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王宮を出発して約二週間、馬車の旅を続けた。リヴィアは我儘を言うこともなく静かに流れる景色を眺めて過ごしていた。
「リヴィア様、もうすぐカインディール国の王都マディリナに到着します」
「分かったわ」
この二週間、リヴィアは動きやすい旅装をしていた。
モニカたちが甲斐甲斐しくリヴィアの世話をしていたが、静かに過ごすリヴィアをカインディール国の騎士や御者達は心配するようになっていた。
馬車はカラカラと王都に入っていく。街は活気があり、ケルノッティ国の王都とは違った造りだ。街の治安は良いらしく、子供たちが道端で遊んでいる様子が見えた。
リヴィアは窓越しに王都マディリナを眺めていたが、特に誰かが沿道で手を振っているわけでもなく、静かに王宮へと辿り着いた。
ああ、やはり私は売られてきたという扱いなのだわ。
到着した馬車から降りた私を待っていたのは従者だけだった。
「ケルノッティ国王女リヴィア・ジョール・ケルノッティ様。ようこそおいで下さいました。陛下がお待ちです。ご案内致します」
私はティポーを連れて王宮内へ入っていった。
モニカ達は使用人なので、そのまま私が住む部屋に荷物を置きに行くため別行動になる。
「ケルノッティ国リヴィア・ジョール・ケルノッティ王女殿下が参りました」
重厚な扉を開き、従者は大きな声で私の到着を知らせる。
謁見の間にいたのはこの国の王であるヴィリタス国王陛下、宰相、そして夫となる第二王子のドルク様。私は彼らの前まで歩き礼を執った。
「リヴィア王女よ、遠路遥々よく来てくれた。リヴィア王女の噂はかねがね聞いておる。これからはこの国のために尽力してほしい。詳しくは宰相から聞いてくれ」
「ありがとうございます」
「こっちが儂の息子でリヴィア王女の夫となるドルクだ」
陛下から紹介された第二王子のドルク様。絵姿を拝見したことはある。会ってみると、なんというか、格好良いけれど、いかにも女遊びが激しそうな感じだ。
ここに来るまでの間、騎士たちに聞いたが、既に愛妾が三人いるという話だし、見た感じのままな感じなのだろう。
ドルク王子は気のないようで、私を一目見た後、肩を竦ませながら口を開いた。
「君がリヴィア王女? 絵姿よりも痩せていて貧相だ。俺の好みじゃない。俺はもっとふくよかな方が好みなんだよね。それに俺には側妃なんて必要ないし」
「ドルク王子。リヴィア王女に失礼ですよ。属国とはいえ一国の王女に対してそのような振舞いはいけません」
見兼ねた宰相が止めに入った。そして陛下もまたかと言わんばかりに溜め息を付いて諭すように言う。
「ドルクよ、リヴィア王女はケルノッティの女王となるべく育てられたのだ。本来ならお前とは釣り合わぬと断られるほどのものなのだぞ」
「ハイハイ。でもリヴィア王女はケルノッティから売られてきたんだろう? こんな貧相な王女が女王の器とはね?」
このやりとりを見ているとドルク様は小馬鹿にしたような物言いだ。これまでにも宰相たちを困らせていたのだろう。
陛下はドルク王子に苦言を呈するけれど、それ以上は何も言わない。ケルノッティの王、つまり私の父とあまり変わらないのかもしれない。
けれど、陛下から私が女王となるよう育てられたと知っている。
やはり属国とはいえ、きっちりと内部まで入りこんでいるのね。
「リヴィア王女、後日、婚姻式とお披露目会が行われるからそれまでの間、ゆっくりと後宮でお過ごすように」
「分かりました」
陛下は話題を変えるように、今後の話をする。
初対面でここまで酷いとは思わなかったわ。
私は礼をした後、そのまま従者に連れられて後宮へと向かった。
王宮とは別の棟に建てられている後宮は、現在住んでいる人はいないと聞いたわ。
昔は後宮に側妃達が住んでいたらしいけれど、今現在、陛下や王太子には側妃は居ない。
ドルク王子のみ愛妾がいる。
因みに第三王子のフェルツ様は辺境伯へ婿入りしているので、会う事はほぼない。ドルク様はあくまで王太子のスペア。
ドルク様は第二王子のため、正妃であるシャーロット様の家に婿に入るか、新たな爵位を得て領主として暮らすはずなのだが、王子の身分で王宮に留まり続けているらしい。
王子という身分なら側妃や愛妾を持っても問題にならないと考えているのかもしれない。
側妃を迎えるためのルールは各国にあり、私の居たケルノッティ国は王族を含め、貴族が第二夫人を迎えても問題はない。
カインディール国は王族のみ側妃を持つことが出来る。シューンエイゼット国は原則一夫一婦制になっている。
その他の国も大体は王族のみ側妃を持つ事が許されている場合が多い。
ちなみにドルク様の愛妾達は家を用意してもらい王宮の近くに住んでいるらしい。
私がこれから暮らす後宮は今のところ誰も住んでいない、と聞いていたのだが……。
「リヴィア王女様、現在後宮は王妃様が住まわれておりますゆえ、これからは離宮で暮らしていただくことになります。
離宮へそのまま荷物をお運びしました。離宮の準備はもう少し掛かるそうなので本日は王宮の客室でお泊りくださるようお願いします」
後宮の入り口にいた門番にそう伝えられる。ティポーと顔を見合わせていると、案内してきた従者が呆れているのか小さく息を吐いている。
どういうことなのかしら?
「仕方がないですね。このことは内密にお願いします。客間はこちらです」
従者は顔色一つ変えずに私達を客室へと案内する。
私はそのまま客間に着くと、王宮の侍女が湯浴みやドレスの準備をしてくれていたようだ。ダリアたちはケルノッティからの荷物と共に離宮に向かったと言っていた。
「リヴィア様、この後、家族との顔合わせが待っております」
「分かったわ」
私は急いで湯浴みをした後、用意されたドレスを着てサロンへと向かった。
「リヴィア様、もうすぐカインディール国の王都マディリナに到着します」
「分かったわ」
この二週間、リヴィアは動きやすい旅装をしていた。
モニカたちが甲斐甲斐しくリヴィアの世話をしていたが、静かに過ごすリヴィアをカインディール国の騎士や御者達は心配するようになっていた。
馬車はカラカラと王都に入っていく。街は活気があり、ケルノッティ国の王都とは違った造りだ。街の治安は良いらしく、子供たちが道端で遊んでいる様子が見えた。
リヴィアは窓越しに王都マディリナを眺めていたが、特に誰かが沿道で手を振っているわけでもなく、静かに王宮へと辿り着いた。
ああ、やはり私は売られてきたという扱いなのだわ。
到着した馬車から降りた私を待っていたのは従者だけだった。
「ケルノッティ国王女リヴィア・ジョール・ケルノッティ様。ようこそおいで下さいました。陛下がお待ちです。ご案内致します」
私はティポーを連れて王宮内へ入っていった。
モニカ達は使用人なので、そのまま私が住む部屋に荷物を置きに行くため別行動になる。
「ケルノッティ国リヴィア・ジョール・ケルノッティ王女殿下が参りました」
重厚な扉を開き、従者は大きな声で私の到着を知らせる。
謁見の間にいたのはこの国の王であるヴィリタス国王陛下、宰相、そして夫となる第二王子のドルク様。私は彼らの前まで歩き礼を執った。
「リヴィア王女よ、遠路遥々よく来てくれた。リヴィア王女の噂はかねがね聞いておる。これからはこの国のために尽力してほしい。詳しくは宰相から聞いてくれ」
「ありがとうございます」
「こっちが儂の息子でリヴィア王女の夫となるドルクだ」
陛下から紹介された第二王子のドルク様。絵姿を拝見したことはある。会ってみると、なんというか、格好良いけれど、いかにも女遊びが激しそうな感じだ。
ここに来るまでの間、騎士たちに聞いたが、既に愛妾が三人いるという話だし、見た感じのままな感じなのだろう。
ドルク王子は気のないようで、私を一目見た後、肩を竦ませながら口を開いた。
「君がリヴィア王女? 絵姿よりも痩せていて貧相だ。俺の好みじゃない。俺はもっとふくよかな方が好みなんだよね。それに俺には側妃なんて必要ないし」
「ドルク王子。リヴィア王女に失礼ですよ。属国とはいえ一国の王女に対してそのような振舞いはいけません」
見兼ねた宰相が止めに入った。そして陛下もまたかと言わんばかりに溜め息を付いて諭すように言う。
「ドルクよ、リヴィア王女はケルノッティの女王となるべく育てられたのだ。本来ならお前とは釣り合わぬと断られるほどのものなのだぞ」
「ハイハイ。でもリヴィア王女はケルノッティから売られてきたんだろう? こんな貧相な王女が女王の器とはね?」
このやりとりを見ているとドルク様は小馬鹿にしたような物言いだ。これまでにも宰相たちを困らせていたのだろう。
陛下はドルク王子に苦言を呈するけれど、それ以上は何も言わない。ケルノッティの王、つまり私の父とあまり変わらないのかもしれない。
けれど、陛下から私が女王となるよう育てられたと知っている。
やはり属国とはいえ、きっちりと内部まで入りこんでいるのね。
「リヴィア王女、後日、婚姻式とお披露目会が行われるからそれまでの間、ゆっくりと後宮でお過ごすように」
「分かりました」
陛下は話題を変えるように、今後の話をする。
初対面でここまで酷いとは思わなかったわ。
私は礼をした後、そのまま従者に連れられて後宮へと向かった。
王宮とは別の棟に建てられている後宮は、現在住んでいる人はいないと聞いたわ。
昔は後宮に側妃達が住んでいたらしいけれど、今現在、陛下や王太子には側妃は居ない。
ドルク王子のみ愛妾がいる。
因みに第三王子のフェルツ様は辺境伯へ婿入りしているので、会う事はほぼない。ドルク様はあくまで王太子のスペア。
ドルク様は第二王子のため、正妃であるシャーロット様の家に婿に入るか、新たな爵位を得て領主として暮らすはずなのだが、王子の身分で王宮に留まり続けているらしい。
王子という身分なら側妃や愛妾を持っても問題にならないと考えているのかもしれない。
側妃を迎えるためのルールは各国にあり、私の居たケルノッティ国は王族を含め、貴族が第二夫人を迎えても問題はない。
カインディール国は王族のみ側妃を持つことが出来る。シューンエイゼット国は原則一夫一婦制になっている。
その他の国も大体は王族のみ側妃を持つ事が許されている場合が多い。
ちなみにドルク様の愛妾達は家を用意してもらい王宮の近くに住んでいるらしい。
私がこれから暮らす後宮は今のところ誰も住んでいない、と聞いていたのだが……。
「リヴィア王女様、現在後宮は王妃様が住まわれておりますゆえ、これからは離宮で暮らしていただくことになります。
離宮へそのまま荷物をお運びしました。離宮の準備はもう少し掛かるそうなので本日は王宮の客室でお泊りくださるようお願いします」
後宮の入り口にいた門番にそう伝えられる。ティポーと顔を見合わせていると、案内してきた従者が呆れているのか小さく息を吐いている。
どういうことなのかしら?
「仕方がないですね。このことは内密にお願いします。客間はこちらです」
従者は顔色一つ変えずに私達を客室へと案内する。
私はそのまま客間に着くと、王宮の侍女が湯浴みやドレスの準備をしてくれていたようだ。ダリアたちはケルノッティからの荷物と共に離宮に向かったと言っていた。
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