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深まる美桜の想い
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中野駅の北口でタクシーを降りた。中央のアーケードを中心に路地に店が無数に広がっている。
「わたしの部屋はここから10分くらい歩くんですけど、いつも途中のお店に寄り道しちゃうんで、部屋に着くまでに1時間はかかっちゃいます」美桜の笑顔が生き生きとしていた
「へえ~、家に帰りたくないのは俺と同じってことかな」
「違いますよ~、孝之さんみたいな複雑じゃないです~」美桜が舌を出した
「あっ、あそこのお店日本酒が美味しいんです、こっちはもつ煮、それからこっちは手羽先」路地を美桜は楽しそうに店を紹介して歩いた
「いつも誰と食べ歩くの?」
「ひとりですよ、悪いですか?」美桜が頬を膨らませると、孝之の悪い癖が見え隠れする。
「君、可愛いね」
「あれ~、聞こえませんでしたよ、もう一度」美桜は耳をこれ見よがしに近づけた
「ボーナスの査定下げとくから」
「ああ~、職権乱用だ」美桜が孝之をたたく仕草を見せると
「よお、見せつけてくれんじゃん」3人組のまだ高校生風の男たちが迫って来た。周囲には人がいなくなっていた。
「不倫か~、世間的によくないんじゃん」
「小遣いくれたらだまっててやんよ」三人は徐々に距離を詰めて来た
「ちょっと、あんたたち、大きな声出すよ」美桜が三人をにらんだ
「あら、お姉ちゃん勇ましい。いいよ誰かくるまでにボコボコにしてやんからよ」リーダー格の男が美桜との距離を詰めた時、孝之が腕をつかみ、次の瞬間地面に叩きつけた
「いて~」
「おい、やべー、逃げろ」残りの二人が顔を見合わせた
「おい、待て、こいつも連れてってやれ、受け身も取れてないから、結構腰痛めてるぞ」二人が投げられた男を抱えるように去って行った
「すごい、孝之さん、惚れ直しちゃった」美桜の瞳が輝いて、孝之を見つめていた…
「わたしの部屋はここから10分くらい歩くんですけど、いつも途中のお店に寄り道しちゃうんで、部屋に着くまでに1時間はかかっちゃいます」美桜の笑顔が生き生きとしていた
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「あっ、あそこのお店日本酒が美味しいんです、こっちはもつ煮、それからこっちは手羽先」路地を美桜は楽しそうに店を紹介して歩いた
「いつも誰と食べ歩くの?」
「ひとりですよ、悪いですか?」美桜が頬を膨らませると、孝之の悪い癖が見え隠れする。
「君、可愛いね」
「あれ~、聞こえませんでしたよ、もう一度」美桜は耳をこれ見よがしに近づけた
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「ああ~、職権乱用だ」美桜が孝之をたたく仕草を見せると
「よお、見せつけてくれんじゃん」3人組のまだ高校生風の男たちが迫って来た。周囲には人がいなくなっていた。
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「小遣いくれたらだまっててやんよ」三人は徐々に距離を詰めて来た
「ちょっと、あんたたち、大きな声出すよ」美桜が三人をにらんだ
「あら、お姉ちゃん勇ましい。いいよ誰かくるまでにボコボコにしてやんからよ」リーダー格の男が美桜との距離を詰めた時、孝之が腕をつかみ、次の瞬間地面に叩きつけた
「いて~」
「おい、やべー、逃げろ」残りの二人が顔を見合わせた
「おい、待て、こいつも連れてってやれ、受け身も取れてないから、結構腰痛めてるぞ」二人が投げられた男を抱えるように去って行った
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