私の目の前で繰り広げらる妻と甥の激しい情事、そして私は…

ノン

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北へ

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激しく燃えたあと、全裸のまま眠りについた私たちは11時にホテルを出た。一路北へ向かう。岩手県に入ってすぐに昼食をとるために、冷麺で有名な焼き肉店に入った。盛岡冷麺で知られるこのチェーン店は関東には出店していない。日本人好みのスープが広く東北で愛されている。みつきは美味しそうに冷麺を頬張り、珠玉の微笑みを私に向けた
「癖になりそうな味」この季節は冷麺のスープにはリンゴが乗っている。夏はスイカになると私がうんちくを披露すると
「夏もまた来ようよ、スイカも合うよね」その微笑みは天真爛漫そのものだった。そんな彼女に充実した時間を過ごせていることに感謝した。

食事を終えると、次の目的地、東北三大桜まつりの北上展勝地に到着した。北上川のほとりに桜の回廊が広がっている。馬車が闊歩したり、花魁道中も繰り広げられる。
「すごい、素敵~」桜の回廊を歩きながら、みつきがはしゃぐ。ふと、たけるからメッセージが届いた。
「今夜、みつきのお父さんに会うけど、みつきには内緒にしておいてね」
「了解、今北上展勝地についたよ。今も桜の回廊は見事だ」
「そうだね、後で画像送ってよ、こっちも送れたら送るね」
「誰から?」みつきが聞いた
「たけるから、いま北上展勝地に着いたって連絡した」
「あそこで写真撮ろ」みつきは私の手を引いてひときわ見事な桜の木の下へいざなった。

たけるが何故、みつきの父親と会うのかはわからないが、彼の行動には全て意味のあることをすでに理解していた。5月の陽射しが心地よく降り注ぎ、桜の美しさが心を穏やかにさせてくれているせいか、あまり気にしないことにした。今は、美しく、そして子供のようにはしゃぐ、みつきを受け止めるのに集中したかった。


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