50 / 692
覚醒
みつきの想い
しおりを挟む
「おかえりなさい」マンションの玄関を入るとみつきが抱き着いて来た
「ただいま」私は頬ずりした。
「もう、パパったらくすぐったいよ~」みつきがはしゃぐ
「ちょっと早くない」
「だって、遅かれ早かれパパになるんだから、慣れておかないとね」みつきはまるで夢見る乙女のようだ
「それから、昨夜寂しかったから、美代子さんに電話したの。初めての出産のときはどうだったって」
「おお、それで」さすがに美代子も妊娠しているかもしれないとは言えるタイミングではなかった。
「やっぱり、つわりとかひどかったみたい。彼女の場合、通勤距離が短いから、なんとかなったみたいだけど、わたしはどうしようかなって考えてたら、名案が浮かんだの、これ、省内で配ってたこれ、近くのビジネスホテルの割引プラン、1か月予約すれば、1日あたり3000円ですむのよ~!」
「へえ、お得かも」
「でしょ、土曜の朝にノン様に車で迎えにきてもらって、日曜の夜に送ってもらえば、新幹線通勤無しですむわ」
「確かに名案だけど、私ひとりでここに住むの?」
「うん、そうなるけど、週末は一緒に過ごせるし、寂しかったら平日でも会いにくれば」
「そうする、頻繁に会いに行くかも」
「もう、可愛いこと言っちゃって」みつきの唇が私の唇に触れた
「それからね、家に電話したの、近々みんなに話したいことがあるって」
「誰に話したの」
「お母さん」
「何となく気づいてるんじゃないかな」
「女の感は鋭いからね」たけると、みつきの父との相互鑑賞の話はまだ伏せていた。
「パパも一緒に行ってね」
「ああ、わかったよ」私はみつきを抱きしめた
「ねえ、ちょっと変わった家族だけど、理解してあげて」
「心配するな、君の家族には変わりないよ」
「うん、きっとうまくいくわ」みつきは過去と決別するかのようにつぶやいた
「ただいま」私は頬ずりした。
「もう、パパったらくすぐったいよ~」みつきがはしゃぐ
「ちょっと早くない」
「だって、遅かれ早かれパパになるんだから、慣れておかないとね」みつきはまるで夢見る乙女のようだ
「それから、昨夜寂しかったから、美代子さんに電話したの。初めての出産のときはどうだったって」
「おお、それで」さすがに美代子も妊娠しているかもしれないとは言えるタイミングではなかった。
「やっぱり、つわりとかひどかったみたい。彼女の場合、通勤距離が短いから、なんとかなったみたいだけど、わたしはどうしようかなって考えてたら、名案が浮かんだの、これ、省内で配ってたこれ、近くのビジネスホテルの割引プラン、1か月予約すれば、1日あたり3000円ですむのよ~!」
「へえ、お得かも」
「でしょ、土曜の朝にノン様に車で迎えにきてもらって、日曜の夜に送ってもらえば、新幹線通勤無しですむわ」
「確かに名案だけど、私ひとりでここに住むの?」
「うん、そうなるけど、週末は一緒に過ごせるし、寂しかったら平日でも会いにくれば」
「そうする、頻繁に会いに行くかも」
「もう、可愛いこと言っちゃって」みつきの唇が私の唇に触れた
「それからね、家に電話したの、近々みんなに話したいことがあるって」
「誰に話したの」
「お母さん」
「何となく気づいてるんじゃないかな」
「女の感は鋭いからね」たけると、みつきの父との相互鑑賞の話はまだ伏せていた。
「パパも一緒に行ってね」
「ああ、わかったよ」私はみつきを抱きしめた
「ねえ、ちょっと変わった家族だけど、理解してあげて」
「心配するな、君の家族には変わりないよ」
「うん、きっとうまくいくわ」みつきは過去と決別するかのようにつぶやいた
5
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる