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対決の時
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真昼の決闘のときはやってきた。
宮殿の前にしつらえられた決闘場の周りには、城内の使用人と身分の低い兵士たちを総動員して準備された観客席がある。
城内の使用人はともかく、兵士たちはヨファが駆り出したものである。
ナレイは彼らの英雄であるから、決闘の証人として立ち会わせるのが公平であるというのがその理由だった。
そうしたわけで宮殿の前は、高貴な者から下賤の者に至るまで、人という人に埋め尽くされていた。
バルコニーの上では、例によって、王子たちや王女たちを引き連れた国王が、貴族たちに囲まれている。
その隣には、正装したシャハロが、人形のような笑顔で控えていた。
だが。
ナレイはやってこなかった。
ヨファは大剣を片手に立ち尽くしたまま、頭の上から照りつける太陽に耐えている。
「遅い……!」
苛立ちが、口を着いて漏れ出す。
「自分でこの日、この時と言っておきながら!」
欠伸を噛み殺した国王が、バルコニーの一同を見渡して言った。
「臆して逃げたのであろう。ヨファの勝ちでよいのではないか?」
見やった先にいるシャハロは、目をそらしながら答えた。
「父上の思し召しのままに」
そこで、国王は立ち上がって宣言した。
「決闘者ナレイバウス遅参につき、同じく決闘者ヨフアハンを勝者として……」
だが、そこで立ち上がった者がある。
「認めません!」
シャハロだった。
バルコニーの手すりに駆け寄って叫ぶ。
「ナレイ! どうして! どうして来たの! もう、戦うしかないのよ!」
肩ほどの高さの長い杖をついて、ナレイは決闘場に現れた。
バルコニーの前にひざまずく。
「お待たせいたしました。真昼と申しましても、いささか幅がございます。どうぞ王様、決闘をお認め下さい」
ヨファは苦々しげに吐き捨てた。
「何があったか知りませんが、あなたが決めた時間に遅れてくるとは、非礼にもほどがあります。認められません」
だが、バルコニーの上から見下ろすシャハロは、冷ややかに言った。
「不遜にもほどがありますわ、ヨフアハン。それを決めるのは、あなたじゃなくってよ」
見やる先にいた国王は、ゆっくりと頷いて答えた。
「姫の望むままに」
シャハロは、毅然として宣言した。
「ヘイリオルデの娘シャハローミは、ジュダイヤ国王の娘として、ヨフアハンとナレイバウスの決闘を改めて許します。勝負は、どちらかが負けを認めるか、命を落とすまで続けられます。願わくば、力及ばぬ者は敗北を速やかに認め、勝った者は、敗れたる者に寛容たらんことを。勝った者は、私を伴侶として得るのですから」
ヨファはようやく、いつもの涼しげな顔で言った。
「では、勝ってみせましょう……我が剣で」
その上で、準備していた小剣を投げてよこす。
だが、ナレイはそれを辞退した。
「私の力では、これを振り回すのが精一杯です」
手にした杖を掲げると、決闘場の周りでは、どっと笑いが起こった。
それは何かを削り出したものらしい、いかにも急ごしらえの木の棒だった。
国王が決闘の開始を告げると、再び笑い声が沸き起こった。
ナレイの構えが臆病さを剥き出しにした、たいへん滑稽なものだったからだ。
ヨファから顔を背け、身体をのけぞらせ、腕をいっぱいに伸ばして杖をかざす。
それを見て、ヨファは大剣で斬り込んできた。
だが、その切っ先はわずかな差で、杖にさえ届かなかった。
今度はナレイが、身体を大きく揺すった勢いで杖を振り上げる。
ヨファが軽やかに退くと、その分だけ、ナレイは足を踏み出す。
もっとも、そこから杖が打ち込まれることはない。
もう疲れたとでもいうように、ナレイはそれを地面に突いてもたれかかった。
ヨファは再び斬り込んだが、慌ててのけぞったナレイは右手から左手へと杖を持ち替える。
左右に触れた杖の勢いに押されて、ヨファは再び後へ退く。
ナレイは杖を振り上げると、また足を踏み出した。
そんな不毛な応酬が何度続いたことだろうか。
「見切りました……そういうことですか!」
ヨファの大剣が、ナレイの頭上に襲いかかった。
再び紙一重でかわされるかと見えた刃は、ナレイが両手で構えた杖を両断する。
ヨファは荒い息をつきながら、悠然と笑ってみせた。
「小細工をしてくれますね……すっかり騙されましたよ。あなたの強さは、すべて見せかけだと分かっていたのに」
「な……何のことだか」
ナレイはしらばっくれる。
だが、ハッタリを見抜いたヨファは、怖じることなく剣を振るった。
斬られた杖の半分が、苦し紛れに突き出される。
もちろん、ナレイの身を守る役には立たなかった。
見る間に、どこかへ弾き飛ばされてしまう。
ヨファは、余裕たっぷりに告げた。
「降参なさい……でないと、本当に死んでしまいますよ」
棒立ちになったナレイの喉元に、大剣の切っ先がつきつけられる。
シャハロが、バルコニーの手すりから身を乗り出すようにして叫んだ。
「もう戦わなくていい、ナレイ! 死なないで!」
「さあ、姫君も、あのように仰せです。敢えて拒むこともありますまい」
ヨファの美しい顔が歪む。
杖の切れ端を手に、ナレイは膝をついた。
何か、ぼそりとつぶやく。
ヨファは大剣をつきつけたまま、嘲笑と共に尋ねた。
「聞こえませんねえ……もっと、はっきり」
ナレイの唇から、再び微かな声が漏れた。
苛立ちと共に、ヨファが咆えた。
「認めなさい! 姫の仰せの通り! 力及ばぬなら、負けを!」
そこで、ナレイは沈黙した。
ヨファの大剣が振り上げられる。
「では、この決闘は終わりません……負けを認めないあなたが死ぬまで」
バルコニーから、シャハロが再び叫んだ。
「やめなさい! ヨフアハン! 勝負はついています!」
ヨファは振り向いて、きっぱりと告げた。
「姫様! ヘイリオルデ王の血を引いていらっしゃるなら、仰せになったことを翻してはなりません!」
そのひと言を最後に、大剣が振り下ろされる。
ハマの叱咤が飛んだのは、その時だった。
「死にたくなかったら戦え!」
宮殿の前にしつらえられた決闘場の周りには、城内の使用人と身分の低い兵士たちを総動員して準備された観客席がある。
城内の使用人はともかく、兵士たちはヨファが駆り出したものである。
ナレイは彼らの英雄であるから、決闘の証人として立ち会わせるのが公平であるというのがその理由だった。
そうしたわけで宮殿の前は、高貴な者から下賤の者に至るまで、人という人に埋め尽くされていた。
バルコニーの上では、例によって、王子たちや王女たちを引き連れた国王が、貴族たちに囲まれている。
その隣には、正装したシャハロが、人形のような笑顔で控えていた。
だが。
ナレイはやってこなかった。
ヨファは大剣を片手に立ち尽くしたまま、頭の上から照りつける太陽に耐えている。
「遅い……!」
苛立ちが、口を着いて漏れ出す。
「自分でこの日、この時と言っておきながら!」
欠伸を噛み殺した国王が、バルコニーの一同を見渡して言った。
「臆して逃げたのであろう。ヨファの勝ちでよいのではないか?」
見やった先にいるシャハロは、目をそらしながら答えた。
「父上の思し召しのままに」
そこで、国王は立ち上がって宣言した。
「決闘者ナレイバウス遅参につき、同じく決闘者ヨフアハンを勝者として……」
だが、そこで立ち上がった者がある。
「認めません!」
シャハロだった。
バルコニーの手すりに駆け寄って叫ぶ。
「ナレイ! どうして! どうして来たの! もう、戦うしかないのよ!」
肩ほどの高さの長い杖をついて、ナレイは決闘場に現れた。
バルコニーの前にひざまずく。
「お待たせいたしました。真昼と申しましても、いささか幅がございます。どうぞ王様、決闘をお認め下さい」
ヨファは苦々しげに吐き捨てた。
「何があったか知りませんが、あなたが決めた時間に遅れてくるとは、非礼にもほどがあります。認められません」
だが、バルコニーの上から見下ろすシャハロは、冷ややかに言った。
「不遜にもほどがありますわ、ヨフアハン。それを決めるのは、あなたじゃなくってよ」
見やる先にいた国王は、ゆっくりと頷いて答えた。
「姫の望むままに」
シャハロは、毅然として宣言した。
「ヘイリオルデの娘シャハローミは、ジュダイヤ国王の娘として、ヨフアハンとナレイバウスの決闘を改めて許します。勝負は、どちらかが負けを認めるか、命を落とすまで続けられます。願わくば、力及ばぬ者は敗北を速やかに認め、勝った者は、敗れたる者に寛容たらんことを。勝った者は、私を伴侶として得るのですから」
ヨファはようやく、いつもの涼しげな顔で言った。
「では、勝ってみせましょう……我が剣で」
その上で、準備していた小剣を投げてよこす。
だが、ナレイはそれを辞退した。
「私の力では、これを振り回すのが精一杯です」
手にした杖を掲げると、決闘場の周りでは、どっと笑いが起こった。
それは何かを削り出したものらしい、いかにも急ごしらえの木の棒だった。
国王が決闘の開始を告げると、再び笑い声が沸き起こった。
ナレイの構えが臆病さを剥き出しにした、たいへん滑稽なものだったからだ。
ヨファから顔を背け、身体をのけぞらせ、腕をいっぱいに伸ばして杖をかざす。
それを見て、ヨファは大剣で斬り込んできた。
だが、その切っ先はわずかな差で、杖にさえ届かなかった。
今度はナレイが、身体を大きく揺すった勢いで杖を振り上げる。
ヨファが軽やかに退くと、その分だけ、ナレイは足を踏み出す。
もっとも、そこから杖が打ち込まれることはない。
もう疲れたとでもいうように、ナレイはそれを地面に突いてもたれかかった。
ヨファは再び斬り込んだが、慌ててのけぞったナレイは右手から左手へと杖を持ち替える。
左右に触れた杖の勢いに押されて、ヨファは再び後へ退く。
ナレイは杖を振り上げると、また足を踏み出した。
そんな不毛な応酬が何度続いたことだろうか。
「見切りました……そういうことですか!」
ヨファの大剣が、ナレイの頭上に襲いかかった。
再び紙一重でかわされるかと見えた刃は、ナレイが両手で構えた杖を両断する。
ヨファは荒い息をつきながら、悠然と笑ってみせた。
「小細工をしてくれますね……すっかり騙されましたよ。あなたの強さは、すべて見せかけだと分かっていたのに」
「な……何のことだか」
ナレイはしらばっくれる。
だが、ハッタリを見抜いたヨファは、怖じることなく剣を振るった。
斬られた杖の半分が、苦し紛れに突き出される。
もちろん、ナレイの身を守る役には立たなかった。
見る間に、どこかへ弾き飛ばされてしまう。
ヨファは、余裕たっぷりに告げた。
「降参なさい……でないと、本当に死んでしまいますよ」
棒立ちになったナレイの喉元に、大剣の切っ先がつきつけられる。
シャハロが、バルコニーの手すりから身を乗り出すようにして叫んだ。
「もう戦わなくていい、ナレイ! 死なないで!」
「さあ、姫君も、あのように仰せです。敢えて拒むこともありますまい」
ヨファの美しい顔が歪む。
杖の切れ端を手に、ナレイは膝をついた。
何か、ぼそりとつぶやく。
ヨファは大剣をつきつけたまま、嘲笑と共に尋ねた。
「聞こえませんねえ……もっと、はっきり」
ナレイの唇から、再び微かな声が漏れた。
苛立ちと共に、ヨファが咆えた。
「認めなさい! 姫の仰せの通り! 力及ばぬなら、負けを!」
そこで、ナレイは沈黙した。
ヨファの大剣が振り上げられる。
「では、この決闘は終わりません……負けを認めないあなたが死ぬまで」
バルコニーから、シャハロが再び叫んだ。
「やめなさい! ヨフアハン! 勝負はついています!」
ヨファは振り向いて、きっぱりと告げた。
「姫様! ヘイリオルデ王の血を引いていらっしゃるなら、仰せになったことを翻してはなりません!」
そのひと言を最後に、大剣が振り下ろされる。
ハマの叱咤が飛んだのは、その時だった。
「死にたくなかったら戦え!」
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