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21.あなたに捧げる
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俺の部屋に忍び込んだ黒尽くめの男は、その後、捕縛されて王宮の地下牢に投獄された。
俺を含め、エルガー王国使節団一行に対する警備体制が見直され、いま現在、王宮内を歩くだけで、護衛の騎士が三人以上ついてくるような状態だ。さすがにこの状況で再度の襲撃はないだろうと思われたが、俺はどうにも気分が晴れず、部屋に籠っていた。
はからずもあの暗殺者によって、俺の立ち位置の危うさを思い知らされたような気がしたのだ。
俺はいま婚約者として、ラーディンと悪くない関係を築いている。本当のところ、ラーディンが俺をどう思っているのかいまいちわからないが、少なくとも、裏切り者呼ばわりされて殺されかかった二回の人生とは、明らかに違った関係を築けていると思う。
だが、それならもう安心かと言われれば、それは絶対に違う。
そもそも、パルダン王国側は、未来に起こるエルガー王国の裏切りを知らないのだ。
実際にエルガー王国の裏切りが明らかになった時、ラーディンはどう動くのか。
婚約者なんだから殺さないだろう、とは思っても、確信が持てない。
俺が襲われたあの時、ラーディンは暗殺者に明確な殺意を向けていた。暗殺者の背景さえわかっていれば、ラーディンはためらいなく暗殺者の気道を塞ぎ、そのまま殺してしまっていただろう。
その容赦のなさに、俺は過去のラーディンを思い出したのだ。
最近、ラーディンから向けられる甘い眼差しや優しい気遣いに、つい忘れていたが、ラーディンは躊躇なく人を殺せる男だ。そうでなければこの短期間に、パルダン王国をここまで大きくはできなかっただろう。
だが俺は、たとえ暗殺者であっても、ラーディンのように相手に殺意を向けることができない。
暗殺者が罪を問われ、結果として処刑されるなら、それを助けるつもりはない。しかし、自らの手で誰かを殺そうとは思えない。甘いと言われればそれまでだが、俺は、人を殺すのが恐ろしいのだ。
スラムにいた頃、俺は、あっけなく人が死んでゆくのをイヤというほど見てきた。
スラムの住人は、荒んだ生活に自暴自棄になっている者が多い。ささいないざこざで殺し合い、死体はそこらの路地に捨てられる。それを誰も気にも留めずに、ありふれた日常として、死体の脇を通り過ぎてゆくのだ。
俺は、それが怖かった。人の死に慣れたくなかった。人を殺すことも、殺されることも、どちらもごめんだと思ったのだ。
だが、ラーディンは違う。ラーディンは、人を殺すことに対して迷いがない。
エルガー王国の背信行為を知ったら、ラーディンはどうするのだろう。俺は、ラーディンの行動を予測できない。
「あああ、もう、どうするよ……」
俺は長椅子の上に寝そべり、天井を見上げた。エルガー王国とは違い、この王宮の天井は、金箔をはられた寄木細工が精緻な模様を描いている。
天井一つとっても、エルガー王国とは何もかもが違う。異国の地で、エアハルト様の庇護もない。自分自身の才覚で、何とかしなければならないのだ。
長椅子でうだうだしていると、使用人からラーディンの来室を告げられ、俺は慌てて立ち上がった。
「アンスフェルム、具合はどうだ」
なぜかラーディンは花束を持っていた。
ふわふわと小さな黄色い花が集まった、可愛らしい花束だ。差し出されたので思わず受け取ってしまったが、これはいったい何だ。
「……エルガー王国では、見舞いに花を贈ると聞いた」
「え、俺どこも怪我してないですけど」
防御魔術で暗殺者の攻撃はすべて防いだし、その後はラーディンが暗殺者の喉を絞めて気絶させてたしな。
「だが最近、部屋にこもって出てこないだろう」
それは公的な会食もなく、同盟締結のための打合せもあらかた済んでいるからだ。気が塞いで部屋に閉じこもっていることは確かだが、しかし、
「……それでわざわざ花を?」
俺は驚いてラーディンを見上げた。
なにその気遣い。まるで恋人……、いやいやいや。
「それから、これも」
後ろに控える使用人から、ずっしりと重い布張りの箱を渡された。
イヤな予感を覚えたが、ラーディンの手前、開けないという選択肢はない。……こわごわと開けたが、俺はすぐその蓋を閉じた。
「いや、これ、殿下……」
なんか魔石がうじゃうじゃ詰まってるんですけど。
え、なんで魔石? ちらっと見ただけだけど、大きさといい色といい、それ一つで庶民の家一軒建てられるくらいの代物じゃないですか、これ。
なんでいきなりそんな高価なもん寄越すわけ? こえーよ!
「パルダン王国では、見舞いに魔石を贈るのだが……、気に入らないか?」
「えっ、えー? あ、そう、……でしたっけ? あれ?」
俺は必死で、パルダン王国の風習を思い出そうとした。
エルガー王国とは違い、たしかにパルダン王国では、見舞いに花などは贈らない。
花は水がなければ枯れてしまう。パルダン王国では水は貴重品だから、花束はあまりメジャーな贈り物ではないのだ。
それよりも、日持ちのする塩漬けの肉などが喜ばれる。他には……、そうだ、魔石を使ったアクセサリーや魔除けなどを贈ることもあったな、たしかに。
でも、それはもっと小さい魔石で、こんな高価そうな巨大魔石ではなかったと思うが……。
「あの、あー、ありがたいのですが、こんなにたくさんはいただけませんので。一つだけで十分です」
「ではこれを」
ラーディンは、箱の中からまばゆくきらめく首飾りを取り出した。
さっと首にかけられ、見ると、大きな金色の魔石が連なって、目に痛いほどの輝きを放っていた。そのずっしりとした重さに顔が引き攣る。
こ、これ総額でおいくら……、いや、知りたくない。
「あの、殿下……」
「ラジーだ」
ラーディンは俺の手をとると、指先にちゅっと口づけた。
「殿下ではなく、どうかラジーと呼んでくれ」
「え、いや……」
ラーディンは、俺の手に何度もくり返し口づけながら、かき口説いた。
「あの時、おまえの悲鳴を聞いたあの瞬間、はっきりとわかった。……私は、おまえを失えば生きてゆけぬ。おまえは私のただ一人の伴侶、唯一の存在だ」
「でん……、ラジー」
呼び方を変えると、ラーディンは蕩けるように微笑んで俺を見つめた。
俺を見つめるその瞳に、体が金縛りにでもあったように動かなかった。
頭が痺れるようにぼうっとして、俺はただラーディンを見つめ返した。
どうしてこんな、痛いほど胸がどきどきするんだろう。
ラーディンのことを恐ろしいと思っているはずなのに、俺を見つめる金色の瞳から、目が離せない。
「アンスフェルム。私の大切な、ただ一人の伴侶。おまえに私の心臓を捧げる」
言うやいなや、ラーディンは腰に佩いていた剣をスラリと引き抜いた。
胸元をくつろげ、バキバキに割れた腹筋を露わにすると、ラーディンは少しの迷いもなく、心臓のあたりに軽く剣を滑らせた。
「ええ!?」
「わが血、わが心臓に懸けて誓う。……私の命も魂も、何もかもすべて、おまえのものだ」
俺の足元にひざまずいたラーディンに、血のしたたる剣を渡され、俺は呆然とした。
これはパルダン王国の伝統的な誓約で、『心臓の誓い』と呼ばれるものだ。
この誓いを捧げるということは、相手に生殺与奪の権を差し出すに等しい。何よりも重い誓いだ。
そんな誓いを、俺に捧げてくれるなんて。
「ラーディン、……ラジー」
俺は震える手を伸ばし、ラーディンの頬に触れた。
「誓いを受けてくれるか?」
ラーディンの真摯な眼差しに、俺は黙って何度も頷いた。
これほど強く、ラーディンに想われているなんて、思いもしなかった。
からかわれてるんじゃないかって、どこかでラーディンの気持ちを疑っていたけど、そんなことはなかった。
ラーディンは、本当に本気で、俺を想ってくれている。俺を、唯一の伴侶として、大切に想ってくれているんだ。
それなら、信じてもいいかもしれない。
ラーディンに話しても、大丈夫かもしれない。
「……ラジー。話したいことがあるんですが、聞いてもらえますか?」
俺の言葉に、ラーディンはすぐに頷いた。
「もちろん。何でも言ってくれ」
ためらっている場合じゃない。
ラーディンが命を懸けて誓ってくれたように、俺も勇気を出して一歩踏み出すべきだ。
俺を含め、エルガー王国使節団一行に対する警備体制が見直され、いま現在、王宮内を歩くだけで、護衛の騎士が三人以上ついてくるような状態だ。さすがにこの状況で再度の襲撃はないだろうと思われたが、俺はどうにも気分が晴れず、部屋に籠っていた。
はからずもあの暗殺者によって、俺の立ち位置の危うさを思い知らされたような気がしたのだ。
俺はいま婚約者として、ラーディンと悪くない関係を築いている。本当のところ、ラーディンが俺をどう思っているのかいまいちわからないが、少なくとも、裏切り者呼ばわりされて殺されかかった二回の人生とは、明らかに違った関係を築けていると思う。
だが、それならもう安心かと言われれば、それは絶対に違う。
そもそも、パルダン王国側は、未来に起こるエルガー王国の裏切りを知らないのだ。
実際にエルガー王国の裏切りが明らかになった時、ラーディンはどう動くのか。
婚約者なんだから殺さないだろう、とは思っても、確信が持てない。
俺が襲われたあの時、ラーディンは暗殺者に明確な殺意を向けていた。暗殺者の背景さえわかっていれば、ラーディンはためらいなく暗殺者の気道を塞ぎ、そのまま殺してしまっていただろう。
その容赦のなさに、俺は過去のラーディンを思い出したのだ。
最近、ラーディンから向けられる甘い眼差しや優しい気遣いに、つい忘れていたが、ラーディンは躊躇なく人を殺せる男だ。そうでなければこの短期間に、パルダン王国をここまで大きくはできなかっただろう。
だが俺は、たとえ暗殺者であっても、ラーディンのように相手に殺意を向けることができない。
暗殺者が罪を問われ、結果として処刑されるなら、それを助けるつもりはない。しかし、自らの手で誰かを殺そうとは思えない。甘いと言われればそれまでだが、俺は、人を殺すのが恐ろしいのだ。
スラムにいた頃、俺は、あっけなく人が死んでゆくのをイヤというほど見てきた。
スラムの住人は、荒んだ生活に自暴自棄になっている者が多い。ささいないざこざで殺し合い、死体はそこらの路地に捨てられる。それを誰も気にも留めずに、ありふれた日常として、死体の脇を通り過ぎてゆくのだ。
俺は、それが怖かった。人の死に慣れたくなかった。人を殺すことも、殺されることも、どちらもごめんだと思ったのだ。
だが、ラーディンは違う。ラーディンは、人を殺すことに対して迷いがない。
エルガー王国の背信行為を知ったら、ラーディンはどうするのだろう。俺は、ラーディンの行動を予測できない。
「あああ、もう、どうするよ……」
俺は長椅子の上に寝そべり、天井を見上げた。エルガー王国とは違い、この王宮の天井は、金箔をはられた寄木細工が精緻な模様を描いている。
天井一つとっても、エルガー王国とは何もかもが違う。異国の地で、エアハルト様の庇護もない。自分自身の才覚で、何とかしなければならないのだ。
長椅子でうだうだしていると、使用人からラーディンの来室を告げられ、俺は慌てて立ち上がった。
「アンスフェルム、具合はどうだ」
なぜかラーディンは花束を持っていた。
ふわふわと小さな黄色い花が集まった、可愛らしい花束だ。差し出されたので思わず受け取ってしまったが、これはいったい何だ。
「……エルガー王国では、見舞いに花を贈ると聞いた」
「え、俺どこも怪我してないですけど」
防御魔術で暗殺者の攻撃はすべて防いだし、その後はラーディンが暗殺者の喉を絞めて気絶させてたしな。
「だが最近、部屋にこもって出てこないだろう」
それは公的な会食もなく、同盟締結のための打合せもあらかた済んでいるからだ。気が塞いで部屋に閉じこもっていることは確かだが、しかし、
「……それでわざわざ花を?」
俺は驚いてラーディンを見上げた。
なにその気遣い。まるで恋人……、いやいやいや。
「それから、これも」
後ろに控える使用人から、ずっしりと重い布張りの箱を渡された。
イヤな予感を覚えたが、ラーディンの手前、開けないという選択肢はない。……こわごわと開けたが、俺はすぐその蓋を閉じた。
「いや、これ、殿下……」
なんか魔石がうじゃうじゃ詰まってるんですけど。
え、なんで魔石? ちらっと見ただけだけど、大きさといい色といい、それ一つで庶民の家一軒建てられるくらいの代物じゃないですか、これ。
なんでいきなりそんな高価なもん寄越すわけ? こえーよ!
「パルダン王国では、見舞いに魔石を贈るのだが……、気に入らないか?」
「えっ、えー? あ、そう、……でしたっけ? あれ?」
俺は必死で、パルダン王国の風習を思い出そうとした。
エルガー王国とは違い、たしかにパルダン王国では、見舞いに花などは贈らない。
花は水がなければ枯れてしまう。パルダン王国では水は貴重品だから、花束はあまりメジャーな贈り物ではないのだ。
それよりも、日持ちのする塩漬けの肉などが喜ばれる。他には……、そうだ、魔石を使ったアクセサリーや魔除けなどを贈ることもあったな、たしかに。
でも、それはもっと小さい魔石で、こんな高価そうな巨大魔石ではなかったと思うが……。
「あの、あー、ありがたいのですが、こんなにたくさんはいただけませんので。一つだけで十分です」
「ではこれを」
ラーディンは、箱の中からまばゆくきらめく首飾りを取り出した。
さっと首にかけられ、見ると、大きな金色の魔石が連なって、目に痛いほどの輝きを放っていた。そのずっしりとした重さに顔が引き攣る。
こ、これ総額でおいくら……、いや、知りたくない。
「あの、殿下……」
「ラジーだ」
ラーディンは俺の手をとると、指先にちゅっと口づけた。
「殿下ではなく、どうかラジーと呼んでくれ」
「え、いや……」
ラーディンは、俺の手に何度もくり返し口づけながら、かき口説いた。
「あの時、おまえの悲鳴を聞いたあの瞬間、はっきりとわかった。……私は、おまえを失えば生きてゆけぬ。おまえは私のただ一人の伴侶、唯一の存在だ」
「でん……、ラジー」
呼び方を変えると、ラーディンは蕩けるように微笑んで俺を見つめた。
俺を見つめるその瞳に、体が金縛りにでもあったように動かなかった。
頭が痺れるようにぼうっとして、俺はただラーディンを見つめ返した。
どうしてこんな、痛いほど胸がどきどきするんだろう。
ラーディンのことを恐ろしいと思っているはずなのに、俺を見つめる金色の瞳から、目が離せない。
「アンスフェルム。私の大切な、ただ一人の伴侶。おまえに私の心臓を捧げる」
言うやいなや、ラーディンは腰に佩いていた剣をスラリと引き抜いた。
胸元をくつろげ、バキバキに割れた腹筋を露わにすると、ラーディンは少しの迷いもなく、心臓のあたりに軽く剣を滑らせた。
「ええ!?」
「わが血、わが心臓に懸けて誓う。……私の命も魂も、何もかもすべて、おまえのものだ」
俺の足元にひざまずいたラーディンに、血のしたたる剣を渡され、俺は呆然とした。
これはパルダン王国の伝統的な誓約で、『心臓の誓い』と呼ばれるものだ。
この誓いを捧げるということは、相手に生殺与奪の権を差し出すに等しい。何よりも重い誓いだ。
そんな誓いを、俺に捧げてくれるなんて。
「ラーディン、……ラジー」
俺は震える手を伸ばし、ラーディンの頬に触れた。
「誓いを受けてくれるか?」
ラーディンの真摯な眼差しに、俺は黙って何度も頷いた。
これほど強く、ラーディンに想われているなんて、思いもしなかった。
からかわれてるんじゃないかって、どこかでラーディンの気持ちを疑っていたけど、そんなことはなかった。
ラーディンは、本当に本気で、俺を想ってくれている。俺を、唯一の伴侶として、大切に想ってくれているんだ。
それなら、信じてもいいかもしれない。
ラーディンに話しても、大丈夫かもしれない。
「……ラジー。話したいことがあるんですが、聞いてもらえますか?」
俺の言葉に、ラーディンはすぐに頷いた。
「もちろん。何でも言ってくれ」
ためらっている場合じゃない。
ラーディンが命を懸けて誓ってくれたように、俺も勇気を出して一歩踏み出すべきだ。
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