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「確か弱い魔物を討伐する超初心者用ダンジョンだったわね」
狩りやすい仕様にするにはやはりそこそこ広い空間が必要だし、暗くては倒しにくいだろう。もちろん私はダンジョンを作る事に誇りを持っているわ。
手を抜いたりはしないし、細やかな気遣いは必要なの。
長年取り込み続けた瘴気でスキル『ダンジョン作成』の項目が細かく変化している。
最初の頃こそダンジョン内の人間を直接食べて取り込む事しか出来なかったけれど、今は殺さなくても一割から二割程度の知識や人間の持つ経験を奪う事や複製が出来る。
今回は魔獣を倒していく度に人間から知識を得る事にするわ。人間にとっては魔物討伐の経験が得られる。私達魔族にとっては人間から知識や経験を得る。
瘴気も吸収出来て一石二鳥ね。
ここで知恵のある魔人を育てていけばいい。
「初心者用ダンジョンをひとフロアずつ作り始める。全部で地下五階予定のダンジョン。地下一階部分にはただ広いだけの空間にした。もちろん照明を一定間隔で作り明るく仕上げていく。
壁は遺跡を思わせるような模様の入った土壁にしたわ。この模様の丁寧さにも気づいて欲しいところね。
地下一階にいる魔物はスライムにした。これは一番弱い魔物で知恵も知識ない。ただ動いているだけの生き物と言っても過言ではないわ。
このスライムには種の制約も殆ど無いに等しい。攻撃されれば反撃をするという単純な生命体だからね。
そしてここから私の腕の見せどころ。
ここでも保守、管理用の扉を一つ作っておく。あくまでここは管理用の扉。扉の先には魔人の居住区に続く地下への階段を作っておく。
初心者用の地下二階は四つに部屋を分けて一角兎や魔鳥の部屋を作っておく。
ファルスと一緒に見に行った食堂で魔物の肉が調理されていたの。
人間達からすると角や羽根、肉が小遣い稼ぎになるのかもしれないと思ったのよね。ここも管理の扉を一つ作ってお終いにしたわ。私が力を入れるのは地下三階からよ。
地下三階にはゴブリンを配置したの。
ゴブリンは弱いながらも知能があって繁殖力は強い。種から生まれたゴブリンに主人の制約が掛るし、ゴブリン同士から生まれた子供も制約を受けるのでこっちも問題はない。
一階、二階の遺跡のようなフロアとは違い、ゴブリンの住居に近い形がいいと思うの。
フロア全体を少し暗めにして蟻の巣を模した部屋を作り、ゴブリンが繁殖しやすいようにしておく。
ゴブリンは簡単な指示が通るのでスライムの繁殖の手伝いはしてもらう予定なの。冒険者が来ない時間帯なら地下一階、二階の行き来も楽に出来る。
人間が魔族を倒す時に人間の知識や経験が微々たるものだけれど吸収され、ダンジョンに住む魔族全体、その産みの親である私に還元するようにスキル設定をしておく。
長生きすればするほど賢くなるのよね。
ただ、種族により限界がある。
地上からまき散らされる瘴気を吸収するには人間達が高頻度でダンジョンに入るようにしないとね。
これで初心者用の地下一階から三階までの区画はよさそうね。
地下三階の管理者用扉の先は私達魔人の住居を作る予定だ。
ここで過ごすことにより人間から知識をジワジワと集め、独り立ち出来るまで育てていくのがいいと思っている。
魔族の居住区は初心者用区画を取り囲むような形で通路を作り、各部屋を作っていく。
王都で見てきた経験がここで生きてくるのよっ!
地下三階の魔人居住区は武器や道具などの店舗風な作りにしておく。通路の一番奥に一つ大きな広場を作る。
ここは地下一階までの吹き抜けを作り、高さがある空間にしたわ。泉が湧いていて各工房が使えるような広い空間になっている。
そのうちここで魔王専用の武器が作られるほどの手先の器用な魔人が出来ればいいわね。
そう思いながら初心者用区画に戻る私。
ここは地上に人が沢山いるから負のエネルギーは溜まり放題。そのエネルギーを使い放題なのが他のダンジョンと違うところよね。
次に作った地下四階は主に小型の魔猪が生活している空間にしたわ。
ここは草原のようになっていて小型の魔獣は身を隠しやすくしたの。
この程度の魔獣なら問題なく倒せるんじゃないかと思っているわ。
王都から出ればすぐに魔物と遭遇する事もよくあるし、森にはもっと強い魔物もいるからね。そして魔猪の肉は魔鳥同様に人間たちの貴重な食糧らしいので人間が絶えずここにくるはず。
壁は圧迫感がないように空をイメージして明るく作ったわ。
我ながら上手に出来ていると思う。
そして、ここ地下四階の管理扉の先には魔族の住居を構える事にする。
もちろん人間の住居が参考になったわ。質素だけれど、各自が暮らす部屋、木のベッドを作り、キッチンらしきものも作ってみた。
魔人は食事しないけれど、一応ね?
そして区画を広げ、部屋をどんどん作っていく。部屋は十ほど作った。
どの種族が育ってもいいように後は森のスペースや池のみのスペース、砂漠のスペースを作っておいた。
私的には森のスペースが一番心地よいけれどね。
狩りやすい仕様にするにはやはりそこそこ広い空間が必要だし、暗くては倒しにくいだろう。もちろん私はダンジョンを作る事に誇りを持っているわ。
手を抜いたりはしないし、細やかな気遣いは必要なの。
長年取り込み続けた瘴気でスキル『ダンジョン作成』の項目が細かく変化している。
最初の頃こそダンジョン内の人間を直接食べて取り込む事しか出来なかったけれど、今は殺さなくても一割から二割程度の知識や人間の持つ経験を奪う事や複製が出来る。
今回は魔獣を倒していく度に人間から知識を得る事にするわ。人間にとっては魔物討伐の経験が得られる。私達魔族にとっては人間から知識や経験を得る。
瘴気も吸収出来て一石二鳥ね。
ここで知恵のある魔人を育てていけばいい。
「初心者用ダンジョンをひとフロアずつ作り始める。全部で地下五階予定のダンジョン。地下一階部分にはただ広いだけの空間にした。もちろん照明を一定間隔で作り明るく仕上げていく。
壁は遺跡を思わせるような模様の入った土壁にしたわ。この模様の丁寧さにも気づいて欲しいところね。
地下一階にいる魔物はスライムにした。これは一番弱い魔物で知恵も知識ない。ただ動いているだけの生き物と言っても過言ではないわ。
このスライムには種の制約も殆ど無いに等しい。攻撃されれば反撃をするという単純な生命体だからね。
そしてここから私の腕の見せどころ。
ここでも保守、管理用の扉を一つ作っておく。あくまでここは管理用の扉。扉の先には魔人の居住区に続く地下への階段を作っておく。
初心者用の地下二階は四つに部屋を分けて一角兎や魔鳥の部屋を作っておく。
ファルスと一緒に見に行った食堂で魔物の肉が調理されていたの。
人間達からすると角や羽根、肉が小遣い稼ぎになるのかもしれないと思ったのよね。ここも管理の扉を一つ作ってお終いにしたわ。私が力を入れるのは地下三階からよ。
地下三階にはゴブリンを配置したの。
ゴブリンは弱いながらも知能があって繁殖力は強い。種から生まれたゴブリンに主人の制約が掛るし、ゴブリン同士から生まれた子供も制約を受けるのでこっちも問題はない。
一階、二階の遺跡のようなフロアとは違い、ゴブリンの住居に近い形がいいと思うの。
フロア全体を少し暗めにして蟻の巣を模した部屋を作り、ゴブリンが繁殖しやすいようにしておく。
ゴブリンは簡単な指示が通るのでスライムの繁殖の手伝いはしてもらう予定なの。冒険者が来ない時間帯なら地下一階、二階の行き来も楽に出来る。
人間が魔族を倒す時に人間の知識や経験が微々たるものだけれど吸収され、ダンジョンに住む魔族全体、その産みの親である私に還元するようにスキル設定をしておく。
長生きすればするほど賢くなるのよね。
ただ、種族により限界がある。
地上からまき散らされる瘴気を吸収するには人間達が高頻度でダンジョンに入るようにしないとね。
これで初心者用の地下一階から三階までの区画はよさそうね。
地下三階の管理者用扉の先は私達魔人の住居を作る予定だ。
ここで過ごすことにより人間から知識をジワジワと集め、独り立ち出来るまで育てていくのがいいと思っている。
魔族の居住区は初心者用区画を取り囲むような形で通路を作り、各部屋を作っていく。
王都で見てきた経験がここで生きてくるのよっ!
地下三階の魔人居住区は武器や道具などの店舗風な作りにしておく。通路の一番奥に一つ大きな広場を作る。
ここは地下一階までの吹き抜けを作り、高さがある空間にしたわ。泉が湧いていて各工房が使えるような広い空間になっている。
そのうちここで魔王専用の武器が作られるほどの手先の器用な魔人が出来ればいいわね。
そう思いながら初心者用区画に戻る私。
ここは地上に人が沢山いるから負のエネルギーは溜まり放題。そのエネルギーを使い放題なのが他のダンジョンと違うところよね。
次に作った地下四階は主に小型の魔猪が生活している空間にしたわ。
ここは草原のようになっていて小型の魔獣は身を隠しやすくしたの。
この程度の魔獣なら問題なく倒せるんじゃないかと思っているわ。
王都から出ればすぐに魔物と遭遇する事もよくあるし、森にはもっと強い魔物もいるからね。そして魔猪の肉は魔鳥同様に人間たちの貴重な食糧らしいので人間が絶えずここにくるはず。
壁は圧迫感がないように空をイメージして明るく作ったわ。
我ながら上手に出来ていると思う。
そして、ここ地下四階の管理扉の先には魔族の住居を構える事にする。
もちろん人間の住居が参考になったわ。質素だけれど、各自が暮らす部屋、木のベッドを作り、キッチンらしきものも作ってみた。
魔人は食事しないけれど、一応ね?
そして区画を広げ、部屋をどんどん作っていく。部屋は十ほど作った。
どの種族が育ってもいいように後は森のスペースや池のみのスペース、砂漠のスペースを作っておいた。
私的には森のスペースが一番心地よいけれどね。
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