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bad end ソニア
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バッドエンドです。後味悪いので大丈夫な方のみどうぞ>_<
短いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
もう!なんなの、ありえないわ!私が最果ての修道院行き?トレニアが行けばいいじゃない。
私は美しいのよ!
それを活かして何が悪いの?
私は選ばれた人間なの。
貢がれるのは当たり前だし、格好いい男が私に傅くのは当たり前なの。
なのにっ!侍女達は私に生成りのワンピースを着せ、私は真っ黒の馬車に押し込まれ連れて行かれた。馬車から逃げ出せないように外から鍵がされていたわ。もちろん車内は侍女も居ない。
食事や休憩以外は車内が開けられる事はなかった。どうやら御者はあと少しで目的地に着くと言っていたわ。
この先、獣の多く住む森を抜けるため静かにしてろって。冗談じゃないわ。誰が御者の命令なんて聞くもんですか。
ードンドンッー
「早く私をここから出しなさい!!命令よ!!!」
私は壁を叩きながらそう叫んでいると、馬車は急停止する。
「危ないじゃない!!何やってるのよ!」
怒る私とは裏腹に御者は焦っているかのようにガチャリと扉の鍵を開ける。
「おい!出ろ!」
私は御者に引っ張り出された。
「危ないじゃない!!」
私は大声で怒鳴るが御者は私を思い切り突き飛ばした。そして馬を馬車から離すと馬に乗っている。
「この道を走れば修道院に着く、じゃあな!上手く逃げ切れよ」
そう言って元来た道を御者は走って行ってしまった。
「もう!なんなのよ」
そう言った時に気がつく。振り返るとそこには大きな獣が涎を垂らしてこちらを見ている。
さっきまでの勢いは消え失せ、御者が言っていた道を走り始める。後ろから付いてくる足音と唸り声。
… あぁ、助けて。
こんな所で死にたくない。
必死に走った。視界に飛び込んできた修道院。
早く、あと少し。
そう思った時、背中に痛みを感じた。
「いやぁ!離して!!」
私の声は虚しくも修道院に届く事は無かった…。
【バッドエンド完】
短いです。
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もう!なんなの、ありえないわ!私が最果ての修道院行き?トレニアが行けばいいじゃない。
私は美しいのよ!
それを活かして何が悪いの?
私は選ばれた人間なの。
貢がれるのは当たり前だし、格好いい男が私に傅くのは当たり前なの。
なのにっ!侍女達は私に生成りのワンピースを着せ、私は真っ黒の馬車に押し込まれ連れて行かれた。馬車から逃げ出せないように外から鍵がされていたわ。もちろん車内は侍女も居ない。
食事や休憩以外は車内が開けられる事はなかった。どうやら御者はあと少しで目的地に着くと言っていたわ。
この先、獣の多く住む森を抜けるため静かにしてろって。冗談じゃないわ。誰が御者の命令なんて聞くもんですか。
ードンドンッー
「早く私をここから出しなさい!!命令よ!!!」
私は壁を叩きながらそう叫んでいると、馬車は急停止する。
「危ないじゃない!!何やってるのよ!」
怒る私とは裏腹に御者は焦っているかのようにガチャリと扉の鍵を開ける。
「おい!出ろ!」
私は御者に引っ張り出された。
「危ないじゃない!!」
私は大声で怒鳴るが御者は私を思い切り突き飛ばした。そして馬を馬車から離すと馬に乗っている。
「この道を走れば修道院に着く、じゃあな!上手く逃げ切れよ」
そう言って元来た道を御者は走って行ってしまった。
「もう!なんなのよ」
そう言った時に気がつく。振り返るとそこには大きな獣が涎を垂らしてこちらを見ている。
さっきまでの勢いは消え失せ、御者が言っていた道を走り始める。後ろから付いてくる足音と唸り声。
… あぁ、助けて。
こんな所で死にたくない。
必死に走った。視界に飛び込んできた修道院。
早く、あと少し。
そう思った時、背中に痛みを感じた。
「いやぁ!離して!!」
私の声は虚しくも修道院に届く事は無かった…。
【バッドエンド完】
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