、朝に昇った日がなかなか差さない、湿っぽいところだった。
俺がいちばんよく覚えているのは、縁日のない神社の薪能だ。
咲耶にしつこく誘われて、仕方なく行こうとしたら、爺さんと婆さんに止められた。
それでも咲耶と見た記憶があるのは、なぜだろうか。
「……何ていったっけ、あの薪能」
間がもたなくて、とりあえず聞いてみる。
咲耶はすぐに答えを返してきた。
「紅葉狩《もみじがり》……紅葉を愛でる宴に現れた美女が鬼の正体を現したのを、神の剣で退治する話。ボクたちの間にも、そんな刀の伝説が、同じ名前で伝わってるから」
学校を辞める話を別方向にそらそうとして、俺は尋ねた。
「それはやっぱり……みんな退魔師だから?」
もし当たっていたら、俺の田舎はたいへんなところだ。
だが、咲耶は頷いた。
「あの神社を建てたボクたちの先祖が、祈りと誓いを込めて奉納を始めたらしいよ。そのときが来たら、紅葉狩のご加護がありますようにって」
「どんな?」
さらに話を別方向へ持って行こうとしたが、そこには、かえって重い展開が待っていた。
「子々孫々に至るまで、娘を鬼には捧げさせない。いかに疎まれ、蔑まれようと」
娘を化物に捧げるというのは、昔話によくある。
だが、俺には納得できないことがあった。
「何で、咲耶の先祖が?」
その経緯は、忌まわしい習慣への怒りと、それを阻んできた家系に連なる者の誇りをもって、静かに語られた。
あの辺りには昔からよく鬼が出て、老若男女を問わずにあちこちで襲っていた。
そこで村人は、何年かに一度ずつ、若い娘を鬼に差しだしてきた。
鬼がそれで満足すれば、村の人たちは食い殺されずに済む。
さらに、場所を決めて鬼を招いておけば、不意に出くわすこともない。
だが、咲耶たちの先祖はそれを拒んで、山の麓へと川を渡ったのだった。
そこで建てたのが薪能の奉納される神社であるが、ここには目的があった。
村から逃げてきた娘をかくまうための、仮の隠れ家だったのだ。
だから、咲耶の先祖たちは、退魔の技を磨き、鬼とも、村の人たちとも戦うことになった。
疎まれ、蔑まれてきたのには、こういうわけがあったのだった。
「そして、事情は違うけど、そんな退魔師は日本中にいる。鬼だって、日本中に散らばっているんだ。ボクたちの先祖は、退魔の技を授かる代わりに、鬼の出るところへは誰かを差し向ける契約を結んだ」
長い長い話が終わって、床に足を投げ出した咲耶は、ひと息ついた。
「本当は、しゃべっちゃいけないんだけどね。克衛にだけは、知っておいてほしくて……」
そろそろ、部屋の中が薄暗くなってきた。
だが、咲耶は明かりをつけようとしない。
いつ、ここを出るつもりだったのだろうか。
明日の朝早くか……いや、今だ。
俺が手紙に気付く前に、ここを片づけてしまうつもりだったのだろう。
間一髪、間に合ったわけだ。
だが、いまひとつ、こんなに急いで田舎へ帰る理由が分からない。
「何で、今?」
聞いても、咲耶は答えようとはしなかった。
少しずつ西日が強くなってくる窓の外を眺めながら、見当外れのことを言う。
「いままで、ありがとう。いい夢、見せてくれて」
俺はその目の前へと、膝でにじり寄る。
目を伏せる咲耶の顔を、横から覗きこむ。
「全然、分かんないよ。お前が何言ってんだか」
それでも、目は合わせられない。
さらに、咲耶はわけのわからないことを言った。
「もう、いいんだ。羅羽ちゃんが克衛を守るから」
いや、鬼たちに狙われていたのは、羅羽のほうだ。
咲耶が言うほど、俺は鬼たちには目をつけられてはいない。
だから、本当に言いたいことは他にある。
それがどんなものなのかは、俺にも察しがついていた。
だが、それをこっちから口に出すわけにもいかなかった。
「もう少し、時間が欲しい。今、そんな気持ちにはなれないんだ」
自分でも不器用だと思うが、そんな言葉で咲耶が止められるはずはなかった。
夏の夕暮れの光を窓から浴びながら、はっきりと告げる。
「もう、決めたことだから」
再び、ドアに向かって歩き出す。
俺は咲耶を追いかけた。
追いつくまでには、ほんの数歩で充分だった。
「戻ってどうする気なんだよ」
すぐ後ろから声をかける。
だが、咲耶はドアに手をかけていた。
「どうもしない。だって」
そこで、羅羽の言葉は止まった。
今なら、止められる。
後ろから抱き留めればいい。
それが、どうしてもできなかった。
「言えないくらいなら、ここにいろよ」
自分でも呆れるくらいムチャクチャな理屈だったが、こんなことを言うのが精一杯だった。
いかにけしからん発育をしていようと、ただの幼馴染だと思えば何でもないはずだった。
だが、今の俺にはもう、咲耶はひとりの女の子だったのだ。。
もっとも、変な意味で意識したのではない。
確かに、羅羽がやってきたその日にいきなり、風呂場で裸のままキスされたりもした。
だが、そういうことから来ているのでは決してない。
身体の中から湧きあがる、もっと根本的な感情が、俺の手を止めていた。
咲耶はというと、ドアに手をかけたまま、微かな声でつぶやく。
「ボクはもう、ここにいる意味がないんだ」
その言葉には、さすがに俺も苛立った。
「らしくないぞ、お前」
咲耶にしては、あまりにも弱気すぎる。
だが、寂しげな声は、それまで胸のうちに秘められていたことを切々と語り続けた。
「ボクはね、こんなところまで本当は出てきちゃいけなかったんだ」
自分で自分を縛るようなことばかり言う。
俺の怒りも、そろそろ限界に来ていた。
「誰が決めたんだよ、そんなこと」
咲耶は、今までに聞いたことのないような力無い声で答えた。
「克衛に、何か特別な力があると思ってる人たちさ……そんなものがあるのかどうか、ボクには分からないけど」
それが何だか、俺には思い当たることがあった。
咲耶を止めようとしているというのに、つい尋ねてしまう。
「じゃあ、あれは」
そこで初めて、咲耶は振り返った。
「あれって?」
こんなことで咲耶を止めることができるなら。
それが、俺は夜の神社で咲耶が気を失っている間にあったことを全て話した。
咲耶は部屋のドアにもたれかかり、ひと通りのことを聞いてから答えた。
「鬼の力を持って生まれてくるはずが、鬼を遠ざける力の持ち主になってしまったんだ」
「じゃあ、母さんは……」
これで、ひとつの謎が解けた。
俺の心のどこかに刺さっていた、トゲのようなものが溶けていく。
咲耶は、俺の言葉を継いだ。
「人のまま、克衛を産んだ。その克衛を守るのが、ボクたちの役割なんだ」
話は結局、もとのところへ戻っていく。
「ボクは克衛を守るという条件で、今の学校に入ったんだ。退魔師の契約を守るために。それなのに、克衛、別の学校に行っちゃって」
「悪い、俺の学力じゃ、咲耶と同じ格好は、ちょっと」
おどけてみせたが、咲耶は真剣な目をして答えた。
「学校が違うくらいなら、何があろうといつでも飛んでいく。そのストラップ投げればね」
視線の先にあるのは、紙飛行機の形をした、あれだ。投げれば、咲耶が現れる。
でも、と咲耶は付け加えた。
「克衛を守れないんじゃ、田舎で暮らすか、退魔師をやめるか、そのどちらかしかない」
「じゃあ、俺も行く」
咲耶ひとりだけを、故郷の退魔師たちのもとに送りたくはなかった。
だが、当の咲耶は、冷たく答える。
「戻りたければ、戻るといいさ。そのとき、ボクはもう、いない……もう退魔師は、辞めるから」
唐突なひと言だった。
だが、俺は食い下がる。
「そんなに簡単に、辞められるもんなのか?」
すると咲耶は、いきなり俺の首っ玉にしがみついた。
その唇が、俺の唇をふさぐ。
金縛りに遭って倒れた俺を見下ろして、咲耶は哀しげに言った。
「できるさ……自分から、鬼に身を捧げれば」
ドアノブに手をかけると、背中を震わせる。
「ボクには両親がいない。契約に従って、遠くに出た鬼と戦って、負けて死んだんだ。それでも、もう、ボクは戦えない」
10
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
オレは視えてるだけですが⁉~訳ありバーテンダーは霊感パティシエを飼い慣らしたい
凍星
キャラ文芸
幽霊が視えてしまうパティシエ、葉室尊。できるだけ周りに迷惑をかけずに静かに生きていきたい……そんな風に思っていたのに⁉ バーテンダーの霊能者、久我蒼真に出逢ったことで、どういう訳か、霊能力のある人達に色々絡まれる日常に突入⁉「オレは視えてるだけだって言ってるのに、なんでこうなるの??」霊感のある主人公と、彼の秘密を暴きたい男の駆け引きと絆を描きます。BL要素あり。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
引きこもりアラフォーはポツンと一軒家でイモつくりをはじめます
ジャン・幸田
キャラ文芸
アラフォー世代で引きこもりの村瀬は住まいを奪われホームレスになるところを救われた! それは山奥のポツンと一軒家で生活するという依頼だった。条件はヘンテコなイモの栽培!
そのイモ自体はなんの変哲もないものだったが、なぜか村瀬の一軒家には物の怪たちが集まるようになった! 一体全体なんなんだ?

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
推理小説家の今日の献立
東 万里央(あずま まりお)
キャラ文芸
永夢(えむ 24)は子どもっぽいことがコンプレックスの、出版社青雲館の小説編集者二年目。ある日大学時代から三年付き合った恋人・悠人に自然消滅を狙った形で振られてしまう。
その後悠人に新たな恋人ができたと知り、傷付いてバーで慣れない酒を飲んでいたのだが、途中質の悪い男にナンパされ絡まれた。危ういところを助けてくれたのは、なんと偶然同じバーで飲んでいた、担当の小説家・湊(みなと 34)。湊は嘔吐し、足取りの覚束ない永夢を連れ帰り、世話してくれた上にベッドに寝かせてくれた。
翌朝、永夢はいい香りで目が覚める。昨夜のことを思い出し、とんでもないことをしたと青ざめるのだが、香りに誘われそろそろとキッチンに向かう。そこでは湊が手作りの豚汁を温め、炊きたてのご飯をよそっていて?
「ちょうどよかった。朝食です。一度誰かに味見してもらいたかったんです」
ある理由から「普通に美味しいご飯」を作って食べたいイケメン小説家と、私生活ポンコツ女性編集者のほのぼのおうちご飯日記&時々恋愛。
.。*゚+.*.。 献立表 ゚+..。*゚+
第一話『豚汁』
第二話『小鮎の天ぷらと二種のかき揚げ』
第三話『みんな大好きなお弁当』
第四話『餡かけチャーハンと焼き餃子』
第五話『コンソメ仕立てのロールキャベツ』
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる