6 / 110
6
しおりを挟む
私は部屋でビオレタの説教の後、出された課題を渋々解いていると、レコたちが帰ってきたみたい。だけど、何かいつもと違った感じがしたの。リビングへと向かおうと扉を開けた時、レコが誰かと話す声が聞こえてきた。
どうやら客人のようだ。
私が出ても邪魔にしかならないわね。
そっと扉を閉めてまた課題に取り組もうとしていたけれど、ファルスが私を呼びに来た。
「マーロア、お客さんだよ。さっきの兄ちゃんがマーロアに用があるんだってさ」
「ふうん。分かったわ。今行くわ」
私はファルスと共に応接室へと向かった。応接室にはきちんとお客さん用のソファが置かれてある。勿論客室も三部屋ある。私の住んでいる家は貴族の邸宅とはかけ離れているけれど、村では一番大きいのよね。
「アレン様、さっきぶりね」
「改めて、レヴァイン・アシュルと言う。よろしく」
私は部屋に入ってアシュル様の向かいのソファへと座る。ファルスは普段兄妹のようにしているけれど、区分としては使用人の身分になるのでお客さんがいる時は知り合いであろうとも部屋には入ってこない。その辺はファルスもしっかりと自覚している。
ビオレタがアシュル様と私にお茶を淹れてくれる。
「マーロア、君はエフセエ侯爵令嬢だったんだな。村の人に聞いて驚いた」
「……アシュル様はどうして我が家にきたの?」
私はお茶を飲みながら単刀直入に聞く事にした。
確か、貴族名鑑に書いてあったと思ったわ。アシュル家と言えば、うちと同じ侯爵家だったはず。貴族なのに趣味で冒険者って変わった人なのね。
「あぁ、君に興味を持ったからだ」
「私のこと?」
「単刀直入に聞くけど、君、魔力を持っているのになぜ使わないんだ?」
どうしよう。ビオレタに視線を向け、指示を出す。
「ビオレタ、ユベールを呼んで」
「畏まりました」
「アシュル様、家令のユベールを呼ぶね」
「あぁ、構わない」
そうしてユベールはすぐに応接室へと入ってきた。
「お待たせしました。お嬢様、どういったご用件でしょうか」
「ユベール、アシュル様は私が魔力を持っている事に気づいたみたい。どうしようかな?」
「……左様でございましたか。お嬢様のお考えで問題ないと思います」
ユベールはそう言って微笑む。私は初めて魔力があると見破られてドキドキが止まらなかった。黙っていた事がまるで罪に感じて心がずしりと重くなった気がした。
「アシュル様、このことは絶対に誰にも言わないでね」
「わかった」
「私はエフセエ侯爵の長女なんだけど、赤ちゃんの時に神殿で行われた魔力判定で私は魔力無しと判定されたの。
お父さんもお母さんも魔力無しの私が貴族として生活するのは大変だろうってことで私はこの村に送られた。
五歳頃に村のすぐ傍に魔獣が出てね、魔獣に追いかけられたの。そこで初めて自分に魔力があることを知ったんだ」
「ではなぜ魔力がある事を隠しているんだ? 魔力があれば王都の家に帰れるだろう? それにバルストルク学院中等部へ入学する歳だ」
アシュル様は素直に疑問をぶつけてきた。
「んー。私はこの村に赤ちゃんの時にきてこの村から出ることなく育ったの。お父さんもお母さんもこの村に一度だってきたことがないわ。私に会いに、来た事がないの。
今更魔力があったからって王都へ戻ってもお父さん達と上手く過ごせるか分からない。
それに手紙に書いてあったんだけど、あっちには妹も家を継ぐ弟も居るみたいだし、私が一人いなくても問題ないもの。
家族にとって私は魔力無しの不用品。その証拠にバルストルク学院中等部に入るようにとは言われていないんだよね。
あれって貴族のお友達を増やすために行く学院なんでしょう? ビオレタが言っていたわ。
それに神父様から『魔力判定時に魔力無しと判定されたのは何か神様の思し召しだろう、皆に黙っている方が良い』と言われているの」
「ふぅん、そうか。君の家の事情も絡んでいたのか。あぁ、それともう一つ。君は身体強化を使えるのか? それに魔力隠ぺいもかなり上手だ。普段から使っているからか?」
「教会でずっと練習しているの。魔獣を狩るなら絶対に魔法が使えた方が良いもの。でも、私が使えるのは基礎的な身体強化や魔力の隠ぺいだけ。ファルスは初期の攻撃魔法しか使えないわ」
アシュル様は良い考えが浮かんだとよい顔になっている。私は何を言われるのだろうと身構えた。
「マーロア嬢、君は面白い。一般の貴族令嬢とは違う。君、確か今十一歳だったな。十四歳で学院に入らなければならないのだろう。あと三年を私にくれないか?」
「三年? 何をするの?」
「君といい、ファルス君といい普通はその歳でビッグベアを倒す事は出来る事じゃない。とても筋がいい。将来は何になりたいか考えているのか?」
「ファルスは騎士になりたいって言っていたわ。私は貴族だけど、魔力無しと結婚する貴族はいないって聞いたし、冒険者にでもなって世界を巡り歩いてみたいの」
「私がいれば君達はもっと伸びる。魔法の使い方も教えよう。学院へ行く前に勉強だってしないといけないしな。ああ、それに言葉遣いも直さないといけない」
「……ユベール、どうしよう?」
「アシュル侯爵子息様、お願いできますでしょうか?」
てっきりユベールは断ると思っていたけれど、あっさりと承諾した。
「ユベールは良いと思うの?」
「えぇ。このような片田舎では満足な勉強は出来ませんから。それにマーロアお嬢様がこの先訪れるであろう苦難に対して私たちでは何もしてさしあげられないのです。お嬢様自身が生き抜く術をより多く身につけて欲しいと思っております」
「じゃあ話は早いな。私は君達の家庭教師になる。隣の家は空き家だったな。私はそこを借りて住むことにする。早速、明日から勉強を始めよう」
トントン拍子で決まった感じ。
アシュル様は高ランクの冒険者だし、貴族だし、色々と忙しいんじゃないのかな? 私の疑問は見透かされたようにアシュル様が答える。
「なんで私がマーロアの家庭教師に名乗りを挙げたのかって? まぁ、つまり、君に関わると何か面白い事を起こしてくれそうだからな。
君が学院を卒業した時に一緒に冒険者として色んな地域に出かけるのも楽しそうだ。そうそう、アシュル家は親族を含めて沢山いるから今からレヴァイン先生と呼ぶように」
「分かった、レヴァイン先生」
「そこはレヴァイン先生、分かりましたと言うんだ。言葉遣いを少しずつ変えていくように」
「分かりました」
そうして翌日から私とファルスはレヴァイン先生の授業を受ける事になった。
どうやら客人のようだ。
私が出ても邪魔にしかならないわね。
そっと扉を閉めてまた課題に取り組もうとしていたけれど、ファルスが私を呼びに来た。
「マーロア、お客さんだよ。さっきの兄ちゃんがマーロアに用があるんだってさ」
「ふうん。分かったわ。今行くわ」
私はファルスと共に応接室へと向かった。応接室にはきちんとお客さん用のソファが置かれてある。勿論客室も三部屋ある。私の住んでいる家は貴族の邸宅とはかけ離れているけれど、村では一番大きいのよね。
「アレン様、さっきぶりね」
「改めて、レヴァイン・アシュルと言う。よろしく」
私は部屋に入ってアシュル様の向かいのソファへと座る。ファルスは普段兄妹のようにしているけれど、区分としては使用人の身分になるのでお客さんがいる時は知り合いであろうとも部屋には入ってこない。その辺はファルスもしっかりと自覚している。
ビオレタがアシュル様と私にお茶を淹れてくれる。
「マーロア、君はエフセエ侯爵令嬢だったんだな。村の人に聞いて驚いた」
「……アシュル様はどうして我が家にきたの?」
私はお茶を飲みながら単刀直入に聞く事にした。
確か、貴族名鑑に書いてあったと思ったわ。アシュル家と言えば、うちと同じ侯爵家だったはず。貴族なのに趣味で冒険者って変わった人なのね。
「あぁ、君に興味を持ったからだ」
「私のこと?」
「単刀直入に聞くけど、君、魔力を持っているのになぜ使わないんだ?」
どうしよう。ビオレタに視線を向け、指示を出す。
「ビオレタ、ユベールを呼んで」
「畏まりました」
「アシュル様、家令のユベールを呼ぶね」
「あぁ、構わない」
そうしてユベールはすぐに応接室へと入ってきた。
「お待たせしました。お嬢様、どういったご用件でしょうか」
「ユベール、アシュル様は私が魔力を持っている事に気づいたみたい。どうしようかな?」
「……左様でございましたか。お嬢様のお考えで問題ないと思います」
ユベールはそう言って微笑む。私は初めて魔力があると見破られてドキドキが止まらなかった。黙っていた事がまるで罪に感じて心がずしりと重くなった気がした。
「アシュル様、このことは絶対に誰にも言わないでね」
「わかった」
「私はエフセエ侯爵の長女なんだけど、赤ちゃんの時に神殿で行われた魔力判定で私は魔力無しと判定されたの。
お父さんもお母さんも魔力無しの私が貴族として生活するのは大変だろうってことで私はこの村に送られた。
五歳頃に村のすぐ傍に魔獣が出てね、魔獣に追いかけられたの。そこで初めて自分に魔力があることを知ったんだ」
「ではなぜ魔力がある事を隠しているんだ? 魔力があれば王都の家に帰れるだろう? それにバルストルク学院中等部へ入学する歳だ」
アシュル様は素直に疑問をぶつけてきた。
「んー。私はこの村に赤ちゃんの時にきてこの村から出ることなく育ったの。お父さんもお母さんもこの村に一度だってきたことがないわ。私に会いに、来た事がないの。
今更魔力があったからって王都へ戻ってもお父さん達と上手く過ごせるか分からない。
それに手紙に書いてあったんだけど、あっちには妹も家を継ぐ弟も居るみたいだし、私が一人いなくても問題ないもの。
家族にとって私は魔力無しの不用品。その証拠にバルストルク学院中等部に入るようにとは言われていないんだよね。
あれって貴族のお友達を増やすために行く学院なんでしょう? ビオレタが言っていたわ。
それに神父様から『魔力判定時に魔力無しと判定されたのは何か神様の思し召しだろう、皆に黙っている方が良い』と言われているの」
「ふぅん、そうか。君の家の事情も絡んでいたのか。あぁ、それともう一つ。君は身体強化を使えるのか? それに魔力隠ぺいもかなり上手だ。普段から使っているからか?」
「教会でずっと練習しているの。魔獣を狩るなら絶対に魔法が使えた方が良いもの。でも、私が使えるのは基礎的な身体強化や魔力の隠ぺいだけ。ファルスは初期の攻撃魔法しか使えないわ」
アシュル様は良い考えが浮かんだとよい顔になっている。私は何を言われるのだろうと身構えた。
「マーロア嬢、君は面白い。一般の貴族令嬢とは違う。君、確か今十一歳だったな。十四歳で学院に入らなければならないのだろう。あと三年を私にくれないか?」
「三年? 何をするの?」
「君といい、ファルス君といい普通はその歳でビッグベアを倒す事は出来る事じゃない。とても筋がいい。将来は何になりたいか考えているのか?」
「ファルスは騎士になりたいって言っていたわ。私は貴族だけど、魔力無しと結婚する貴族はいないって聞いたし、冒険者にでもなって世界を巡り歩いてみたいの」
「私がいれば君達はもっと伸びる。魔法の使い方も教えよう。学院へ行く前に勉強だってしないといけないしな。ああ、それに言葉遣いも直さないといけない」
「……ユベール、どうしよう?」
「アシュル侯爵子息様、お願いできますでしょうか?」
てっきりユベールは断ると思っていたけれど、あっさりと承諾した。
「ユベールは良いと思うの?」
「えぇ。このような片田舎では満足な勉強は出来ませんから。それにマーロアお嬢様がこの先訪れるであろう苦難に対して私たちでは何もしてさしあげられないのです。お嬢様自身が生き抜く術をより多く身につけて欲しいと思っております」
「じゃあ話は早いな。私は君達の家庭教師になる。隣の家は空き家だったな。私はそこを借りて住むことにする。早速、明日から勉強を始めよう」
トントン拍子で決まった感じ。
アシュル様は高ランクの冒険者だし、貴族だし、色々と忙しいんじゃないのかな? 私の疑問は見透かされたようにアシュル様が答える。
「なんで私がマーロアの家庭教師に名乗りを挙げたのかって? まぁ、つまり、君に関わると何か面白い事を起こしてくれそうだからな。
君が学院を卒業した時に一緒に冒険者として色んな地域に出かけるのも楽しそうだ。そうそう、アシュル家は親族を含めて沢山いるから今からレヴァイン先生と呼ぶように」
「分かった、レヴァイン先生」
「そこはレヴァイン先生、分かりましたと言うんだ。言葉遣いを少しずつ変えていくように」
「分かりました」
そうして翌日から私とファルスはレヴァイン先生の授業を受ける事になった。
401
お気に入りに追加
1,959
あなたにおすすめの小説
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
成人したのであなたから卒業させていただきます。
ぽんぽこ狸
恋愛
フィオナはデビュタント用に仕立てた可愛いドレスを婚約者であるメルヴィンに見せた。
すると彼は、とても怒った顔をしてフィオナのドレスを引き裂いた。
メルヴィンは自由に仕立てていいとは言ったが、それは流行にのっとった範囲でなのだから、こんなドレスは着させられないという事を言う。
しかしフィオナから見れば若い令嬢たちは皆愛らしい色合いのドレスに身を包んでいるし、彼の言葉に正当性を感じない。
それでも子供なのだから言う事を聞けと年上の彼に言われてしまうとこれ以上文句も言えない、そんな鬱屈とした気持ちを抱えていた。
そんな中、ある日、王宮でのお茶会で変わり者の王子に出会い、その素直な言葉に、フィオナの価値観はがらりと変わっていくのだった。
変わり者の王子と大人になりたい主人公のお話です。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
大好きな婚約者に「距離を置こう」と言われました
ミズメ
恋愛
感情表現が乏しいせいで""氷鉄令嬢""と呼ばれている侯爵令嬢のフェリシアは、婚約者のアーサー殿下に唐突に距離を置くことを告げられる。
これは婚約破棄の危機――そう思ったフェリシアは色々と自分磨きに励むけれど、なぜだか上手くいかない。
とある夜会で、アーサーの隣に見知らぬ金髪の令嬢がいたという話を聞いてしまって……!?
重すぎる愛が故に婚約者に接近することができないアーサーと、なんとしても距離を縮めたいフェリシアの接近禁止の婚約騒動。
○カクヨム、小説家になろうさまにも掲載/全部書き終えてます
公爵閣下に嫁いだら、「お前を愛することはない。その代わり好きにしろ」と言われたので好き勝手にさせていただきます
柴野
恋愛
伯爵令嬢エメリィ・フォンストは、親に売られるようにして公爵閣下に嫁いだ。
社交界では悪女と名高かったものの、それは全て妹の仕業で実はいわゆるドアマットヒロインなエメリィ。これでようやく幸せになると思っていたのに、彼女は夫となる人に「お前を愛することはない。代わりに好きにしろ」と言われたので、言われた通り好き勝手にすることにした――。
※本編&後日談ともに完結済み。ハッピーエンドです。
※主人公がめちゃくちゃ腹黒になりますので要注意!
※小説家になろう、カクヨムにも重複投稿しています。
残念ながら、定員オーバーです!お望みなら、次期王妃の座を明け渡しますので、お好きにしてください
mios
恋愛
ここのところ、婚約者の第一王子に付き纏われている。
「ベアトリス、頼む!このとーりだ!」
大袈裟に頭を下げて、どうにか我儘を通そうとなさいますが、何度も言いますが、無理です!
男爵令嬢を側妃にすることはできません。愛妾もすでに埋まってますのよ。
どこに、捻じ込めると言うのですか!
※番外編少し長くなりそうなので、また別作品としてあげることにしました。読んでいただきありがとうございました。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる