47 / 52
ー if story ー ナザル薬師2
しおりを挟む
仕事に追われているうちにとうとう舞踏会の日が来た。
「ローサ、変じゃ無いかしら?」
「お嬢様、今までにないほど光り輝き女神のようです」
当日は朝から公爵家のメイドさん達がワラワラとやってきて私の準備に取り掛かってくれたの。悪魔の再来だわ!瀕死の私を他所にローサはお茶を飲んで見学していたわ。
ぐぬぬ。解せぬ。
悪魔達は(公爵家のメイドさん達)やり切ったという顔をしている。
「お嬢様、ナザル様がお見えになりました!」
玄関を出るとそこには王子様然としたナザル様の姿。私の瞳の色や髪の色を取り入れている。これはお互い好き好きアピールなの?ちょっとそれはそれで気恥ずかしいわ。だって婚約者でも無いもの。ローサは『外堀をガンガン埋められていますね』なんて言っているわ。
「ナザル様、お待たせ致しました」
「トレニア、美しい。女神のようだ。是非、僕の、僕だけの女神になって下さい」
私は顔を真っ赤にしたまま頷くのが精一杯だった。
「ハイドラ公爵子息様、トレニアお嬢様が困っております。早くエスコートで舞踏会に行って下さいませ」
「あぁ!そうだね。あまりの美しさについ、プロポーズしてしまった。さぁ、僕の女神。舞踏会へ行こう」
私達は歩いて会場へ到着するとナザル様のお父様とお母様、お兄様とその奥様が待っていた。
「お初にお目に掛かります。トレニアと申します。本日は舞踏会へ参加させていただき有難う御座います」
私はしっかりと礼をする。
「ナザルから話を聞いているわ。ガーランド侯爵の娘さんね。これからも宜しくね」
ナザル様のお母様はニコニコしながら話しかけてくれた。
「さぁ、陛下へ挨拶に向かうよ」
ナザル様のお父様が声をかけた。ナザル様に似て素敵なお父様だわ。
会場に入るとそこは煌びやかな衣装を着た紳士、淑女が沢山いたわ。初めての王宮舞踏会。きっとこれが最初で最後だわ。しっかりと目に焼き付けないと。
「トレニア、キョロキョロしていて可愛いね。だけど、ほらもう挨拶だからね」
ナザル様は耳元で囁く。私は今、顔が真っ赤になっているに違いないわ。顔が熱いもの。ナザル様のお父様が代表して挨拶を行う。
「そこの令嬢はガーランド侯爵の娘だな。息子の妃にと思っていたのだが、一足遅かったのか。ワシは諦めておらんのだ。ハイドラ家と婚約しないならすぐにでも王宮へ連絡を欲しい」
私はなんとも言えず、曖昧に笑みを浮かべて礼をした。公爵様はハハハと笑い、陛下に断りを入れている。挨拶後、公爵様達はそのまま挨拶回りがあるので別れる事になった。
ナザル様のお母様は別れ際にこっそり『ナザルと3曲続けて踊って頂戴』と囁いていったわ。
こ、公爵夫人公認なの!?
私のドキドキは他所に
「さぁ、挨拶も済んだ。トレニア、ダンスを踊っていただけますか?」
ナザル様は手を差し出す。私は手を取り、2人でホールの中央に向かい礼をしてダンスを始める。
「トレニア、さっき母はなんて言っていたんだい?」
ニコニコしながらナザル様が聞いてきた。
「えっと、ナザル様と3曲踊って頂戴と言われました」
「ったく。母上は余計な事を」
そう言いつつもナザル様はどこか照れている様子。
「トレニア、このまま僕と3曲踊ってくれるかい?」
「えっと、婚約をすっ飛ばして夫婦となるのですか?」
「それもそうだ。トレニア、2曲終わったらバルコニーへ行こう。話がある」
いつになく真剣な表情のナザル様。
「わかりました」
私はそう返事を返す。それにしてもナザル様のダンスは素敵だわ。夢見心地になってしまう。
「ナザル様とのダンスは素敵で2曲なんてあっという間ですね」
「嬉しいよ。さぁ、トレニア行こう」
ホール脇ではナザル様とのダンスを待っていたご令嬢達が集まっていたけれど、ナザル様は『ごめん。君達に興味は無いから』と、にこやかに私の腰を抱きし、バルコニーへと向かった。
ようやく出たバルコニーはホールの賑やかさを遠くに聞きながら月明かりに照らされて落ち着いた空間になっている。
それにしてもさっきはご令嬢の中には猛者もいてナザル様の腕に絡みつこうとしている人もいたわ。これじゃ女の人嫌いになるわよね。
「ナザル様、相変わらずモテモテですね。私と2曲踊っているのに気にしていませんもの」
「そのうち薬でも盛られそうだよね。まぁ、薬師の僕には効かないけどね」
ナザル様はふふっと微笑みながら私に向き直り片膝をついた。
「… … … トレニア、僕は、君の事が好きだ。結婚して下さい」
震える声でナザル様が差し出した一つの指輪。涙が出てしまう。
「ナザル様、私、平民ですが良いのですか?」
「僕は公爵家の4男だし、結婚したら籍を出るから僕の持っている爵位の子爵になってしまう。トレニアが平民だからと言って僕は気にしない。むしろ、僕は爵位が落ちてしまう。でも爵位の事で諦めたくない。トレニアを妻に迎えたい。それでも良いと思えるならこの指輪を受け取って欲しい」
私はそっと指輪を受け取り、薬指に着けた。
「ナザル様、好きです。一生側に置いて下さい」
「ああ。もちろんだよ。絶対離さない」
【完】
最後までお読み頂き有難う御座いました。( ^∀^)
ーこっそり小話ー
健康のために剣の道を極めそうなナザル薬師。理由、絶対ズレてるわ。と書いていて考えがよぎる。
if編を書いている途中、トレニアは熊に襲われてナザルが助ける話になったのですが、描写もグロになるし、恋愛モードが吹っ飛ぶという大惨事が起こり何度も書き直しする羽目になりました。(いつもの事ですが)毎回脱線するので完成までに時間が掛かってしまいました。m(_ _)m
「ローサ、変じゃ無いかしら?」
「お嬢様、今までにないほど光り輝き女神のようです」
当日は朝から公爵家のメイドさん達がワラワラとやってきて私の準備に取り掛かってくれたの。悪魔の再来だわ!瀕死の私を他所にローサはお茶を飲んで見学していたわ。
ぐぬぬ。解せぬ。
悪魔達は(公爵家のメイドさん達)やり切ったという顔をしている。
「お嬢様、ナザル様がお見えになりました!」
玄関を出るとそこには王子様然としたナザル様の姿。私の瞳の色や髪の色を取り入れている。これはお互い好き好きアピールなの?ちょっとそれはそれで気恥ずかしいわ。だって婚約者でも無いもの。ローサは『外堀をガンガン埋められていますね』なんて言っているわ。
「ナザル様、お待たせ致しました」
「トレニア、美しい。女神のようだ。是非、僕の、僕だけの女神になって下さい」
私は顔を真っ赤にしたまま頷くのが精一杯だった。
「ハイドラ公爵子息様、トレニアお嬢様が困っております。早くエスコートで舞踏会に行って下さいませ」
「あぁ!そうだね。あまりの美しさについ、プロポーズしてしまった。さぁ、僕の女神。舞踏会へ行こう」
私達は歩いて会場へ到着するとナザル様のお父様とお母様、お兄様とその奥様が待っていた。
「お初にお目に掛かります。トレニアと申します。本日は舞踏会へ参加させていただき有難う御座います」
私はしっかりと礼をする。
「ナザルから話を聞いているわ。ガーランド侯爵の娘さんね。これからも宜しくね」
ナザル様のお母様はニコニコしながら話しかけてくれた。
「さぁ、陛下へ挨拶に向かうよ」
ナザル様のお父様が声をかけた。ナザル様に似て素敵なお父様だわ。
会場に入るとそこは煌びやかな衣装を着た紳士、淑女が沢山いたわ。初めての王宮舞踏会。きっとこれが最初で最後だわ。しっかりと目に焼き付けないと。
「トレニア、キョロキョロしていて可愛いね。だけど、ほらもう挨拶だからね」
ナザル様は耳元で囁く。私は今、顔が真っ赤になっているに違いないわ。顔が熱いもの。ナザル様のお父様が代表して挨拶を行う。
「そこの令嬢はガーランド侯爵の娘だな。息子の妃にと思っていたのだが、一足遅かったのか。ワシは諦めておらんのだ。ハイドラ家と婚約しないならすぐにでも王宮へ連絡を欲しい」
私はなんとも言えず、曖昧に笑みを浮かべて礼をした。公爵様はハハハと笑い、陛下に断りを入れている。挨拶後、公爵様達はそのまま挨拶回りがあるので別れる事になった。
ナザル様のお母様は別れ際にこっそり『ナザルと3曲続けて踊って頂戴』と囁いていったわ。
こ、公爵夫人公認なの!?
私のドキドキは他所に
「さぁ、挨拶も済んだ。トレニア、ダンスを踊っていただけますか?」
ナザル様は手を差し出す。私は手を取り、2人でホールの中央に向かい礼をしてダンスを始める。
「トレニア、さっき母はなんて言っていたんだい?」
ニコニコしながらナザル様が聞いてきた。
「えっと、ナザル様と3曲踊って頂戴と言われました」
「ったく。母上は余計な事を」
そう言いつつもナザル様はどこか照れている様子。
「トレニア、このまま僕と3曲踊ってくれるかい?」
「えっと、婚約をすっ飛ばして夫婦となるのですか?」
「それもそうだ。トレニア、2曲終わったらバルコニーへ行こう。話がある」
いつになく真剣な表情のナザル様。
「わかりました」
私はそう返事を返す。それにしてもナザル様のダンスは素敵だわ。夢見心地になってしまう。
「ナザル様とのダンスは素敵で2曲なんてあっという間ですね」
「嬉しいよ。さぁ、トレニア行こう」
ホール脇ではナザル様とのダンスを待っていたご令嬢達が集まっていたけれど、ナザル様は『ごめん。君達に興味は無いから』と、にこやかに私の腰を抱きし、バルコニーへと向かった。
ようやく出たバルコニーはホールの賑やかさを遠くに聞きながら月明かりに照らされて落ち着いた空間になっている。
それにしてもさっきはご令嬢の中には猛者もいてナザル様の腕に絡みつこうとしている人もいたわ。これじゃ女の人嫌いになるわよね。
「ナザル様、相変わらずモテモテですね。私と2曲踊っているのに気にしていませんもの」
「そのうち薬でも盛られそうだよね。まぁ、薬師の僕には効かないけどね」
ナザル様はふふっと微笑みながら私に向き直り片膝をついた。
「… … … トレニア、僕は、君の事が好きだ。結婚して下さい」
震える声でナザル様が差し出した一つの指輪。涙が出てしまう。
「ナザル様、私、平民ですが良いのですか?」
「僕は公爵家の4男だし、結婚したら籍を出るから僕の持っている爵位の子爵になってしまう。トレニアが平民だからと言って僕は気にしない。むしろ、僕は爵位が落ちてしまう。でも爵位の事で諦めたくない。トレニアを妻に迎えたい。それでも良いと思えるならこの指輪を受け取って欲しい」
私はそっと指輪を受け取り、薬指に着けた。
「ナザル様、好きです。一生側に置いて下さい」
「ああ。もちろんだよ。絶対離さない」
【完】
最後までお読み頂き有難う御座いました。( ^∀^)
ーこっそり小話ー
健康のために剣の道を極めそうなナザル薬師。理由、絶対ズレてるわ。と書いていて考えがよぎる。
if編を書いている途中、トレニアは熊に襲われてナザルが助ける話になったのですが、描写もグロになるし、恋愛モードが吹っ飛ぶという大惨事が起こり何度も書き直しする羽目になりました。(いつもの事ですが)毎回脱線するので完成までに時間が掛かってしまいました。m(_ _)m
136
お気に入りに追加
4,833
あなたにおすすめの小説

どうかこの偽りがいつまでも続きますように…
矢野りと
恋愛
ある日突然『魅了』の罪で捕らえられてしまった。でも誤解はすぐに解けるはずと思っていた、だって私は魅了なんて使っていないのだから…。
それなのに真実は闇に葬り去られ、残ったのは周囲からの冷たい眼差しだけ。
もう誰も私を信じてはくれない。
昨日までは『絶対に君を信じている』と言っていた婚約者さえも憎悪を向けてくる。
まるで人が変わったかのように…。
*設定はゆるいです。

【完結済】どうして無能な私を愛してくれるの?~双子の妹に全て劣り、婚約者を奪われた男爵令嬢は、侯爵子息様に溺愛される~
ゆうき
恋愛
優秀な双子の妹の足元にも及ばない男爵令嬢のアメリアは、屋敷ではいない者として扱われ、話しかけてくる数少ない人間である妹には馬鹿にされ、母には早く出て行けと怒鳴られ、学園ではいじめられて生活していた。
長年に渡って酷い仕打ちを受けていたアメリアには、侯爵子息の婚約者がいたが、妹に奪われて婚約破棄をされてしまい、一人ぼっちになってしまっていた。
心が冷え切ったアメリアは、今の生活を受け入れてしまっていた。
そんな彼女には魔法薬師になりたいという目標があり、虐げられながらも勉強を頑張る毎日を送っていた。
そんな彼女のクラスに、一人の侯爵子息が転校してきた。
レオと名乗った男子生徒は、何故かアメリアを気にかけて、アメリアに積極的に話しかけてくるようになった。
毎日のように話しかけられるようになるアメリア。その溺愛っぷりにアメリアは戸惑い、少々困っていたが、段々と自分で気づかないうちに、彼の優しさに惹かれていく。
レオと一緒にいるようになり、次第に打ち解けて心を許すアメリアは、レオと親密な関係になっていくが、アメリアを馬鹿にしている妹と、その友人がそれを許すはずもなく――
これは男爵令嬢であるアメリアが、とある秘密を抱える侯爵子息と幸せになるまでの物語。
※こちらの作品はなろう様にも投稿しております!3/8に女性ホットランキング二位になりました。読んでくださった方々、ありがとうございます!

毒家族から逃亡、のち側妃
チャイムン
恋愛
四歳下の妹ばかり可愛がる両親に「あなたにかけるお金はないから働きなさい」
十二歳で告げられたベルナデットは、自立と家族からの脱却を夢見る。
まずは王立学院に奨学生として入学して、文官を目指す。
夢は自分で叶えなきゃ。
ところが妹への縁談話がきっかけで、バシュロ第一王子が動き出す。

永遠の誓いを立てましょう、あなたへの想いを思い出すことは決してないと……
矢野りと
恋愛
ある日突然、私はすべてを失った。
『もう君はいりません、アリスミ・カロック』
恋人は表情を変えることなく、別れの言葉を告げてきた。彼の隣にいた私の親友は、申し訳なさそうな顔を作ることすらせず笑っていた。
恋人も親友も一度に失った私に待っていたのは、さらなる残酷な仕打ちだった。
『八等級魔術師アリスミ・カロック。異動を命じる』
『えっ……』
任期途中での異動辞令は前例がない。最上位の魔術師である元恋人が裏で動いた結果なのは容易に察せられた。
私にそれを拒絶する力は勿論なく、一生懸命に築いてきた居場所さえも呆気なく奪われた。
それから二年が経った頃、立ち直った私の前に再び彼が現れる。
――二度と交わらないはずだった運命の歯車が、また動き出した……。
※このお話の設定は架空のものです。
※お話があわない時はブラウザバックでお願いします(_ _)

王妃は涙を流さない〜ただあなたを守りたかっただけでした〜
矢野りと
恋愛
理不尽な理由を掲げて大国に攻め入った母国は、数カ月後には敗戦国となった。
王政を廃するか、それとも王妃を人質として差し出すかと大国は選択を迫ってくる。
『…本当にすまない、ジュンリヤ』
『謝らないで、覚悟はできています』
敗戦後、王位を継いだばかりの夫には私を守るだけの力はなかった。
――たった三年間の別れ…。
三年後に帰国した私を待っていたのは国王である夫の変わらない眼差し。……とその隣で微笑む側妃だった。
『王妃様、シャンナアンナと申します』
もう私の居場所はなくなっていた…。
※設定はゆるいです。

喋ることができなくなった行き遅れ令嬢ですが、幸せです。
加藤ラスク
恋愛
セシル = マクラグレンは昔とある事件のせいで喋ることができなくなっていた。今は王室内事務局で働いており、真面目で誠実だと評判だ。しかし後輩のラーラからは、行き遅れ令嬢などと嫌味を言われる日々。
そんなセシルの密かな喜びは、今大人気のイケメン騎士団長クレイグ = エヴェレストに会えること。クレイグはなぜか毎日事務局に顔を出し、要件がある時は必ずセシルを指名していた。そんなある日、重要な書類が紛失する事件が起きて……

【完結】冤罪で殺された王太子の婚約者は100年後に生まれ変わりました。今世では愛し愛される相手を見つけたいと思っています。
金峯蓮華
恋愛
どうやら私は階段から突き落とされ落下する間に前世の記憶を思い出していたらしい。
前世は冤罪を着せられて殺害されたのだった。それにしても酷い。その後あの国はどうなったのだろう?
私の願い通り滅びたのだろうか?
前世で冤罪を着せられ殺害された王太子の婚約者だった令嬢が生まれ変わった今世で愛し愛される相手とめぐりあい幸せになるお話。
緩い世界観の緩いお話しです。
ご都合主義です。
*タイトル変更しました。すみません。

婚約破棄ですか。お好きにどうぞ
神崎葵
恋愛
シェリル・アンダーソンは侯爵家の一人娘として育った。だが十歳のある日、病弱だった母が息を引き取り――その一年後、父親が新しい妻と、そしてシェリルと一歳しか違わない娘を家に連れてきた。
これまで苦労させたから、と継母と妹を甘やかす父。これまで贅沢してきたのでしょう、とシェリルのものを妹に与える継母。あれが欲しいこれが欲しい、と我侭ばかりの妹。
シェリルが十六を迎える頃には、自分の訴えが通らないことに慣れ切ってしまっていた。
そうしたある日、婚約者である公爵令息サイラスが婚約を破棄したいとシェリルに訴えた。
シェリルの頭に浮かんだのは、数日前に見た――二人で歩く妹とサイラスの姿。
またか、と思ったシェリルはサイラスの訴えに応じることにした。
――はずなのに、何故かそれ以来サイラスがよく絡んでくるようになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる