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22章
580話 解き放たれた力と本能
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「アカメの奴が、随分と派手にやっているそうだな」
「急に闘技場の連中をとにかくぶちのめしてるってよ」
街中のテーブルに座り、並べてある酒を飲みながらそんな事を喋っているのが2人。酒好きの髭を蓄えている親父と、団子頭を揺らしながら椅子にもたれて酒を呷る。
「ああ、見てきた、今まで結構アイツと戦いもしたし、共闘もしたが……あれはやばい」
「……いつでも帰ってきて良いようにクランは維持してるけどよお、ありゃ戻る気ねえぞ」
「そもそもの向上心、折れない心、勝つと言う事に対しての貪欲さ、それを持ちこたえていたぎりぎりの戦闘力」
「あの手この手でやりくりしていたってのに、それを補って余りあるほどの戦闘力か」
二人でテーブルの上に空になった酒瓶を並べながら、アカメの状況を考える。
此処までずっと足りない戦闘力、銃器の固定ダメージと言う個性を持ってしても見劣りしてしまう所が目立つガンナー。ガンカタ系の接近戦仕様になると遠距離を捨てることになる上に、前衛向きのスキルやステータスではないのでどうやっても完成が遅れる。逆にガンナーらしいガンナー系に進むと、装甲の厚い敵、盾持ちに対して圧倒的に弱いのが露呈する。これを克服するには大型化して貫通するような弾を出せるようになるか、ピンポイントで装甲を抜くような曲芸撃ちの様な事をしなければならない。
「武器と盾を兼ねた義手を装備、近距離遠距離どちらでも射程内に入っていれば攻撃が飛んでくる……通常攻撃は固定ダメージ込みで最低保証込みでMP消費無し、か」
「あいつの練習相手にマイカとバイオレット、ももえの奴が付き合っているが毎回ボロボロにされてるぞ、ざまあみろ」
多少下品に笑いつつ、酒を煽ってけぷっと一息。
「身内だから良い……とは思っていたんだが、最近あいつの行動が目についてきた」
「あー、その話な……こっちでも色々調べてみたが……此処まで人が変わるもんかね」
データを表示して上から下まで確認して、アカメがやってきたことの羅列を見ていく。
「……ボスの乱獲、闘技場登録者を片っ端からボコる、狩場での乱獲、対人戦イベントにおける傍若無人っぷり、増長が激しい」
「拍車をかけて新しい技術や思い付きをバイパーの奴と組んで具現化してるせいで手が付けられねえな」
「ガンナーとしてトップと言うか、最前線を走り続けてきて、溜まりに溜まった鬱憤か」
やったことのリストを見た後に流れてきたのは、丁度闘技場でガウェインを完膚なきまでに叩きのめしている動画。覚えたてのスキルや立ち回りではなく、明らかに熟練された動きでの完封勝ち。
「……止めるべきか、止めないべきか」
「人様に迷惑かけてるかって言われると微妙なラインだからな……満足するまでやらせたらどうだ」
「ちょっとは、話を聞いてくれればいいんだが」
はーっと大きくため息を吐き出すと共に、並べてあった酒を呷り、二人で対策会議を続ける。
「ああ、もう無理、交代!」
「へたれ」
「これ以上戦っても得るもんないってのー!」
吹っ飛ばされて仰向けに寝転がっているももえが、見下ろしてくるバイオレットに悪態を付き続ける。代わりに飛び出したマイカがすぐに重い音を響かせながらの戦闘を開始するのでそっちにごろりと体を向け楽しそうに戦っている二人を眺める。
「……よくもまあ、あんなに戦って飽きないなあ……」
「気持ちは分かるけど?」
「なんでー」
「マイカとしては最高の好敵手、おねーさんとしては引けを取らない戦闘力、どっちも振る舞いたい相手」
そんな事を言っていると、マイカの蹴り技をアカメが義手で受け止め捕まえると素早く銃を抜いて発砲。それを身を捩ってアクション映画のように数度体を回して着地するとバク転で距離を取り、楽しそうに二人ともにんまり。
「どうやったらあの殺人キックを受け止めようと思うのかなあ……」
「そういう選択ができるって事だね」
「うへー、怖い怖い……」
ももえがアカメのやっていることを引いてみている間にも、二人は戦闘を続けている。格闘を受け、避け、銃弾が飛び交い、地面が抉れ、風が起きる。自身を改造と言うか、換装したおかげで接近戦も強くなったアカメが、撃ち切った銃を手放すと共に手のひらからビームを出したり、普通にぶん殴ったりとラフファイトのようなこともしている。
「武器も仕込めて硬くてしなやか、ガンナーの標準装備になったらちょっと路線が違うなあ」
「……それは無理かな、あれって多分、殆どの人が使えないよ」
「なんで?」
「このVRMMOのゲームとして向き不向き、圧倒的なマルチタスクを出来る人じゃないとね」
「でも、やたらと刀使うのと変わりないじゃん?」
「頭で考えた通りに動くのはそうだし、それを補助するのはスキルだけど……あれってスキルがあるのかな?」
このゲームにおける装備の量は、付けられれば幾らでも付けられるのはそうだがそれを自在に使えるというのはまた別の話になる。どのタイミングでどれを使って自分の状況を把握しつつ、相手の攻撃を見据えて選択し続ける。複雑に強くなればなるほど負荷が掛かるのは目に見える。
「おねーさんがどこまでやれる人か分からないけど……向いてる人じゃないと扱えないと思うよ」
「武器を仕込むってなったらかあ……単純に防御力上げたいからならセーフかな」
「聞いてみたら?教えてくれるでしょ、おねーさん」
そう言う事を言っていると吹っ飛んできたマイカが2人の足元に転がる。
「いったあ……」
「じゃ、次は私がいこ」
「バイタリティが高いよおー」
スラっと刀を抜き、バイオレットが装填をして待ち構えているアカメの所に向かっていく。
「あー……さいっこう……♪」
「この人もバトルジャンキーでした」
「あたしは戦うのが好きだから、強い相手がいれば満足だしぃ?」
「なんでこんなに方向性が違うのに仲良いのか」
「まあ、勝つのと戦うって目的は違うけど……お互いに認めてるし、メリットも感じてるから。それに今はアカメちゃんも戦うのが楽しいと思うよ?」
剣戟と銃撃の音を響かせている所、アカメが誰にも見せたことがないほどにギザ歯を見せて凶悪な笑みを浮かべている。傍から見れば狂気ともいえるその笑みを見てぞくりと背筋が震えるももえ。
「……あれで……?」
「今まで一人でガンナーって職業を開拓して、ずっと歯を食いしばってきた反動だと思うよぉ?」
「そんなに苦労してたっけ?」
「……うん、ずっと苦労してたよ」
そう言いながらマイカがアカメを見つめてふんわりと笑って見つめる。
「もうちょっと深い付き合いしてればよかったかなー」
「ちゃんと見てるから大丈夫だよぉ」
そんな二人の間に、少し短い刀が通り過ぎ、地面に突き刺さる。しみったれた話なんかやめろというような感じではあるが、本人たちは気にしてないようで。
「アカメちゃん、優しいからねぇ」
「優しいかなぁ?」
激しくなる戦闘音をBGMに2人のちょっとした思い出話を続ける。
「急に闘技場の連中をとにかくぶちのめしてるってよ」
街中のテーブルに座り、並べてある酒を飲みながらそんな事を喋っているのが2人。酒好きの髭を蓄えている親父と、団子頭を揺らしながら椅子にもたれて酒を呷る。
「ああ、見てきた、今まで結構アイツと戦いもしたし、共闘もしたが……あれはやばい」
「……いつでも帰ってきて良いようにクランは維持してるけどよお、ありゃ戻る気ねえぞ」
「そもそもの向上心、折れない心、勝つと言う事に対しての貪欲さ、それを持ちこたえていたぎりぎりの戦闘力」
「あの手この手でやりくりしていたってのに、それを補って余りあるほどの戦闘力か」
二人でテーブルの上に空になった酒瓶を並べながら、アカメの状況を考える。
此処までずっと足りない戦闘力、銃器の固定ダメージと言う個性を持ってしても見劣りしてしまう所が目立つガンナー。ガンカタ系の接近戦仕様になると遠距離を捨てることになる上に、前衛向きのスキルやステータスではないのでどうやっても完成が遅れる。逆にガンナーらしいガンナー系に進むと、装甲の厚い敵、盾持ちに対して圧倒的に弱いのが露呈する。これを克服するには大型化して貫通するような弾を出せるようになるか、ピンポイントで装甲を抜くような曲芸撃ちの様な事をしなければならない。
「武器と盾を兼ねた義手を装備、近距離遠距離どちらでも射程内に入っていれば攻撃が飛んでくる……通常攻撃は固定ダメージ込みで最低保証込みでMP消費無し、か」
「あいつの練習相手にマイカとバイオレット、ももえの奴が付き合っているが毎回ボロボロにされてるぞ、ざまあみろ」
多少下品に笑いつつ、酒を煽ってけぷっと一息。
「身内だから良い……とは思っていたんだが、最近あいつの行動が目についてきた」
「あー、その話な……こっちでも色々調べてみたが……此処まで人が変わるもんかね」
データを表示して上から下まで確認して、アカメがやってきたことの羅列を見ていく。
「……ボスの乱獲、闘技場登録者を片っ端からボコる、狩場での乱獲、対人戦イベントにおける傍若無人っぷり、増長が激しい」
「拍車をかけて新しい技術や思い付きをバイパーの奴と組んで具現化してるせいで手が付けられねえな」
「ガンナーとしてトップと言うか、最前線を走り続けてきて、溜まりに溜まった鬱憤か」
やったことのリストを見た後に流れてきたのは、丁度闘技場でガウェインを完膚なきまでに叩きのめしている動画。覚えたてのスキルや立ち回りではなく、明らかに熟練された動きでの完封勝ち。
「……止めるべきか、止めないべきか」
「人様に迷惑かけてるかって言われると微妙なラインだからな……満足するまでやらせたらどうだ」
「ちょっとは、話を聞いてくれればいいんだが」
はーっと大きくため息を吐き出すと共に、並べてあった酒を呷り、二人で対策会議を続ける。
「ああ、もう無理、交代!」
「へたれ」
「これ以上戦っても得るもんないってのー!」
吹っ飛ばされて仰向けに寝転がっているももえが、見下ろしてくるバイオレットに悪態を付き続ける。代わりに飛び出したマイカがすぐに重い音を響かせながらの戦闘を開始するのでそっちにごろりと体を向け楽しそうに戦っている二人を眺める。
「……よくもまあ、あんなに戦って飽きないなあ……」
「気持ちは分かるけど?」
「なんでー」
「マイカとしては最高の好敵手、おねーさんとしては引けを取らない戦闘力、どっちも振る舞いたい相手」
そんな事を言っていると、マイカの蹴り技をアカメが義手で受け止め捕まえると素早く銃を抜いて発砲。それを身を捩ってアクション映画のように数度体を回して着地するとバク転で距離を取り、楽しそうに二人ともにんまり。
「どうやったらあの殺人キックを受け止めようと思うのかなあ……」
「そういう選択ができるって事だね」
「うへー、怖い怖い……」
ももえがアカメのやっていることを引いてみている間にも、二人は戦闘を続けている。格闘を受け、避け、銃弾が飛び交い、地面が抉れ、風が起きる。自身を改造と言うか、換装したおかげで接近戦も強くなったアカメが、撃ち切った銃を手放すと共に手のひらからビームを出したり、普通にぶん殴ったりとラフファイトのようなこともしている。
「武器も仕込めて硬くてしなやか、ガンナーの標準装備になったらちょっと路線が違うなあ」
「……それは無理かな、あれって多分、殆どの人が使えないよ」
「なんで?」
「このVRMMOのゲームとして向き不向き、圧倒的なマルチタスクを出来る人じゃないとね」
「でも、やたらと刀使うのと変わりないじゃん?」
「頭で考えた通りに動くのはそうだし、それを補助するのはスキルだけど……あれってスキルがあるのかな?」
このゲームにおける装備の量は、付けられれば幾らでも付けられるのはそうだがそれを自在に使えるというのはまた別の話になる。どのタイミングでどれを使って自分の状況を把握しつつ、相手の攻撃を見据えて選択し続ける。複雑に強くなればなるほど負荷が掛かるのは目に見える。
「おねーさんがどこまでやれる人か分からないけど……向いてる人じゃないと扱えないと思うよ」
「武器を仕込むってなったらかあ……単純に防御力上げたいからならセーフかな」
「聞いてみたら?教えてくれるでしょ、おねーさん」
そう言う事を言っていると吹っ飛んできたマイカが2人の足元に転がる。
「いったあ……」
「じゃ、次は私がいこ」
「バイタリティが高いよおー」
スラっと刀を抜き、バイオレットが装填をして待ち構えているアカメの所に向かっていく。
「あー……さいっこう……♪」
「この人もバトルジャンキーでした」
「あたしは戦うのが好きだから、強い相手がいれば満足だしぃ?」
「なんでこんなに方向性が違うのに仲良いのか」
「まあ、勝つのと戦うって目的は違うけど……お互いに認めてるし、メリットも感じてるから。それに今はアカメちゃんも戦うのが楽しいと思うよ?」
剣戟と銃撃の音を響かせている所、アカメが誰にも見せたことがないほどにギザ歯を見せて凶悪な笑みを浮かべている。傍から見れば狂気ともいえるその笑みを見てぞくりと背筋が震えるももえ。
「……あれで……?」
「今まで一人でガンナーって職業を開拓して、ずっと歯を食いしばってきた反動だと思うよぉ?」
「そんなに苦労してたっけ?」
「……うん、ずっと苦労してたよ」
そう言いながらマイカがアカメを見つめてふんわりと笑って見つめる。
「もうちょっと深い付き合いしてればよかったかなー」
「ちゃんと見てるから大丈夫だよぉ」
そんな二人の間に、少し短い刀が通り過ぎ、地面に突き刺さる。しみったれた話なんかやめろというような感じではあるが、本人たちは気にしてないようで。
「アカメちゃん、優しいからねぇ」
「優しいかなぁ?」
激しくなる戦闘音をBGMに2人のちょっとした思い出話を続ける。
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