私の目の前で繰り広げらる妻と甥の激しい情事、そして私は…

ノン

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桜を愛でる旅

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翌朝、みなみとゆうなと別れた。彼女たちは、
「いいお土産できたね」そう言って楽しそうにビデオカメラをかざした。たけるに報告するのであろう。彼女たちがそれで癒しを得られるのなら私も本望だと思っていた。

ふたりと別れ、私とみつきは仙台に向かった。途中の山間の町の道の駅にたどり着くと、ソメイヨシノが咲き乱れていた。

ダム湖の周辺に公園と道の駅があり、公園には桜並木がそよ風に揺れていた。
「すごい、こいのぼりがあんなにたくさん」ダム湖に続く川にかかるこいのぼりを見て、みつきがはしゃぐ
「東北ではこいのぼりと桜の季節が一緒だからね」私が高校時代まで過ごした東北の地、関東の風習にすっかり慣れてしまった現在では珍しくもある
「ねえ、ノン様桜がすごく綺麗」いくえにも並んだ桜並木の中でみつきがはしゃぐ。
「ねえ、写真撮ろう」みつきが私の腕をとる。
「おお、すごいベッピンさんだね」地元の老夫婦から声がかかる
「こんにちは」みつきは明るくこたえる。みつきの気品ある美しさが柔らかな日差しの中で際立っていた。
「ここがいいかな」桜の花の下でポーズをとるみつき、私はその表情を動画で撮影した。
「ターンしてみて」
「こう」私の注文に応え、微笑みながらターンをきめるみつきは妖精のようだ。夜のサキュパスのような彼女とは対照的だ。私はそんな彼女の動画をいつか、たけるに見せてあげたいと思っていた。
ふたりで何枚か一緒に撮影し、車にもどる途中、別の老夫婦が声をかけてきた
「仲がいいね、うらやましい」
「ありがとうございます」みつきは楽しそうに応え、私に腕を絡ませた。



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