33 / 52
32
しおりを挟む
滞在3日目はカイン殿下と王都観光に出かける事となった。もちろんローサも侍女として一緒に。
「トレニア、今日は僕の事をカインと呼んで?」
「わかりました。カイン、宜しくね」
街を出歩くため今日は平民の格好をしている2人だけど、カイン殿下の美しさは全然隠れていない。私とは釣り合わなさ過ぎてなんだか謝りたくなったわ。
私達は王都で1番有名な時計塔を見学したり、丘へ上がって絶景を眺めたりしたの。そして時計塔の絵葉書を父とファーム薬師長宛に出してみた。
これこそ旅の醍醐味よね。
「トレニア、お腹が空いた?お勧めの所があるんだ」
私はカイン殿下に連れられ入ったのは1軒の食堂。
「こういうお店は入った事は無い?」
「ありますよ。私、平民になってもう3年は経ちますし、自炊もしていますよ」
「トレニアの手料理を食べてみたいな」
カインはそう言いながら席に着くとすぐに店員がメニュー表を出した。
「カイン、凄いですね。聞いた事もない食べ物ばかり。どれを選べば良いか分からないです」
「良かった。ここはカイロニアの全土の郷土料理が食べられる店なんだ。僕がお勧めなのはこれとこれ」
「では、私はカインのお勧めを頂きます」
カインは手を挙げて店員を呼び、料理を頼んだ。横の席のローサやカインの従者達もそれぞれ頼んだみたい。
店員がすぐに運んできた料理は煮込まれた骨つき肉がゴロリと皿の上に乗り、香草や野菜も添えられてとても良い香りがする。カインは厚く切って焼かれた肉に香辛料がまぶしてあるステーキのような食べ物だった。
「どうやってこの料理を食べるの?お肉は齧り付くの?」
「そうだね。こうやって齧り付いて食べるんだ。それとこの硬いパンをスープに浸して食べる」
私は教えられた通り肉に齧りつくと中から肉汁が溢れて目を見張る美味しさ。
「美味しいっ」
カインも大きく肉を切り分けて齧り付いている。
「良かった。ここの店は肉料理が美味いんだ。今まで何人かの令嬢を連れて来たけどみんな齧り付くのを嫌がってね、デートは失敗さ」
カイン殿下は苦笑いしているけれど、普通はこんな所に普通は貴族令嬢は連れて来ないわよね。令嬢が齧り付くなんて端無くて嫌がるに決まっているわ。
「まぁ、普通はそうでしょうね。はしたないですもの」
「トレニアは他の子と違って美味しそうに食べてくれるなんて嬉しいよ。僕は幸せ者だな。トレニアの事をもっと知りたいよ」
「私はもう貴族ではありませんからね。郷に入っては郷に従い美味しい物をお勧めの食べ方で頂きます」
肉に齧り付いている私を見るローサの視線が痛いのは気のせい。気にしない。
「僕が親しくなる令嬢達がみんなトレニアみたいなら良いのに。そういえばこの間、令嬢と王都で一緒にアクセサリーを見ていたんだけど、カイン様と2人だけの指輪が欲しいと言われて買ったんだよね。でも、別の令嬢達と王都デートする時に同じように毎回言われるから指輪だらけになってしまうんだよね。困った。けれど、トレニアには僕の瞳色の指輪を僕とペアにして着けて欲しいな」
「ごめんなさい。大変申し訳ないのですが、私、薬師なので薬の調合をする時に装飾具は影響が出てしまうので着ける事は出来ないのです。普段使いも平民が高価な物を持っていると狙われてしまいますし、ご遠慮させて頂きますね」
カインはそれなら仕方がないよねとあっさり引いてくれたわ。なんで私と令嬢達を絡めて話すのかしら?
もしやモテ自慢!?
やんわりと断ったけれど大丈夫よね?なにかモヤモヤするわ。
ご飯を美味しく頂いた後、カイン殿下にお土産を買いたいとお願いして商店に連れて行って貰った。
「ローサ!ここでお土産を買いましょう?」
商店は所狭しと商品が並んでおり、品揃えが豊富で驚いたわ。そして見た事の無い商品に心ときめかせてしっかりと選んだ。
ファーム薬師長とヤーズ薬師とロイ薬師にはブランデーとコロンを。ナザル薬師、ターナ薬師、レコルト薬師、マテオ薬師には地エールを買ってみたの。
カイン殿下に相談したらエールが美味いと言っていたけれど、小さな入れ物では味が落ちてしまうらしく、樽ごと購入する事になってしまった。殿下が帰国時に積んでくれると約束したからね。
普段から忙しくしているせいか薬師同士で飲む事が無いのでみんなが飲めるかは知らないのよね。きっとみんな飲めるはず。私とローサは自分用にお菓子や髪飾りを買った。もちろん父にもブランデーと葉巻を買ったわ。
帰国したらローサに届けて貰う予定にしてる。当初の目的は達成されたわ!
私達は王宮まで戻りカイン殿下にお礼を言う。
「カイン殿下、今日は有難う御座いました。とても楽しかったです。お土産も買う事が出来たし、貴重な体験も出来て一生の思い出が出来ました」
「それは良かった。僕もトレニアと過ごせてとても楽しかったよ。もっと2人で会いたい。他の令嬢と君はこんなに違うとは信じられないよ。もっと君を知りたい。このままこの国に残って欲しいくらいだ」
「ふふっ。有難う御座います。殿下からそのような言葉を頂いて本当に嬉しいです。その言葉を胸に今以上に国に帰って仕事に取り組めそうです」
「… なんだか僕の思いは伝わっていないような気がするな。残りの4日はどうするのかな?」
「明日はゆっくり休暇をいただいて最終日は荷物を纏めて馬車に乗せる予定です。間の2日はまだ未定です」
「そうか。じゃあ、また中庭でお茶が出来そうだね。従者に時間が決まったら連絡させるよ。トレニアとお茶を一緒にしたい」
「分かりました。カイン殿下お待ちしておりますね」
私は部屋の前でカイン殿下に礼をするとカイン殿下は上機嫌で去って行った。
「トレニア、今日は僕の事をカインと呼んで?」
「わかりました。カイン、宜しくね」
街を出歩くため今日は平民の格好をしている2人だけど、カイン殿下の美しさは全然隠れていない。私とは釣り合わなさ過ぎてなんだか謝りたくなったわ。
私達は王都で1番有名な時計塔を見学したり、丘へ上がって絶景を眺めたりしたの。そして時計塔の絵葉書を父とファーム薬師長宛に出してみた。
これこそ旅の醍醐味よね。
「トレニア、お腹が空いた?お勧めの所があるんだ」
私はカイン殿下に連れられ入ったのは1軒の食堂。
「こういうお店は入った事は無い?」
「ありますよ。私、平民になってもう3年は経ちますし、自炊もしていますよ」
「トレニアの手料理を食べてみたいな」
カインはそう言いながら席に着くとすぐに店員がメニュー表を出した。
「カイン、凄いですね。聞いた事もない食べ物ばかり。どれを選べば良いか分からないです」
「良かった。ここはカイロニアの全土の郷土料理が食べられる店なんだ。僕がお勧めなのはこれとこれ」
「では、私はカインのお勧めを頂きます」
カインは手を挙げて店員を呼び、料理を頼んだ。横の席のローサやカインの従者達もそれぞれ頼んだみたい。
店員がすぐに運んできた料理は煮込まれた骨つき肉がゴロリと皿の上に乗り、香草や野菜も添えられてとても良い香りがする。カインは厚く切って焼かれた肉に香辛料がまぶしてあるステーキのような食べ物だった。
「どうやってこの料理を食べるの?お肉は齧り付くの?」
「そうだね。こうやって齧り付いて食べるんだ。それとこの硬いパンをスープに浸して食べる」
私は教えられた通り肉に齧りつくと中から肉汁が溢れて目を見張る美味しさ。
「美味しいっ」
カインも大きく肉を切り分けて齧り付いている。
「良かった。ここの店は肉料理が美味いんだ。今まで何人かの令嬢を連れて来たけどみんな齧り付くのを嫌がってね、デートは失敗さ」
カイン殿下は苦笑いしているけれど、普通はこんな所に普通は貴族令嬢は連れて来ないわよね。令嬢が齧り付くなんて端無くて嫌がるに決まっているわ。
「まぁ、普通はそうでしょうね。はしたないですもの」
「トレニアは他の子と違って美味しそうに食べてくれるなんて嬉しいよ。僕は幸せ者だな。トレニアの事をもっと知りたいよ」
「私はもう貴族ではありませんからね。郷に入っては郷に従い美味しい物をお勧めの食べ方で頂きます」
肉に齧り付いている私を見るローサの視線が痛いのは気のせい。気にしない。
「僕が親しくなる令嬢達がみんなトレニアみたいなら良いのに。そういえばこの間、令嬢と王都で一緒にアクセサリーを見ていたんだけど、カイン様と2人だけの指輪が欲しいと言われて買ったんだよね。でも、別の令嬢達と王都デートする時に同じように毎回言われるから指輪だらけになってしまうんだよね。困った。けれど、トレニアには僕の瞳色の指輪を僕とペアにして着けて欲しいな」
「ごめんなさい。大変申し訳ないのですが、私、薬師なので薬の調合をする時に装飾具は影響が出てしまうので着ける事は出来ないのです。普段使いも平民が高価な物を持っていると狙われてしまいますし、ご遠慮させて頂きますね」
カインはそれなら仕方がないよねとあっさり引いてくれたわ。なんで私と令嬢達を絡めて話すのかしら?
もしやモテ自慢!?
やんわりと断ったけれど大丈夫よね?なにかモヤモヤするわ。
ご飯を美味しく頂いた後、カイン殿下にお土産を買いたいとお願いして商店に連れて行って貰った。
「ローサ!ここでお土産を買いましょう?」
商店は所狭しと商品が並んでおり、品揃えが豊富で驚いたわ。そして見た事の無い商品に心ときめかせてしっかりと選んだ。
ファーム薬師長とヤーズ薬師とロイ薬師にはブランデーとコロンを。ナザル薬師、ターナ薬師、レコルト薬師、マテオ薬師には地エールを買ってみたの。
カイン殿下に相談したらエールが美味いと言っていたけれど、小さな入れ物では味が落ちてしまうらしく、樽ごと購入する事になってしまった。殿下が帰国時に積んでくれると約束したからね。
普段から忙しくしているせいか薬師同士で飲む事が無いのでみんなが飲めるかは知らないのよね。きっとみんな飲めるはず。私とローサは自分用にお菓子や髪飾りを買った。もちろん父にもブランデーと葉巻を買ったわ。
帰国したらローサに届けて貰う予定にしてる。当初の目的は達成されたわ!
私達は王宮まで戻りカイン殿下にお礼を言う。
「カイン殿下、今日は有難う御座いました。とても楽しかったです。お土産も買う事が出来たし、貴重な体験も出来て一生の思い出が出来ました」
「それは良かった。僕もトレニアと過ごせてとても楽しかったよ。もっと2人で会いたい。他の令嬢と君はこんなに違うとは信じられないよ。もっと君を知りたい。このままこの国に残って欲しいくらいだ」
「ふふっ。有難う御座います。殿下からそのような言葉を頂いて本当に嬉しいです。その言葉を胸に今以上に国に帰って仕事に取り組めそうです」
「… なんだか僕の思いは伝わっていないような気がするな。残りの4日はどうするのかな?」
「明日はゆっくり休暇をいただいて最終日は荷物を纏めて馬車に乗せる予定です。間の2日はまだ未定です」
「そうか。じゃあ、また中庭でお茶が出来そうだね。従者に時間が決まったら連絡させるよ。トレニアとお茶を一緒にしたい」
「分かりました。カイン殿下お待ちしておりますね」
私は部屋の前でカイン殿下に礼をするとカイン殿下は上機嫌で去って行った。
197
お気に入りに追加
4,833
あなたにおすすめの小説

【完結済】どうして無能な私を愛してくれるの?~双子の妹に全て劣り、婚約者を奪われた男爵令嬢は、侯爵子息様に溺愛される~
ゆうき
恋愛
優秀な双子の妹の足元にも及ばない男爵令嬢のアメリアは、屋敷ではいない者として扱われ、話しかけてくる数少ない人間である妹には馬鹿にされ、母には早く出て行けと怒鳴られ、学園ではいじめられて生活していた。
長年に渡って酷い仕打ちを受けていたアメリアには、侯爵子息の婚約者がいたが、妹に奪われて婚約破棄をされてしまい、一人ぼっちになってしまっていた。
心が冷え切ったアメリアは、今の生活を受け入れてしまっていた。
そんな彼女には魔法薬師になりたいという目標があり、虐げられながらも勉強を頑張る毎日を送っていた。
そんな彼女のクラスに、一人の侯爵子息が転校してきた。
レオと名乗った男子生徒は、何故かアメリアを気にかけて、アメリアに積極的に話しかけてくるようになった。
毎日のように話しかけられるようになるアメリア。その溺愛っぷりにアメリアは戸惑い、少々困っていたが、段々と自分で気づかないうちに、彼の優しさに惹かれていく。
レオと一緒にいるようになり、次第に打ち解けて心を許すアメリアは、レオと親密な関係になっていくが、アメリアを馬鹿にしている妹と、その友人がそれを許すはずもなく――
これは男爵令嬢であるアメリアが、とある秘密を抱える侯爵子息と幸せになるまでの物語。
※こちらの作品はなろう様にも投稿しております!3/8に女性ホットランキング二位になりました。読んでくださった方々、ありがとうございます!

毒家族から逃亡、のち側妃
チャイムン
恋愛
四歳下の妹ばかり可愛がる両親に「あなたにかけるお金はないから働きなさい」
十二歳で告げられたベルナデットは、自立と家族からの脱却を夢見る。
まずは王立学院に奨学生として入学して、文官を目指す。
夢は自分で叶えなきゃ。
ところが妹への縁談話がきっかけで、バシュロ第一王子が動き出す。

王妃は涙を流さない〜ただあなたを守りたかっただけでした〜
矢野りと
恋愛
理不尽な理由を掲げて大国に攻め入った母国は、数カ月後には敗戦国となった。
王政を廃するか、それとも王妃を人質として差し出すかと大国は選択を迫ってくる。
『…本当にすまない、ジュンリヤ』
『謝らないで、覚悟はできています』
敗戦後、王位を継いだばかりの夫には私を守るだけの力はなかった。
――たった三年間の別れ…。
三年後に帰国した私を待っていたのは国王である夫の変わらない眼差し。……とその隣で微笑む側妃だった。
『王妃様、シャンナアンナと申します』
もう私の居場所はなくなっていた…。
※設定はゆるいです。

喋ることができなくなった行き遅れ令嬢ですが、幸せです。
加藤ラスク
恋愛
セシル = マクラグレンは昔とある事件のせいで喋ることができなくなっていた。今は王室内事務局で働いており、真面目で誠実だと評判だ。しかし後輩のラーラからは、行き遅れ令嬢などと嫌味を言われる日々。
そんなセシルの密かな喜びは、今大人気のイケメン騎士団長クレイグ = エヴェレストに会えること。クレイグはなぜか毎日事務局に顔を出し、要件がある時は必ずセシルを指名していた。そんなある日、重要な書類が紛失する事件が起きて……

【完結】冤罪で殺された王太子の婚約者は100年後に生まれ変わりました。今世では愛し愛される相手を見つけたいと思っています。
金峯蓮華
恋愛
どうやら私は階段から突き落とされ落下する間に前世の記憶を思い出していたらしい。
前世は冤罪を着せられて殺害されたのだった。それにしても酷い。その後あの国はどうなったのだろう?
私の願い通り滅びたのだろうか?
前世で冤罪を着せられ殺害された王太子の婚約者だった令嬢が生まれ変わった今世で愛し愛される相手とめぐりあい幸せになるお話。
緩い世界観の緩いお話しです。
ご都合主義です。
*タイトル変更しました。すみません。

婚約破棄ですか。お好きにどうぞ
神崎葵
恋愛
シェリル・アンダーソンは侯爵家の一人娘として育った。だが十歳のある日、病弱だった母が息を引き取り――その一年後、父親が新しい妻と、そしてシェリルと一歳しか違わない娘を家に連れてきた。
これまで苦労させたから、と継母と妹を甘やかす父。これまで贅沢してきたのでしょう、とシェリルのものを妹に与える継母。あれが欲しいこれが欲しい、と我侭ばかりの妹。
シェリルが十六を迎える頃には、自分の訴えが通らないことに慣れ切ってしまっていた。
そうしたある日、婚約者である公爵令息サイラスが婚約を破棄したいとシェリルに訴えた。
シェリルの頭に浮かんだのは、数日前に見た――二人で歩く妹とサイラスの姿。
またか、と思ったシェリルはサイラスの訴えに応じることにした。
――はずなのに、何故かそれ以来サイラスがよく絡んでくるようになった。

【完結】婚約者も両親も家も全部妹に取られましたが、庭師がざまぁ致します。私はどうやら帝国の王妃になるようです?
鏑木 うりこ
恋愛
父親が一緒だと言う一つ違いの妹は姉の物を何でも欲しがる。とうとう婚約者のアレクシス殿下まで欲しいと言い出た。もうここには居たくない姉のユーティアは指輪を一つだけ持って家を捨てる事を決める。
「なあ、お嬢さん、指輪はあんたを選んだのかい?」
庭師のシューの言葉に頷くと、庭師はにやりと笑ってユーティアの手を取った。
少し前に書いていたものです。ゆるーく見ていただけると助かります(*‘ω‘ *)
HOT&人気入りありがとうございます!(*ノωノ)<ウオオオオオオ嬉しいいいいい!
色々立て込んでいるため、感想への返信が遅くなっております、申し訳ございません。でも全部ありがたく読ませていただいております!元気でます~!('ω')完結まで頑張るぞーおー!
★おかげさまで完結致しました!そしてたくさんいただいた感想にやっとお返事が出来ました!本当に本当にありがとうございます、元気で最後まで書けたのは皆さまのお陰です!嬉し~~~~~!
これからも恋愛ジャンルもポチポチと書いて行きたいと思います。また趣味趣向に合うものがありましたら、お読みいただけるととっても嬉しいです!わーいわーい!
【完結】をつけて、完結表記にさせてもらいました!やり遂げた~(*‘ω‘ *)

え?私、悪役令嬢だったんですか?まったく知りませんでした。
ゆずこしょう
恋愛
貴族院を歩いていると最近、遠くからひそひそ話す声が聞こえる。
ーーー「あの方が、まさか教科書を隠すなんて...」
ーーー「あの方が、ドロシー様のドレスを切り裂いたそうよ。」
ーーー「あの方が、足を引っかけたんですって。」
聞こえてくる声は今日もあの方のお話。
「あの方は今日も暇なのねぇ」そう思いながら今日も勉学、執務をこなすパトリシア・ジェード(16)
自分が噂のネタになっているなんてことは全く気付かず今日もいつも通りの生活をおくる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる