上 下
4 / 10

宛てがい嫁たちとの朝食

しおりを挟む
 お風呂から上がった僕とユウキお姉ちゃんは朝食のため食堂に向かった。さっきまで僕のおちんちんを弄び、悪戯していたお姉ちゃんが今は、奴隷メイドとして僕の三歩後ろからついて来る。

 僕とふたりきりのときや、気心の知れた相手だけのときは姉弟として過ごすが、公の場では主人と奴隷になる。

 ちなみにお姉ちゃんの服装は、いわゆるビキニメイドだ。上半身はブラジャーと変わらない布面積しかない水着一枚、下半身も水着の上から太ももがほとんど露出してる超ミニスカートを履いてるだけ。しかも奴隷メイドの服装規定には『ご主人さまを目で愉しませるため、マン筋と尻の割れ目が常に浮き出るよう食い込ませる』とある。

 おかげで歩くたびにGカップの爆乳が目の前でぷるぷる揺れる。おまんこの形がくっきり浮き出るパンツは、後ろから見るとお尻の大半が飛び出していた。

 そんな格好で給仕されたら目のやり場に困るんだけど、奴隷メイドの正装だから仕方ない。この世界では僕の感覚のほうが異常なのだ。

「おはようさんどす、ハルカはん」

「遅かったじゃない。またどうせお風呂でシテきたんでしょ」

 食堂に入ると先に来て待っていたふたりの美女が僕に挨拶してくれる。ふたりとも十八歳とは思えないくらい色気がある、とても綺麗な人たちだ。

 和服美人な大和撫子風のお嬢様は宍戸知絵ししどちえ。中央政府から僕の正室として送られてきたあてがい嫁だ。和服を綺麗に着こなすためさらしで胸を潰しているが脱ぐとEカップの持ち主。おっとりした話し方と清楚な見た目とは裏腹に性欲旺盛な肉食系女子である。今日も既に発情モードに入っているのか頬が上気して、瞳は潤んでいた。

 もうひとりはイリーナ・マカロワ・楠。母親が海外の人らしく、背中まで伸ばしたプラチナブロンドの髪は地毛。澄んだ青空のような碧眼で見つめられるとドキドキしてしまう。彼女も中央から僕の正室候補に選ばれた女の人だ。

 イーラ(イリーナの愛称で僕だけが呼ぶことを許されている)は地元の名士の家に生まれたお嬢様らしく勝ち気で、男の僕にも自分の意見をバンバン言ってくる。そんなことが許されるのは僕が彼女より六歳も年下の小学生で、異世界から来たためまだこの世界のルールに慣れていないからだ。

 他の男性に僕相手と同じ口の聞き方をしたら奴隷に降格させられてしまうだろう。でも僕はイーラのそんなところも好きだった。彼女の言葉はキツいけど正しいと感じることが多い。この世界の女の人はユウキお姉ちゃんも含め隙あらば僕を甘やかそうとしてくるので、イーラのように言うべきことは言ってくれる相手は貴重だ。

「ごめんねチエ、イーラ。ちょっと寝坊しちゃった」

 僕は嘘をついた。家庭円満のためこれくらいの嘘なら許されるよね。

「ウチは気にしてへんよ。旦那様に合わせるのが妻の務めやさかい」

「私も別に怒ってるわけじゃないわ。それより朝ごはんを食べましょう」

 三人で食卓を囲む。ここまで僕についてきた姉さんは、僕たちが食べ終わるまで部屋の隅で待機だ。奴隷が主人と同じ卓を囲むなんて許されないということらしい。

「そういえば旦那様、今日はこの後どうされるんですか?」

 食事を終えて食後のお茶を飲んでいると、チエさんが聞いてきた。

「えっと……」

「今日は領地で功績があった者たちに褒美を下賜していただく日です」

 僕が予定を思い出せないでいると執事のペトラ・ケーニッヒさんが助け舟を出してくれた。彼女は中央政府から派遣されてきた女の人で、家のことも領地経営もサポートしてくれる。金髪を結い上げ、フレームの縁が細い眼鏡をかけたTHE秘書という見た目の女性だ。

 年齢は二十代半ばに見えるが分からない。この世界では若返りや老化抑制の技術が発達した。人は自分が好きな年齢で見た目を止め歳を取らない。だから世界からは老人という概念が消えた。

 見た目は歳を取らなくなっても、中身はそうはいかない。不老であっても不死ではない。医療の発達で人類全体の寿命は伸びたが、それでも二百歳まで生きられる人は貴族の中でも長命な人物だけなのだとか。

 ちなみに視力矯正手術も完成しているため眼鏡などする必要ないのだが、ペトラさん曰く「こちらのほうが有能な執事っぽいから」掛けているらしい。意外と形から入るタイプのようだ。

「あっ、そうだった! ありがとう、ペトラさん」

 すっかり忘れていたので慌ててお礼を言うと、ペトラさんの白い肌に赤みが差す。

「いえ……その……私は当然のことをしただけです……それで旦那様、今日の功績者に与えられる褒美ですが、いかがいたしましょうか?」

「いつもどおりでいいかな?」

「問題はないかと」

 僕とペトラさんは互いに頷き合って会話を終わらせた。

 それから僕はチエさん、イーラと朝食を済ませた。妻と楽しい時間を過ごすのも夫の務めだ。特に最近は忙しくてなかなか時間が取れないから夫婦の時間を大切にしたい。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...