12 / 32
12
しおりを挟む
「ギンコさん。おめでとうございます!Cランク昇格試験へ参加しますか?」
え!?Cランク?後ろを振り返るとグレンがニヤニヤしている。
・・・やられた。
なんだか討伐する敵が多いなとは思っていたけれど。そんなに急いでランクを上げたい訳では無かったのに。今日は気持ち的に疲れたし、もういいかな。
「明日、受ける。今日、帰る」
私は受付で報酬を受け取り、本日の良心的価格の宿をギルドで教えてもらい宿に向かう。
「じゃ。」
宿に入り、グレンと別々の部屋を取ろうとすると、
「お客様、すみません。今用意出来る部屋は1部屋しかなくて。」
「大丈夫です。俺と彼女は一つの部屋で。」
「ありがとうございます。」
えーーー。ゴロゴロ出来ないじゃん。一応ね、曲がりなりにもね、私、未婚の女なんだけど?
案内された部屋は広めでベッドが2つあった。清潔なベッドはやはり有り難い。早速グレンと部屋の半分に分けて自分のスペースに結界を張る。
「ここから入る。グレン、コロス!!」
「OK!分かった。分かった。心配すんなって」
私とグレンは部屋の端に荷物を置いて寛ぐ。
受付が言っていたが、この宿では風呂があるらしい。久々の風呂だ。テンションが上がる。グレンを部屋に残して私はさっさと風呂場へ向かう。おぉ、広い。私はテンション上げ上げで身体を洗い、湯船に浸かる。
あーやっぱりいいね。疲れが取れる。
清浄魔法とは気分が違うよね。
濡れた髪を部屋で乾かすか。部屋に入るとグレンは居なかった。グレンも風呂かな?ちょうどいい。
部屋着に着替え、魔法で髪を乾かしているとグレンが戻ってきた。グレンもどうやら風呂に入っていたようだ。
「ギンコ?」
「ん、なんだ?」
「あ、いや、何でもないんだが」
「?」
髪も乾いたし、ベッドへダイブ。
今日は誰がなんと言おうと寝ます。
え!?Cランク?後ろを振り返るとグレンがニヤニヤしている。
・・・やられた。
なんだか討伐する敵が多いなとは思っていたけれど。そんなに急いでランクを上げたい訳では無かったのに。今日は気持ち的に疲れたし、もういいかな。
「明日、受ける。今日、帰る」
私は受付で報酬を受け取り、本日の良心的価格の宿をギルドで教えてもらい宿に向かう。
「じゃ。」
宿に入り、グレンと別々の部屋を取ろうとすると、
「お客様、すみません。今用意出来る部屋は1部屋しかなくて。」
「大丈夫です。俺と彼女は一つの部屋で。」
「ありがとうございます。」
えーーー。ゴロゴロ出来ないじゃん。一応ね、曲がりなりにもね、私、未婚の女なんだけど?
案内された部屋は広めでベッドが2つあった。清潔なベッドはやはり有り難い。早速グレンと部屋の半分に分けて自分のスペースに結界を張る。
「ここから入る。グレン、コロス!!」
「OK!分かった。分かった。心配すんなって」
私とグレンは部屋の端に荷物を置いて寛ぐ。
受付が言っていたが、この宿では風呂があるらしい。久々の風呂だ。テンションが上がる。グレンを部屋に残して私はさっさと風呂場へ向かう。おぉ、広い。私はテンション上げ上げで身体を洗い、湯船に浸かる。
あーやっぱりいいね。疲れが取れる。
清浄魔法とは気分が違うよね。
濡れた髪を部屋で乾かすか。部屋に入るとグレンは居なかった。グレンも風呂かな?ちょうどいい。
部屋着に着替え、魔法で髪を乾かしているとグレンが戻ってきた。グレンもどうやら風呂に入っていたようだ。
「ギンコ?」
「ん、なんだ?」
「あ、いや、何でもないんだが」
「?」
髪も乾いたし、ベッドへダイブ。
今日は誰がなんと言おうと寝ます。
164
お気に入りに追加
550
あなたにおすすめの小説
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓
恋愛
伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
妹と違って無能な姉だと蔑まれてきましたが、実際は逆でした
黒木 楓
恋愛
魔力が優れていた公爵令嬢の姉妹は、どちらかが次の聖女になることが決まっていた。
新たな聖女に妹のセローナが選ばれ、私シャロンは無能な姉だと貴族や王子達に蔑まれている。
傍に私が居たからこそセローナは活躍できているも、セローナは全て自分の手柄にしていた。
私の力によるものだとバレないよう、セローナは婚約者となった王子を利用して私を貶めてくる。
その結果――私は幽閉されることとなっていた。
幽閉されて数日後、ある魔道具が完成して、それによって真実が発覚する。
セローナが聖女に相応しくないと発覚するも、聖女の力を継承したから手遅れらしい。
幽閉しておいてセローナに協力して欲しいと私に貴族達が頼み始めるけど、協力する気は一切なかった。
夫に相手にされない侯爵夫人ですが、記憶を失ったので人生やり直します。
MIRICO
恋愛
第二章【記憶を失った侯爵夫人ですが、夫と人生やり直します。】完結です。
記憶を失った私は侯爵夫人だった。しかし、旦那様とは不仲でほとんど話すこともなく、パーティに連れて行かれたのは結婚して数回ほど。それを聞いても何も思い出せないので、とりあえず記憶を失ったことは旦那様に内緒にしておいた。
旦那様は美形で凛とした顔の見目の良い方。けれどお城に泊まってばかりで、お屋敷にいてもほとんど顔を合わせない。いいんですよ、その間私は自由にできますから。
屋敷の生活は楽しく旦那様がいなくても何の問題もなかったけれど、ある日突然パーティに同伴することに。
旦那様が「わたし」をどう思っているのか、記憶を失った私にはどうでもいい。けれど、旦那様のお相手たちがやけに私に噛み付いてくる。
記憶がないのだから、私は旦那様のことはどうでもいいのよ?
それなのに、旦那様までもが私にかまってくる。旦那様は一体何がしたいのかしら…?
小説家になろう様に掲載済みです。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。
あなたが選んだのは私ではありませんでした 裏切られた私、ひっそり姿を消します
矢野りと
恋愛
旧題:贖罪〜あなたが選んだのは私ではありませんでした〜
言葉にして結婚を約束していたわけではないけれど、そうなると思っていた。
お互いに気持ちは同じだと信じていたから。
それなのに恋人は別れの言葉を私に告げてくる。
『すまない、別れて欲しい。これからは俺がサーシャを守っていこうと思っているんだ…』
サーシャとは、彼の亡くなった同僚騎士の婚約者だった人。
愛している人から捨てられる形となった私は、誰にも告げずに彼らの前から姿を消すことを選んだ。
婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる