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美玖の存在感

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「わかった、今夜君が出勤前でいいかな」
「ダメ、お店の売り上げに貢献してもらうわよ」
「わかった、7時でいいかい」
「はい、ご予約承りました」

7時に武蔵浦和の店に到着すると、はるかが迎えてくれた。
「少しだけお相手させてください、モテモテの孝之さん」客がまだいないせいか、はるかが孝之に密着しても鈴木は素知らぬ顔をしていた
「今度いつデートしてくれます?」美玖との打ち合わせがあるのでアルコールは出されなかった
「鈴木さんが見てるよ」孝之が言うと
「大丈夫、孝之さんは超VIPだからもっとおもてなししなさいって叱られるんです」はるかの方が上手だった。

日曜にお茶に付き合う約束をして、やっと美玖の元に案内された。
「毎度ありがとうございます」営業スマイルから、二人になるとキスを求めた。
「さあ、相談にのるまえに、お相手の女性のこと全て聞かせて」孝之は美桜のプロフィールとこれまでの行動を話した
「へぇ~、愛の挨拶をピアノでか~、相当な恋愛上級者ね、孝之、あにた完全に遊ばれてるわよ」
「えっ?」
「もう、ほんとわきが甘いんだから、都庁の展望台にピアノがあることを知っていて、事前に練習していた、男を落とすための愛の挨拶を奏でたってほうがしっくりくるわよ。もしかしてそこ場にいま老紳士すらさくらに思えてならないわ」美玖の発想は孝之を納得させるものがあった
「ねぇ、彼女のフルネーム教えて、鈴木の情報網で何か引っ掛かっるかも知れないわ」
「鈴木さん、内閣情報室と繋がってたりする?」
「もう呑気なことを…、彼のVIPのデータベースから検索するの。お偉方の家族の名前も網羅してるの」孝之は鈴木美桜の名前を告げた…
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