私の目の前で繰り広げらる妻と甥の激しい情事、そして私は…

ノン

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覚醒

みつきの想い

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「おかえりなさい」マンションの玄関を入るとみつきが抱き着いて来た
「ただいま」私は頬ずりした。
「もう、パパったらくすぐったいよ~」みつきがはしゃぐ
「ちょっと早くない」
「だって、遅かれ早かれパパになるんだから、慣れておかないとね」みつきはまるで夢見る乙女のようだ
「それから、昨夜寂しかったから、美代子さんに電話したの。初めての出産のときはどうだったって」
「おお、それで」さすがに美代子も妊娠しているかもしれないとは言えるタイミングではなかった。
「やっぱり、つわりとかひどかったみたい。彼女の場合、通勤距離が短いから、なんとかなったみたいだけど、わたしはどうしようかなって考えてたら、名案が浮かんだの、これ、省内で配ってたこれ、近くのビジネスホテルの割引プラン、1か月予約すれば、1日あたり3000円ですむのよ~!」
「へえ、お得かも」
「でしょ、土曜の朝にノン様に車で迎えにきてもらって、日曜の夜に送ってもらえば、新幹線通勤無しですむわ」
「確かに名案だけど、私ひとりでここに住むの?」
「うん、そうなるけど、週末は一緒に過ごせるし、寂しかったら平日でも会いにくれば」
「そうする、頻繁に会いに行くかも」
「もう、可愛いこと言っちゃって」みつきの唇が私の唇に触れた

「それからね、家に電話したの、近々みんなに話したいことがあるって」
「誰に話したの」
「お母さん」
「何となく気づいてるんじゃないかな」
「女の感は鋭いからね」たけると、みつきの父との相互鑑賞の話はまだ伏せていた。
「パパも一緒に行ってね」
「ああ、わかったよ」私はみつきを抱きしめた
「ねえ、ちょっと変わった家族だけど、理解してあげて」
「心配するな、君の家族には変わりないよ」
「うん、きっとうまくいくわ」みつきは過去と決別するかのようにつぶやいた

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