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バツ3ライフ

思い出の遊園地

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「すっごい車~」黒縁メガネの男から贈られた、国産の最高級グレードのワゴン車で俺は、かすみちゃんとの待ち合わせ場所に集合した。かすみちゃんは1泊分の荷物を家に取りに帰ったのだ。

「それじゃ、一時間くらいで着くからね」
「どこかな、わくわく」
「俺はあまりデートした経験無いから、一度行ったことあるところ」
「元カノと行ったところね」
「まあ、そうなるかな」
「ノンくんて正直ね。そこが好き」かすみちゃんは俺の手を握った
「高速にのるから両手で運転するね」俺は両手でハンドルを握った
「音楽聴きたいな」
「いいよ、リクエストは」
「わたし、昭和歌謡にはまってるの、そうね、デートの一曲目にずっと聴きたいなって思ってた曲、中森○菜のスローモ○ション」曲がスタートすると
「嬉しい、わたし、初デートかも」
「デートしたこと無いの?もてそうだけど」
「大学に入って青春を謳歌するぞって思ったらコ○ナになって、バイト入れなくて、結局大学中退して風俗しかなくて…」
「大変だったね」
「ノンくんは結婚とか、彼女とかは?」
「ん~、先週離婚してばつ3になったよ」
「ばつ3?おとなしい感じなのに」
「2年前までは素人童貞だったんだ」車は宇都○の遊園地に向かって高速を順調に走っていた。
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